[舟のない港](八十八) 2016-07-29 16:18:21 | 小説 娘の顔がほころぶのを確かめると、男はタバコに火を点けた。 「一本ちょうだい」と言う娘に、一瞬躊躇したが、その愛くるしい目に負け一本渡した。 娘は、慣れた手つきで火を点けた。 . . . 本文を読む