22日(日)。最近だいぶ涼しくなってきたので昨日の朝、半そでシャツにアイロンをかけてタンスにしまい、代わりに長袖シャツを出しました。”暑さ寒さも彼岸まで”とはよく言ったものです
昨日午前10時から東銀座の東劇でMETライブビューイング・アンコール、ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」を観ました これは2007年3月24日に米メトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ映像です。このライブビューイングを見るのは3回目です
人気オペラだけに東劇はかなりの人が入っています ベニーニの指揮で軽快な序曲が始まります。モーツアルトの「フィガロの結婚」とともに、序曲を聴いているだけでワクワクしてくる楽しい音楽です
何度観て聴いても素晴らしいと思うのは適材適所と言える最高の歌手陣です まず、アルマヴィーヴァ伯爵(=リンドーロ)役のファン・ディエゴ・フローレス。現在最高のテノールと言っても差し支えないでしょう
一昨年、彼がボローニャ歌劇場の来日公演、ベッリーニ「清教徒」で歌うというので『これを聴かなければ一生後悔する
』と、大枚をはたいてチケットを買ったのに、喉の痛みで来日出来なくなり、がっかりしたものです
フローレスの素晴らしさは超高音のベルカントと、喜劇でも悲劇でも、その役に成りきって演じるところです 今回のロッシーニでは、笑いを誘う仕草とともに、ほれぼれするようなアリアを連発し、聴衆を魅了していました
相当の男前なので女性ファンが多いのも頷けるところです
その相手役ロジーナのジョイス・ディドナートは、愛らしく、美しく、歌がうまく、時にコケエィッシュな面も見せ、魅力タップリです METオペラでは、ルネ・フレミング、アンナ・ネトレプコと並んで悲劇も、喜劇も難なくこなせる3大ソプラノの一人と言っても差し支えないでしょう
実は、このオペラはフィガロが主役ではないか と思わせたのがペーター・マッティです
大柄な体躯と精力的な動きによるその存在感は、素晴らしい歌声とともに聴衆の目に焼き付きます。セクシーと言ってもいいでしょう
そして、今回のバルトレット・シャーによる演出で主役級の扱いを受けたのは、バルトロ役のジョン・デル・カルロの喜劇役者顔負けの演技力と歌唱力です。これはマネをしようと思ってもできない才能でしょう
ドン・バジリオ役のジョン・レイリーは深みのあるバスで拍手喝さいを浴びていました
現在、これ以上の「セヴィリアの理髪師」は望めないのではないかと思います。この公演のキャストが「セヴィリアの理髪師」を引っ提げて日本に引っ越し公演をしてくれたら、万難を排して観に行きます
閑話休題
夕べ、娘がバイト先のベトナム料理レストランからベトナム・ビール333(バーバーバー)をもらってきたので息子も交えて飲みました 独特の味なので、ビール缶の表示を見ると麦芽、ホップとともに米と書かれていました。すごく美味しかったです