(八)
「…と言うことで、どなたかいらっしゃいませんか?」
助手の女性が、大きく手を広げている。
「はぁい! うち、うち、やりたーい。」
と、ひとみが立ち上がった。
「おいおい、分かってるのか?」
「体を鋸で切られるのよ、くふふ…」
唖然とする正三たちを後目に、るんるんとステージに向かっていく。
「話をしてたのに、聞こえてたってこと?」
不思議がる正三たちに、薫が答えた。
「耳に入るのよ、自然に。
目配り、気配りしてなんぼの世界だからさ。」
「それ、切れるの? ちょっとそこの木を、切ってみて。
えぇ、ほんとに切れるんだ。恐くなってきたわ、うち。
大丈夫なのよね、死ぬことはないわよね。
まだ男を知らないんだから、今夜は処女よ。」
マジックの内容を説明している助手の声を掻き消さんばかりに、
ひとみが喋りまくる。
「…と言うことで、どなたかいらっしゃいませんか?」
助手の女性が、大きく手を広げている。
「はぁい! うち、うち、やりたーい。」
と、ひとみが立ち上がった。
「おいおい、分かってるのか?」
「体を鋸で切られるのよ、くふふ…」
唖然とする正三たちを後目に、るんるんとステージに向かっていく。
「話をしてたのに、聞こえてたってこと?」
不思議がる正三たちに、薫が答えた。
「耳に入るのよ、自然に。
目配り、気配りしてなんぼの世界だからさ。」
「それ、切れるの? ちょっとそこの木を、切ってみて。
えぇ、ほんとに切れるんだ。恐くなってきたわ、うち。
大丈夫なのよね、死ぬことはないわよね。
まだ男を知らないんだから、今夜は処女よ。」
マジックの内容を説明している助手の声を掻き消さんばかりに、
ひとみが喋りまくる。
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