ゼミの教授に頼まれた資料整理を終えた頃には、雨が降り始めていた。
曇り空ではあったが、日中は何とか持っていた。
壁の時計を見やると、既に六時を回っていた。
「こんな時間になってしまいましたか。
どうです、御手洗君。夕食を一緒にしませんかね。お礼に、ご馳走しますよ。
そうだ、ホテルのラウンジにしましょう。雨の夜景を上から見るのも良いものですよ」
女性的な物腰の教授は、学生の間で”ひょっとして、ホ . . . 本文を読む
入場券
中に入りますと、女性お二人がにこやかに出迎えていただけました。
お年は、そうですねえ…
やめときましよう、○○ハラスメントなんてことになりかねません。
関係のないことですが、今この時、BGMで園まりさんの歌が流れています。
「夢は夜ひらく」「あなたのとりこ」そして「泣きぬれて」と流れています。
この後に「帰りたくないの」「大阪の女」と続くはずです。
別に意味はありません。
好きな歌手 . . . 本文を読む