エナ・リサゴン 35mm f3.5というレンズですけどね。ヘリコイド固着で修理ご依頼です。点検するとヘリコイドグリスの硬化による固着ではなく、∞を通り越してネジの終端までねじ込まれて固着している状態ですね。
どうして∞で止まらないの? 古いグリスを取り除いてみると・・
折れたネジは緩み止めを塗布されてねじ込まれているため、取り出すことは出来ません。しかも、先日やりましたPEN-D2のようにネジの材質が真鍮ではなく炭素鋼ですので、ハイス鋼のドリルでは歯が立ちません。ダイヤのビットと超硬ドリルでやっと取り除きました。さらっとUPしていますがここまでが大変なのです。で、タップを立ててねじ山を再生します。
折れたストッパーピンを旋盤で製作しようかとも考えましたが、材質強度の問題とネジの終端部が不完全ネジになってしまうので不可です。そこで、ステンレスネジにパイプを組み合わせてオリジナルと同寸法としました。
エキザクタマウンドのレンズですね。最近はレンズアダプターによってデジカメで使用されるケースが多いようです。レンズ清掃とグリス交換をしてあります。
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