長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 私は、雪の精なのよお 2015-02-13 08:46:50 | 小説 「そうなの、独り住まいなの。実は、私もよ。東北の田舎から、上京して来たの」 「だから、牧子さんの肌って、こんなに白いんだあ!」 大仰に体を反らせる彼に、牧子もおどけて返した。 「そうよお。私は、雪の精なのよお」 . . . 本文を読む