明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1398)核のない世の中を目指して、世界の人々とともに!(ドイツで企画に参加します!)

2017年07月16日 18時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20170716 18:30 ドイツ時間) 

みなさま。ドイツのデーベルンという都市にいます。
ここで明日から開催される反核サマーキャンプに参加するためです。
キャンプの案内が乗っているHPを示しておきます。
 
Anti-nuclear summer camp
http://www.nuclear-heritage.net/index.php/Anti-nuclear_summer_camp_2017
 
7月14日早10時の便で関空を発ち、ドイツ時間で14時半にフランクフルトに到着、入国。
そのまま空港で待機して午後22時の飛行機でライプチヒに着きました。ホテルに入ったのは23時半でした。
15日は近くの駅から11時過ぎの電車に乗り、ライプチヒ中央駅を経由して午後1時過ぎにデーベルンに到着。車でピックアップしてもらってキャンプに着きました。
ちなみにスタッフ以外では一番の到着でした。
 
この地はドイツの東側。都市で言うとライプチヒとドレスデンの中間ぐらいにあります。東に進むとすぐにポーランドであり、南に下るとチェコのプラハです。
ポーランドという国名の語源は平原。山がなくてどこまでも広々とした野原が広がっているからなのですが、この辺もそれに近い。
電車の中から見ていても、広い広い平原が広がっていました。
その中に森がある。日本と違って森は平地にあるのですね。それがデーベルンを訪れての第一印象でした。
 
さてついてから何をしていたのかというと、明日のプレゼンに向けての原稿を必死で書いていました。
英語で30分もスピーチします。そのための原稿を日本で仕上げきれずに、こちらまでかかえてやってきて、飛行機の中で、空港で、ホテルで頑張って書きました。
なかなかいいものができたのですが、実は友人で英語の先生もしている平賀緑さん(本職は食べ物の研究者です。知る人ぞ知るで画期的な研究をされています。僕の講演にも一部内容を取り入れさせていただいています)のバックアップを受けました。
添削してただいたら、たくさんの赤が入ると同時に、僕が疲れて端折ったところの幾つかが英作してくれていて、自分で書いたものより何倍も凄いものができあがりました。読んでいて感動してしまった!自分の文章にではなくて、平賀さんの訂正部分、追加部分にです。
 
今朝はそれに伴うパワポを作っていました。1から作ったので時間がかかりましたが7時間ほどでなんとか完成。
緑さんに「長過ぎるので少し削っては」というアドバイスも受けたので、少しだけ削る作業もしました(笑)
あとは明日を待つだけになったのですが、この時間を逃してはと、「明日に向けて」を書いています。
 
今回のお招きは、2014年にポーランドの国際会議にいったときに出会ったドイツ人のFalkさんによるものです。
なんでもヨーロッパのあっちこっちから若者たちを中心にテントをもって人々が集まってくるという。そこで僕にも日本のことを語って欲しいという。
なんだかいいなと思って応じたのですが、チープな人々が集まってつくるキャンプなので渡航費が出せないという。
うーん。でも応じるしかないなと考え、みなさんにカンパを訴えて参加することにしました。
その後に講演会等でカンパをしていただきつつ、今回にいたっていますが、まだ少し足りていません。可能な方にお力添えいただけたらと思います。
 
今回の僕の役目は日本の状況を伝えることです。僕はそれを通じて、参加してくるみなさんと一緒に明るい展望を共有したいと思っています。
何より伝えたいのは、福島原発事故以降、日本の中でデモが本当にたくさん増えたこと、人々の活性化が産み出されていることです。
首相官邸前からはじまった金曜デモなど、多くの場でなんと250回を数えようとしています。
 
このことを写真入りで伝えたいなと思っていたら、なんと播磨の方たちが僕が出国する14日夕方に250回目を行うという。
関空に向かう電車の中で、播磨の菅野さんからアピール要請の電話が来たので、出国便搭乗ギリギリ前にアピールを行い、同時に写真が欲しいとお願いしました。
そうしたら「250回」というボードが真ん中にある素敵な写真が幾つか送られて来ました!これをさっそくパワポに取り込みました。
明日、ドイツのみなさんたち、ヨーロッパやトルコ、インドからもきているみなさんに、首相官邸前の写真などともにおみせします。
 
さらに僕は今回初めて海外で原子力災害対策への取組みについてお話しします。
篠山市の例とともに、この動きが各地で強まっていることも伝えて、この動きがデモにはなかなか出て来ない多くの人々、とくに保守サイドの方たちとの原発の危険性をおおらかに共有することに極めておおきな位置があることを話そうと思います。
ちなみにいま、篠山市で「原子力災害にたくましく備えよう」と題したハンドブックを作っていて、それがこの21日に出版されるのでそれも伝えます。
みなさんもこの日から篠山市のホームページで見ることができるようになる予定ですので、ぜひご覧下さい。
 
それらを話した上で、最後に東芝の崩壊についてお話しします。
これまで書いてきた通り、東芝の崩壊は原発路線をまっしぐらに走って来たが故に起こったものです。
原子力産業に未来がないことが東芝の崩壊で鮮明になったと言えます。
同時にだからこそ、原発輸出を経済成長路線の軸においていた安倍政治が崩れ出しているのです。
そんなときだからこそ、森友、加計問題での情報のリークが相次ぎ、官僚の反乱にすらいたっているのだと僕は思っています。
軸は原発路線の行き詰まりなのです。
 
ではだれがそれを作ったのかと言えば、私たち民衆なのです。
だから明日、僕は「ここに集っている私たちのような民衆が、原子力産業を追いつめているのだ」と高らかに宣言しようと思います。
緑さんが見事に書き足してくれた文章を朗々と読み上げて。
 
さて、どんな人が来るのだろうとワクワクして待っていたら、さきほど見覚えのあるドイツ人に出会いました。
「ケルブレイン博士ですか?」と尋ねたら「そうです」という!
ワオ!3年前、初めての原発問題での海外訪問の時に、ドイツでお会いし、ベラルーシまで一緒にいった高名な疫学の教授です。
偉い方なのだけれど、いつもニコニコしていて、周りの人へのさりげないサービスを欠かさない、すごく素敵な初老の男性です。
あのとき以来、とても尊敬してきた方なので、ケルブレイン博士に発言を聞いていただけると思うだけでなんだかとても嬉しくなってきました。
 
もちろん他の誰に対しても心を込めてお話しするつもりです。
そして国境を越えた民衆の力で、本当にここらで原子力産業にとどめをさして終らせていくこと、その可能性を大きく拓くことに貢献しようと思います。
明日の本場を頑張ります!
 
最後にカンパ先を記しておきます。
ぜひお力添えください。
 
振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金
口座番号 2266615
 
コメント (1)
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