人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

池波正太郎著「男の作法」を読む~ビールはコップになみなみと注がないこと!

2013年09月25日 07時00分23秒 | 日記

25日(水)。昨夕の朝日夕刊によるとTBS系で22日(日)夜に放送されたドラマ『半沢直樹』の最終回の平均視聴率が、関東地区で42.2%だったことが、ビデオリサーチの調べでわかったとのこと 42.2%ということは1,000人のうち422人がということですから、凄いですね 普段テレビを観ない私でさえ最終回を含めて2回も観ました ドラマの視聴率が40%に達するのは2011年12月に放送された日本テレビの「家政婦の見た」最終回(40.0%)以来とのことです。※正しくは「家政婦のミタ」です

当ビル10階の「レストラン・アラスカ」のホームページを見ると、TBSドラマ『半沢直樹』の撮影で当ビルが使われているとPRされています。番組をご覧になった皆さま、お気づきになりましたか

 

  閑話休題  

 

池波正太郎著「男の作法」(新潮文庫)を読み終わりました 池波正太郎といえば「鬼平犯科帳」「剣客商売」などで有名な作家です 本屋に行けば作曲家別の「い」の棚に池波さんの著作がずらっと並んでいます 「はじめに」に本人が書いているとおり、池波さんが「書いた」というより、「語り下ろした」というのが正しい表現です。また、「男の作法」はつまり「男の常識」のことで、あくまで「私の時代の常識」であり「今の時代の男たちには恐らく実行不可能でありましょう」と語っているように、中には現代ではとても通用しないような”常識”も含まれています

「食べ物の食べ方」「衣装の着方」「ビールの飲み方」「人事」「心づけ」など、多方面にわたって語っていますが、やはり一番この人らしいと思うのは「食べ物の食べ方」です

〇「鮨屋に行ったときはシャリだなんて言わないで、普通にゴハンと言えばいいんですよ」 ご飯のことをシャリ、箸のことをオテモト、醤油のことをムラサキ、お茶のことをアガリというのは、鮨屋仲間の”隠語”なので、昔の鮨屋はイヤな顔をする。お客が使う言葉ではないーとのことです。つい「アガリちょうだい」なんて言ってしまいますね

〇「そばを食べるときに、食べにくかったら、まず真ん中から取って食べればいい。そうすればうまくどんどん取れるんだよ」 「そばのつゆにしても、ちょっと先だけつけてスーッとやるのが本当だというけど、これだって一概には言えないんだ。つゆが薄い場合はどっぷりつけていいんだよ」 なるほど臨機応変に食べるのが”江戸っ子”なのですね

〇「わさびは、醤油に溶かさずに、刺身の上に乗せて食べる。そうしないとわさびの香りが抜けちゃう。醤油も濁って新鮮でなくなる」 いつもわさびを醤油に溶かして食べています。たしかに香りは飛んでますね

〇「椀ものは出されたらすぐに食べること」 お吸い物や煮物など、お椀に入って出てくる料理が出たらすぐ食べるのが料理人に対する礼儀だと言います。一番いけないのは、椀盛りが出てきても、蓋をしたままペチャペチャしゃべっていたり、半分食べて一気に食べないことだそうです。これも経験があります

〇「ビールを注ぐときは、コップになみなみ注がないで、三分の一くらい注いで、それを飲み干しては入れ、飲み干しては入れして飲むのがビールの本当のうまい飲み方なんですよ」 仕事仲間のわれわれの間では、まだビールが半分以上コップに残っているのに注いだり、注がれたりしていますが、これはビールをうまく飲む観点からは愚の骨頂なのですね

以上はこの本に書かれた本の一部に過ぎません。日常の食生活に参考になる本です。お薦めします

 

          

 

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