昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 不審気な住人の目が

2015-03-09 09:12:16 | 小説
不審気な住人の目が、彼を突き刺してくる。軽く会釈をしながらも、居たたまれない思いが募る。 “帰ろうか、もう。だけど傘を返さなくちゃ。そうだ、傘を返すんだ。だから、待ってなきゃダメなんだ” 足下の小石を蹴り上げながら、彼は待つ理由をこじつけた。 . . . 本文を読む

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