ミドリには、そんな男の気持ちが痛いほどに伝わった。
「これでいいのよ」と何度繰り返したことか。
男を責める気にはなれなかった。
かつての、愛されたいという気持ちは消えていた。
支えてあげなければ、という思いだけがミドリを頑張らせていた。
母の元に帰ろうかと思わないでもなかった。
夜遅く、疲れた体を引きずって帰るアパートで、ウィスキーの空瓶が散乱している部屋を見ると、情けなくなることもあった。
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