[舟のない港] (七十四) 2016-07-12 09:04:35 | 小説 薄寒い秋の夕方、ミドリは信じられない光景を見た。 街路樹の葉は刈り取られ、身を縮込ませて立っているように、ミドリには見えた。 足下にまとわりついてくる枯れ葉が、ミドリの心をざわつかせた。 . . . 本文を読む