中古カメラ店様から来ているPEN-S系の作業待ち機が沢山残っているので、ご飯のためにしばらくやりますね。よって、UPは少なめになると思います。このPEN-S 3.5 #1004XXは3.5としては初期生産機ですね。画像ではそこそこに見えますが、汚れ放題でシャッター不動、ファインダー曇り、巻上げはガチャガチャのクツワムシ状態。このままでは売れませんね。
駒数ガラスは曇って脱落しています。
ターミナル接片の半田付けは外れているものが多いです。
シャッターは開きっぱなし。
工数を掛けられませんのでちゃっちゃと行きます。シャッターを組み直しています。このシャッターは未分解機なのに、シャッター羽根の1枚の穴開き部分が折れ曲がっていました。修正をして再使用とします。
洗浄した本体を組み立てて行きます。
完成したシャッターユニットを本体に組み込みます。調子は良好です。
接片を半田付けしてカバーを取り付けます。
今日の進捗はここまで。ピカピカできれいでしょ。本当は1日で完成させないと工数が合わないのですが、買って頂ける方のことを考えると手は抜けませんからね。
距離リングに打痕がありますね。どうもジャンクで流通過程で乱暴に扱われた気がします。裏蓋の塗装ハゲなどタッチアップしておきます。
グッと良くなりましたね。レンズ、シャッター共良好な個体です。純正フィルター付。都内有名カメラ店様で購入お願いしますね。1965年2月製。次は後ろの2.8ですが、いろいろ有りそうです。
#1558XXと初期の生産なのでシボ革などが厳しいところに来ています。
開閉鍵が腐食している・・
その他は意外に素性は悪くは無くて組立も終盤。レンズの清掃をしましたが、絞りの指標▲の塗料が劣化をしてみすぼらしいので入れ直します。
入っていた調整ワッシャーは正確に戻して組みます。
但し、最初期ではないので、レリーズバネは強化されたタイプに変わっています。
最後は例の開閉鍵。使用には支障ないし交換しても部品代は頂けないのですが、これが欠点で購入してもらえないとカメラが可哀想なので交換しておきました。但し多少すり傷の中古ね。左は新品もあるんだけどさ。
指標▲もきれい。仕上がって見れば良い個体です。これらの要修理機は長期に中古屋カメラ店様にストックされていたので返って消耗が進んでいないのかも知れません。二度と生産されないカメラですから、このような個体を出来るだけ復活させて個体数を維持したいのです。レンズ、シャッター共良好な個体です。1963年6月製。
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