暮に来てスムーズに作業をしたいのですけど、また変なのが来ました。ローライ35 #3145XXXとドイツ製後期でしょうか? 外観は悪くはありませんがシャッターが不調です。
通常のメンテナンスを実施しても改善しません。スローガバナーがコントロールされていないようです。前板を分解して点検します。↗の部分は本来接しているはずですが変形をして離れています。これですとコントロールが出来ません。
取りあえずスローガバナーは超音波洗浄します。右の部品はリン青銅のような材質ですが、スチール製もあります。↗の部分の曲がりを修正しておきます。中央はシャッターバネ。
画像のように接するようにして正常になりました。接する部分にはモリブデングリスを塗布しておきます。(潤滑が無くなると摩耗が進んでシャッタースピードをコントロールできなくなります)
心霊写真のよう。シャッターを切ると羽根残りがあります。観察するとトグルレバーを留めるネジが緩められた形跡があります。トグルレバーには寸法違いで多くの種類があり、適正よりも小さなものが使われているのかも知れません。