人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

朝日新聞『タイタニックのバイオリン発見』の記事はオカシイ!~9月17日付夕刊

2013年09月18日 07時00分29秒 | 日記

18日(水)。昨日の朝日夕刊に「タイタニックのバイオリン発見」という大見出しの記事が載りました 記事を要約すると、

「1912年に大西洋で沈没、約1500人の犠牲者を出した英国の豪華客船タイタニック号で、沈没直前まで演奏を続けた音楽家のバイオリンが見つかった 18日から、客船が建造された英・北アイルランドのベルファストで公開される。AFP通信によると、バイオリンは、タイタニック号の楽団長だった英国人ウォレス・ハートリー氏のもの。婚約者のマリア・ロビンソンさんが事故の2年前、婚約記念にプレゼントしたもの

この記事を読んでデジャヴ―を感じました 確か以前、同じようなニュースを新聞記事で見て、このtoraブログで紹介したような記憶があったので調べてみました すると、案の定、今日からちょうど6か月前の3月18日のブログで次のように書いていました

「昨日の日経朝刊に『タイタニック沈没 最後まで演奏 悲劇のバイオリン発見 英で展示後、競売に』という小さな記事が載りました 記事を要約すると、『英競売会社”ヘンリー・オルドリッジ&サン”はこのほど、1912年に沈没した英豪華客船タイタニック号の沈没間際まで船上で演奏を続けた楽団のバイオリンが見つかったと発表した 非難する乗客らを落ち着かせるために楽団が最後まで演奏を続けたことは有名。バイオリンは楽団長だった英国人ウォレス・ハートリーさんのもの』」

この2つの記事は同じヴァイオリンのことを言っていることは誰が見ても明らかです 昨夕の朝日の記事が明らかにオカシイと思う根拠は、同じ朝日の記事の中に「専門家の調査を経て今年3月、ハートリー氏のバイオリンだと断定された」と書かれているからです それにも関わらず、見出しで「バイオリン発見」とし、記事の中で「見つかった」と書いて、そのヴァイオリンがあたかもつい最近発見されたかのように報道するのは、数百万部の発行部数を誇り”クォリティーペーパー”を標榜する全国紙としていかがなものでしょうか

新聞の見出しは記事のエッセンスを要約したものでなければなりません。新聞でトップ記事のことをリードと言いますが、誤解を招く見出しは”ミスリード”と言います。”奢るな朝日”と言っておきます

 

          

                  (9月17日付朝日新聞夕刊)

 

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