部員の殆どは帰っていた。耀子とのぶこの二人だけが、後片づけをしていた。
「遅いぞ、ミタ君。もう、終わったよ」
「何してたの? 今頃、ノコノコやってきて」
笑顔を見せながら、二人が声を揃えて彼を詰った。 . . . 本文を読む
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。
弥生時代から、争いごとが起こり始めたようですね。
縄張り争いは動物たちの専売特許ではなくね、人間の間でも起こりますからね。
そうですよ、人間だって動物なんですし。
まあしかし、「種の保存」は自然界における鉄則ですから。
ただ、知性を与えられたことにより、地球上で支配者顔をしているんですよね。 . . . 本文を読む