(十八)
「助けるんだ、助けるんだ、何としてでも助けるんだ。」
恐ろしい言葉が、やはり友人の口から洩れた。
言って欲しくなかった言葉が、洩れた。
「そうだよね、助けなくちゃね。」
私の口からも、信じられない言葉が出てしまった。
そして体がぶるぶると震えだした。
「なんだい、怖いのかい?」
「そういう君だって、震えてるんじゃないのかい。」
「怖くて当たり前だと思うよ。
でもここで逃げちゃ駄目だ。
勇気だ、勇気がいるんだ。」
しっかりと握られた友人の拳が、その時ほど頼もしく思えたことはなかった。
固く握られた拳にそっと手を添えると
「僕にもその勇気を分けてよ。」と、力を込めた。
「助けるんだ、助けるんだ、何としてでも助けるんだ。」
恐ろしい言葉が、やはり友人の口から洩れた。
言って欲しくなかった言葉が、洩れた。
「そうだよね、助けなくちゃね。」
私の口からも、信じられない言葉が出てしまった。
そして体がぶるぶると震えだした。
「なんだい、怖いのかい?」
「そういう君だって、震えてるんじゃないのかい。」
「怖くて当たり前だと思うよ。
でもここで逃げちゃ駄目だ。
勇気だ、勇気がいるんだ。」
しっかりと握られた友人の拳が、その時ほど頼もしく思えたことはなかった。
固く握られた拳にそっと手を添えると
「僕にもその勇気を分けてよ。」と、力を込めた。
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