今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。
まずは、定番の橋です。よろしいですか、間違っても真ん中を歩いてはいけませんぞ。
端っこを歩くのが我々で、真ん中は神様の通られる場なのですからね。
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牧子はアパートの住人に対して、彼を従兄弟として紹介した。
彼の心の負担を軽減してやりたかったのだ。
彼が足繁く通うことで、まさかとは思うのだが、警察官としての立場を悪くしてはと考えたことも一因だった。
そして彼に対しても、 . . . 本文を読む