21日(火)。ついに待望の CLASSIC を入手しました 近所の酒屋でも大手スーパーでもコンビニでも売っていないのです
やっと地下鉄2つ先の駅近くの酒類専門店Kで350ml缶 ✕ 半ダースを購入しました
申し遅れましたが CLASSIC はサッポロビールの北海道限定生ビールです
いつも拝読している2人のクラシックファンのブログの両方にこの CLASSIC が手作り料理のお供として登場していたのです
これはもう買うしかない
というので CLASSIC 求めて ここ数週間あちこち彷徨っておりました
念のため申し添えておきますが、私はサッポロビールの回し者ではありません
単なるクラシックファンにすぎません
ということで、わが家に来てから今日で2718日目を迎え、バイデン米大統領は18日、東部デラウェア州の別荘付近で自転車から降りようとした際にペダルにひっかかり転倒する場面があったが、記者団に対し「大丈夫だ」と説明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
これから 自転車に乗って転倒することを バイデンスクルと言うことになりました
昨日、夕食に「炊き込みご飯」「ちぎり厚揚げと豚バラの和風炒め」「生野菜サラダ」「もやしの味噌汁」を作りました さっそく CLASSIC をいただきましたが、独特のコクがあってとても美味しかったです
昨日、新宿ピカデリーでCNN Films ほか製作、ダニエル・ロアー監督による2022年 アメリカ映画「ナワリヌイ」(98分)を観ました
ロシアの弁護士アレクセイ・ナワリヌイは、インターネット上でプーチン政権への批判を繰り広げることで国内外の注目を集め、若者を中心とする反体制派から圧倒的な支持を集めている政治活動家です 本作はプーチン政権によるナワリヌイの暗殺未遂事件と、ナワリヌイが結成した少数精鋭の調査チームによる真相究明活動を追ったドキュメンタリーです
プーチン政権にとって最大の敵と看做されているナワリヌイは不当な逮捕を繰り返され、巨大な力に追い詰められていく そして2020年8月、ナワリヌイは移動中の飛行機内で何者かに毒を盛られ、昏睡状態に陥る
飛行機が緊急着陸し、搬送された病院でもナワリヌイは意識不明だったが、病院側の説明では毒物は検出されなかったという
やがて病院側の反対を押し切ってベルリンの病院に移送され、そこで奇跡的に一命を取り留める
彼の体内からは1970~80年代に旧ソ連で開発された猛毒ノビチョク系の神経剤が検出された
体調が戻り始めた彼は、自分に毒を盛ったのは一体何者なのか? 暗殺未遂事件の影に潜む勢力を、インターネット上のデジタルデータをフルに活用して世界的スクープをモノにしてきた民間調査報道集団「べリングキャット」のジャーナリストたちから成る調査チームを率いて炙り出し、ついに暗殺未遂の実行犯と直接電話で話し、暗殺未遂の経緯を聞き出すことに成功する
調査団に参加した民間調査報道集団「べリングキャット」のジャーナリストが凄い ナワリヌイが暗殺未遂に遭った航空便の搭乗者名簿を基に、彼らの電話・メールの通信記録などのデジタルデータを入手・分析し、ついに暗殺に関わった3人の人物を特定し、彼らの住所・氏名・偽名・電話番号・顔写真まで調べ上げてしまうのです
プロがやろうと思えば何でもできるという意味では、怖いとさえ思いました
最初にナワリヌイはプーチンに直接電話して「私が誰だか分かるか? ナワリヌイだ。なぜ私を殺そうとした?」と話しかけます。しばしの沈黙のあと電話が切られてしまいます
プーチンらしい反応です
次に実行犯の2人に相次いで電話をかけますが、実名を名乗ったことから切られてしまいます
そこでナワリヌイは偽名を名乗った上で、「上司から暗殺未遂事件の報告書を書くように言われている。ナワリヌイをどのように暗殺しようとしたのか? なぜ暗殺に失敗したのか? 教えてくれ」と話しかけます
相手は警戒し「この電話では話せない」と逃げますが、彼の何人かの同僚の名前を挙げて、「彼らにもこれから事情聴取する。詳細はいらない。わかる範囲でいいから簡潔に話してくれ」と言うと、「緊急着陸して解毒剤を注射されたのが失敗の大きな原因だ。緊急着陸しなければ作戦は成功し、痕跡は残らなかった」と具体的に話し出します
それを聞きながらナワリヌイやチームのメンバーたちは「ヤッターッ!」とガッツポーズを作ります
彼らとて、まさか実行犯から本当のこと聞き出せるとは思ってもみなかったからです
電話を切ったナワリヌイは「これで彼も殺されるな」と呟きます
するとチームの誰かが「殺される前に、本人に亡命するように示唆しておくべきだろう」と言います。ナワリヌイも「それが人道的だな」と同意します
実行犯との一連のやり取りはあらゆるSNSやテレビ放送などを通じて世界に発信され、何十万、何百万もの視聴がありました
映画は、その後、ナワリヌイが祖国ロシアに戻るものの、空港で拘束され、でっち上げられた罪で収監されるところまでを映し出します 彼はロシアに帰れば逮捕されることは分かっていたと思いますが、あえて帰国しました
「私は怖くない。逃げない」という姿勢を貫いたのです
逮捕される前に収録した映像で「もしも暗殺されるようなことがあれば、ロシア国民に何を言い残したいか?」と問われたナワリヌイは、「もし私が殺されることになったら、それは私たちが それほど彼らにとって脅威だということだ
怖がってはならない。決して諦めてはならない
」と語っています
まるでスパイ映画を観ているような予測不能な98分でしたが、これは現実なのです 2年後の2022年の現在もなお、ナワリヌイはロシアの刑務所に収監されています
ロシアのウクライナへの侵略を考えるとき、もっと早くロシア国民がプーチンの残虐性を見抜き、大統領の座から引きずり降ろしていたら、不条理に死んでいく人は出なかっただろうし、不本意に国外に亡命する人も出なかったと思います
なぜ今 公開か? と疑問については、この映画の製作会社がアメリカであることからある程度想像できますが、今だからこそ、世界の人々に観てほしいし、とりわけロシア国民に観てほしいと思います プーチン政権のプロパガンダに徹した国営放送でしか情報が入手できないロシア国民が、何とか本作を観てプーチン政権の本質を理解できるようにならないものか、と内心忸怩たる思いがあります