オリンピックは日本選手も頑張っていますね。しかし、水泳はやはりアメリカが強い。前回の東京オリンピックの時もアメリカ選手団はティーンエージャー中心で大活躍をしました。泳げは「いっちゃ~く、ドン・ショランダー君アメリカ。じか~ん、53秒4。これはオリンピック新記録であります」の連続で表彰式ではアメリカ国歌が流れるのが定番でした。その時の惨敗から山田スイミングクラブのような強化クラブが出来て、子供の頃からの英才教育で優秀な選手を育成するようになったのでした。
で、ローライ35の販売用の整備をします。実動なので大きな問題は無いかと・・まず、ジャーマニーの個体をざっと状態を見て行きます。定番はヘリコイドグリス抜けです。
レバーアテが欠損してネジをねじ込んであります。これでは商品にならないので製作して交換します。
トップカバーの角アタリですが、過去に修正を試みたようで凸になっているところがあります。この場合、アイピース側も盛り上がる変形がありますので修正しておきます。
メーター窓も貼り直されていて接着剤で樹脂が溶けてメロメロになっています。
画像では写りませんがとにかく手油で汚れています。これでは買ってもらえません。シボ革を清掃しておきます。
ジャーマーニーですけど、このファインダーがプリズム式だけで後の変更はすでに行われている個体です。
メーターガラス(樹脂製)は接着剤により溶けて修理をした指紋が残っています。これは研磨をしてから接着します。
普通、接眼レンズの固定は両肩の熱カシメですが、この個体のようにエポキシ接着の場合もあります。分解はこの方が楽です。
露出計は作動していますが、絶縁シートが劣化をしていてじきにボロボロになってショートしますので交換をしておきます。
シャッターテストをしてみると、カメラのレンズを天に向けると低速(1/2秒)が速く切れてしまう症状有り。レリーズボタンを押すと↓のレバーが下がりアンクル↙がガンギ車に連動するはずがアンクルの動きがスムーズでないため遅延が働かないもの。
巻上げギヤ関係とスローガバナーのメンテナンスをしてトップカバーを閉めます。
リヤマウンティングのネジを締める時はシャッター羽根を動かしながらでないと噛み込んでしまうことがあります。
Sクセナーレンズの違うところ。あれ、リング留めネジの1本が完全に抜けています。
これでかなり良い個体になりました。販売商品の日常メンテナンスでした。