ドイツ製のローライ35ブラックは数が少ないのでしょうか? この個体はアルミ製カバーの割にはへこみのない良い個体と思ったのでした。しかし、メーター窓のレンズが不自然に痛んでいるのが気になりました。じつは↗にヒントがあるのですけど、この時はまだ気が付いていません。
トップカバーの裏側から見るとレンズは一度外されています。ではレンズを外してキズや接着剤などのはみ出しを磨いて修正をして行きます。
磨いたレンズをセットして様子を見ようとすると、枠の縁の部分が白くなっているのでアルコールで拭いてみると・・あらら~、塗装がどんどん溶けて行きます。え~そんな馬〇な・・
良く観察すると塗装内に繊維片が混入しています。これは塗装をされているのです。私も塗装屋ですが、巧妙に塗装されていて騙されました。
結局、全ての塗装はアルコールで落ちてしまいました。騙されたのは前面と後面は塗装されておらず、色入れなどはオリジナルのままだったからです。普通、塗料が変わると黒の顔料も異なるので黒味が変わりますので同じ色調にはならないのですが、この個体の場合は調子が合っていました。ここまでするのであれば、焼付塗装かせめてウレタン塗装で塗って欲しかったです。不幸中の幸いは販売される前に露見したこと。どなたもアルコールで拭き上げ清掃ぐらいはしますからね。さて、どうしたものか・・