この作品は、リメイク版です。
五、六年前でしょうか?
HPに掲載した作品です。
子どもの正義感、というでもいうべき内容でした。
中坊時代の想い出として、高校時代に書き上げた物です。
今回、聡からの手紙という形で、少し話を膨らませました。
----------
(十六)
ござの隙間から中を覗いてみるが、真っ暗で何も見えない。
私の心の中に
”付いて来るんじゃなかった。そもそも無理だったんだ、この計画は。
へび女がどこに眠っているのか、調べもしないなんて。
檻だって? そんなもの、どこにあるんだよ。
そんな大事なことを調べてないなんて、ひどい話だよ。“
と、憤りの気持ちが湧いてきた。
”いっそこのまま帰ろうか。
ひょっとして、誘拐とかなんとか、警察に追われることになるんじゃないか?
いやだよ、そんなの。
なんでへび女のために、そこまでやらなくちゃいけないんだ。
大人は、なんで黙って見てるんだよ。
よし、帰ろうって言おう。“
意を決して、友人の裾を握った。
「まずいぞ、まずいぞ。絶対、まずいぞ。」
「そうなんだよ、まずいんだよ。」
五、六年前でしょうか?
HPに掲載した作品です。
子どもの正義感、というでもいうべき内容でした。
中坊時代の想い出として、高校時代に書き上げた物です。
今回、聡からの手紙という形で、少し話を膨らませました。
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(十六)
ござの隙間から中を覗いてみるが、真っ暗で何も見えない。
私の心の中に
”付いて来るんじゃなかった。そもそも無理だったんだ、この計画は。
へび女がどこに眠っているのか、調べもしないなんて。
檻だって? そんなもの、どこにあるんだよ。
そんな大事なことを調べてないなんて、ひどい話だよ。“
と、憤りの気持ちが湧いてきた。
”いっそこのまま帰ろうか。
ひょっとして、誘拐とかなんとか、警察に追われることになるんじゃないか?
いやだよ、そんなの。
なんでへび女のために、そこまでやらなくちゃいけないんだ。
大人は、なんで黙って見てるんだよ。
よし、帰ろうって言おう。“
意を決して、友人の裾を握った。
「まずいぞ、まずいぞ。絶対、まずいぞ。」
「そうなんだよ、まずいんだよ。」
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