とうとう、こちら東京では新型コロナ緊急事態宣言が出ましたが、当方でも数週間分の食料を調達して自宅待機をしています。そんな時世ですから、春になったのでPENを持って撮影に出かける方もいらっしゃらないのでしょう。修理のご依頼も少ないですね。早くワクチンや治療薬が開発されて収束することを願うばかりです。そんなことで、ボチボチ修理を手掛けています。PEN-S 3.5 #1342XXですけどね。外観は結構きれいですが過去に分解は受けています。
長期間放置されたのでしょうね。圧板が接触していたフィルムレールが腐食しています。ただし、段付きを感じるほどではなく、軽く磨いておきます。
シャッターは過去にO/Hをされているようで辛うじて作動しますが、分解をして行くと・・スローガバナーが油の中で泳いでいます。
特に問題はありませんので順調に組み立てていきます。洗浄研磨をしたリング類を取付けて行きます。
レンズは比較的きれいですが、後玉の6時付近にコーティングの拭き剥がれがあります。
ファインダーの対物レンズは分解されていましたが、接着がゴム系接着剤でした。
他の方の作業でファインダーのカバーの古い接着剤を落として接着をされているものを見たことがありません。それでは密着して貼れないのです。
駒数ガラスを再接着しました。トップカバー横の留めネジ部に調整ワッシャーが接着されていた形跡がありますが無くなっています。
あ~、吊環部が軽くへこんでいましたね。見なかったことには出来ません。吊環を外して修正をしておきます。
で、一緒に来たXA2ですが、シャッターが稀にしか切れない。でも、逆に考えれば稀には切れるということですから決定的な故障ではないと目星を付けます。点検メンテナンスをして行きます。
私のXAと。XA2の方がきれいで程度が良いです。しかし、私はXAの方が好き。レンジファインダーだし・・
大きさを比べてみると35mmなのにXA2の方が小さいですね。時代による技術の進歩かぁ。シャッターなどはPENを継承していて、電子技術は圧倒的な進歩を遂げた過渡期的な製品と思います。
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