昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[舟のない港](八十)

2016-07-19 09:14:30 | 小説
麗子は、偶然にガソリンスタンドで働く男を見かけた。 知人を訪ねる途中のことで、渋滞を避けようと幹線道路から外れたときだった。 車線変更に手間取り、予定していたよりも一本先を右折した。 初めて通る通りで、二車線になっていた。 すぐに左折するからと左車線に入ったとき、思いもかけず、体を引きずりながらだるそうな表情を見せている男が目に入った。 「まさか」と思いはしたが、一瞬のことであり-後続の車が麗 . . . 本文を読む

NTTコム リサーチ

NTTコム リサーチモニターに登録!