[舟のない港](八十七) 2016-07-27 09:10:10 | 小説 翌朝、どことて行く当てのない男は、ホテルの傍の喫茶店に入った。 殆ど満席の状態で、男はやむなくカウンターに座った。 苦いコーヒーだった。 ミドリの入れるコーヒーは、高い物ではなかったけれども、うまいコーヒーだった。 . . . 本文を読む