次も難儀なFTが続くのだが、ここで少し息抜きです。自由形(実在はしない)電気機関車のED100を入手しました。この手の製品はEF58をモチーフとして軸の数を減らしたED58やEB58などがあって、ちょうど小学校の高学年の鉄道好きな子供におもちゃではない鉄道模型の入門用としてレールやパワーパックとセットで発売されていたモデルになります。じつは私は中学生の頃にEB58を所有しておりまして、ED58が欲しいなぁとか思っていましたが手に入れることは出来ませんでした。今回はその後継モデルでしょうか恐らくEF61をモデルとした製品で、「ED61」は実機が実在することからED100としたのでしょう。
今回、鉄道模型の経験のない友人が運転会に参加するための入門用教材として入手をしました。高級機ではないので乱暴に扱われた個体が多い中で、この個体は傷もなく走行も少ないようです。ただし、現状はレールからの集電ではモーターは回らないので分解整備をして行きます。モーターは状態は良好でブラシの清掃と軸への注油(マッハのLPS)をして復活しました。
今や殆ど絶滅したインサイドギヤ方式のメカです。ギヤ軸のガタもなく、洗浄をして、水油ではなくセラミックグリスを軸に塗布します。また、絶縁側の車輪が緩んでいました。絶縁材のベークが緩みやすいのでしょう。緩み止めを塗布して締め込みます。
ウォームギヤとのクリアランスは上質紙1枚を挟んで調整します。
モーターレス側の台車も清掃注油をしておきます。もう一組モーターとインサイドギヤを入手して2モーター化も出来ると思います。
これを見ると現在のパンタグラフは当時のものと比較して進化していますね。しかし、1個5,000円ぐらいしますから1両分(2個)だと厳しいです。
一般的に金属製の鉄道模型の材質は真鍮ですが、このモデルはブリキのブレス表現とコストを下げています。そう言えば、現在は高級メーカーの「エンドウ」が昔発売していた貨車はブリキ製でした。私の所有していたEB58は確かエンドウ製と記憶していますが、カツミブランドとエンドウブランドが存在するのかな? 良く知りません。今ならLEDのライトも麦球でテールライトは塗装表現です。窓のHゴムを塗装してガラスを入れたらよいかとも思いますが、まぁ、オリジナルのままにしておきましょう。
殆どの個体はカプラーはケディーなどに交換されていますが、この個体はオリジナルのままベーカーが付いています。このまま運転会に持ち込んでも連結できる車両はないでしょうけど。
ということでテスト走行は快調でした。構造の勉強用としては打って付けのモデルと思います。
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