昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[お取り扱い注意!]  (十一)

2013-08-01 18:30:46 | 時事問題
(十一)

娘の詰る声に、慌てて答えた。

「いやいや、一人さ。
お客さんがな、来てたような…夢だったかな…」

確かに考えてみれば、変なことばかりだった。
ありえないことばかりだった。

夢だとしたら、確かに納得がいく。

「お父さん、聞いてる? 
少しは、反省してるの? 

お母さんが怒るのも、無理ないわよ
。一度ならまだしも、何とまあ、三度もでしょ。

それも、社内不倫だなんて。
降格はまだしも、部署も物流なんかに回されて。

きついんじゃない? 仕事。
肩なんか、バキバキじやないの。
ま、自業自得よね。

お兄ちゃんが言ってたよ。
『もう少し、うまく立ち回ればいいものを。』って。

あたしに言わせれば、一度でも許せないけどさ。
でもお父さん、もてるんだね。

ちょっと嬉しいかな。」


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