世の中忙しなくなって来たのでしょうかね。木曜日に修理材料を注文したAMAZONがまだ届きません。昨日と今日の二度、「配達を試みました」と表示されていましたが「配達を断念した」でしょ。日本語間違えているね。
それと、最近皆さんから送られてくる荷物の送り状ですが、コンビニからの発送でしょうか? 感熱プリンターのような印字で住所が不鮮明で、郵便番号と発送日も入っていません。どなたのお荷物が先に届いたのか分からなくなる時があります。そこでお願いですが、発送前のメール中に正確な郵便番号と住所を記載して頂けるご返送時に大変助かります。よろしくお願いいたします。
で、押し詰まって難しいカメラが来ています。フジカハーフ1.9は珍しいですね。落下品でシャッターは不動状態。「フィルターリングへこみの修正をして欲しい」とのことでしたが、それだけではないようです。
点検すると、画像では見にくいのですがシャッターユニットの下側が陥没しています。
きれいなカメラなので未分解と思っていましたが、シボ革を剥がしてみると・・あぁ、かなり乱暴に剥がされて再接着をされていますね。どうも、修理を試みて直せなくて元に戻して手放したということのようです。
結局、落下変形が原因と思われるいろいろな不具合があるのですけど、問題はシャッターを本体に取り付ける地板が陥没変形していてシャッターリングなどが挟まって動かない状態です。フランジバックの関係もありますので本来は部品交換ですね。しかし、その部品が有りませんので何とか修正をします。そもそも、リング類が多く、寸法的な制約のため地板の厚みが薄く設計されているのが曲がりの原因かと思います。
セイコーシャッターのメンテナスをして地板の修正をしましたが、これがかなり困難。シャッターリングなどの付属機構がスムーズに動いてくれません。一度曲がっているからね。フィルターはあと0.1~0.2mm修正をしたいのですが無理をするとクラックが入るので・・フィルターは渋いながら取りつくようにしました。
無骨なセルフタイマーも装備していますね。トップカバーを開けます。
ファインダーはガラスの一体ものです。カメラが重いわけです。部品点数の少ないPENの設計とは対極の、一体部品点数は幾つあるのかと言う感じ。
ファインダーはプリズムなので↗の部分でファインダー像の上部にシャッタースビートと絞り値が表示されます。
レンズの∞調整をしてから最短側でシャッターを切ると、チャージレバー(上下ガタが大きい)と下部ユニットの連動が外れる時があります。先端部が丸く摩耗していて滑るようです。これを修正します。
キヤノンデミと同様な最中(もなか)式カバーを取り付けます。「FUJICA」バッチを貼る部分に盛り上がったキズがあります。なんでカバーに傷を付ける硬い道具でシボ革を剥がすかね?
このセルフタイマーのダイヤルも異常と思えるほど硬く、こんなに強いバネが必要なのか? と思うぐらいです。設計者とすれば必要な理由があるのでしょうね。これだけ重いカメラですと落下でシャッターが陥没するのもうなづけますね。