今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ペングレーに塗ってみましたオリエントスターの巻

2017年08月11日 19時37分05秒 | ブログ

今日からお盆休みの方も多いでしょうね。しかし、関東地方は秋の長雨のようなぐずついた陽気になっています。まぁ、どこへも出かける予定はありませんけどね。で、ちょうど、カメラの作業は一段落をしていますので、連休の間はエントリーは少ないと思います。ではと言うことで、以前に機械はO/Hを終えていて、文字盤の劣化が激しかったオリエントスター・ダイナミックがあったのですが、製造後期の個体で文字盤のサイズが大きく(31.3mm)オークションにも適合するデッドストックが出てこなくて作業が止まっていました。文字盤修復はリダンの職人さんのお仕事で、地板の塗装やメッキとパッド印刷は素人には絶対にまねのできない高度な技術です。それだけに費用も掛かりますので、高級時計などでない安物時計では、二の足を踏むことになりますね。ならば、塗装で仕上げてみようかと、調色してあったペングレー色で塗ってみましたよ。少しシンナーの希釈が少なかった(吹いた瞬間気がついた)ため、ゆず肌になってしまいましたので、本当は吹きっぱなしの1回塗りのつもりでしたが、軽くコンパウンドで研磨することにしました。

仮にケースにセットをして針を置いて雰囲気を見ます。(S)マークは白でアクセントにしてあります。う~ん、やっぱり6時位置の英字と外周の秒ドットがないので殺風景のような感じがします。パッド印刷機なんて買えませんからね。雰囲気はそれほど悪くはないですね。PENでの撮影の時にお揃いなんてのも良いかも知れません。では、組み立てるか・・

ムーブメントはT型10.1/2で、疲労は錆などは無くきれいな機械です。

 

 

機械直径は小さく、セイコーでは11型のマーベルが登場していて、ケースも大型が好まれるようになって来ましたので、大径となった文字盤との差が大きいですね。まるでカブトガニみたい。

 

ステンレスケースなので、良いコンディションを保っています。ムーブメントとの差を埋めるため厚みがすごいですが・・ベルトのラグ巾は17mmです。

 

で、針を付けてみましたが、照明の具合もありますが金色の針も劣化気味ですのであまり見やすくありませんね。このモデルは裏蓋刻印がN14013Tとなっていて、右のモデルはU14014ですので次モデルぐらいなのでしょうか? (オリエントの型番の読み方不明)こちらはベルトのラグ巾も18mmと近代化されて針とインデックスも銀色ですので、こちちらの方がグレー文字盤に合っていたかも知れませんね。針を入れ替えるという手もありますが、文字盤とセットなので秒針のみ白に塗装をして視認性を高めてみました。当時は非常に人気のモデルで、現在でも復刻版が登場しているという息の長いモデルですね。ダイナミックの発売は1957年からとのことですが、この個体は1960年までの間に製造された後期のモデルと思います。

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