では、通常の作業です。ローライⅤb ですが、シャツターが全く作動しません。ではシンクロコンパーユニットを分離して見て行きます。
通常はシャッター羽根の張り付きが原因の場合が多いですが、洗浄をしても改善しません。問題は掛かり留めが怪しいです。
アンクル、ガンギ車の動きも影響していそうですので各部の部品の洗浄と注油をします。左端はシンクロ接点です。
作動するようになりましたが、低速不調とセルフタイマーも不調でした。分離洗浄で注油をして改善しました。シンクロ接点部を分解しているので導通をチェックしておきます。
ローライコードでの持病でチャージレバーの動きが重い(渋い)個体がある。原因は摺動面の偏摩耗なんでしょうけど、レバーの復帰はシャッター側のバネによるだけのため、グリスなどを塗布するとレバーの復帰が遅いか戻らない場合もありますので潤滑には検討が必要です。
Ⅴbの割にはミラーの劣汚れが目立ちますが、今回は交換せず清掃で行きます。
いつも思うのですが、チャージノブの裏側に取り付く薄ナットですが、裏側(画像では表にしてある)にスリ割りが切ってありますが、さて、そのスリ割りにどうやってドライバーを入れるのか? たぶん凹のような特殊工具でロックするのでは? とも思いますが、今度作って見ましょう。
基本的に信頼性の高いシャッターですので、致命的な不具合は無くメンテナンスで復活する場合が殆んどと思います。スクリーンにスプリットイメージも装備していて使いやすい機種と思いますね。