23日(月)。昨日は甥っ子の結婚式に出席するため、埼玉県の新狭山に行ってきました。西武新宿線の「新狭山駅」から歩いて約10分のところ、国道16号線沿いに結婚式場AZがありました
新狭山といえば、本田技研の狭山工場があります。学生時代の夏休みに、この工場で昼夜2交替制のアルバイトを40日間こなして約8万円を稼ぎ、初めてステレオ・セットを買いましたこの時から私のクラシック音楽遍歴が始まったと言っても過言ではありません 本当に久しぶりに大きな工場を目の前にして懐かしく学生時代を思い出しました
新郎N君と新婦Kさんは、実は2年前に結婚して2歳の男の子がいます。が、式を挙げていなかったのです。昨年の大震災があってから、”絆”がさかんに言われるようになって考えが変わったのかもしれません 長男H君は終始会場を所狭しと走り回り、参列者の注目を一身に浴びていました 将来、君はエンターティナーになるんかい? それとも演歌テナーかな? 元気な子はよく育つ
会場は結婚式専門のキリスト教式の式場です。この日だけキリスト教徒という”にわかクリスチャン”が約80名集合です。まず、チャペルで式を挙げます。式場に入るとバッハの「G線上のアリア」がヴァイオリンとオルガンによって演奏されていました 最初テープ音楽かと思ったのですが、会場後部2階席で演奏者が生で演奏していました。そして、トランペットによるファンファーレが鳴らされ(バッハかヘンデルの曲か?)、一同起立して讃美歌312番(いつくしみ深き友なるイエスは・・・・・)を歌います。この曲はいい曲です
指輪交換のときは何とホルストの「ジュピター」が演奏され、その後のキャンドル・ライティングの時は「アメージング・グレース」が流れました。そして新郎新婦の退場の音楽に至ってはエルガーの「威風堂々」です・・・・ここに至って「今の結婚式は、何でもアリかよ!」と突っ込みを入れたくなりました
挙式が終わって、会場を移して披露宴となりました。お約束通りの主賓あいさつ、乾杯、来賓あいさつと続き、しばし懇談の時間になりました。料理は和洋折衷で、洋風の前菜が出たかと思うと、刺身がでてきて、今度は牛フィレ・ステーキ、そして寿司・・・・・・と和と洋が交互に出てきました。ビール を飲んで、刺身の時は白ワイン 肉の時は赤ワインを飲んでと、かなりの量を飲みました。
お色直しが終わって、再びカップルの登場となりました 勇ましい音楽とともに、2階に通じる階段の3か所から、いきなり炎が高く上がり、い・の・きコールが響き渡って、アントニオ猪木が両手を上げて登場・・・・・・なんてことは絶対なくて、新郎新婦が垢抜けたドレスで登場します。そしてキャンドル・サービスで各テーブルを回りました
新婦が学生時代にマーチング・バンドに所属して活躍していたとのことで、後輩たち7人が2曲演奏してくれました そのうち1曲はマスカー二の「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲でした。吹奏楽だけでこの曲を聴くのは始めてでしたが、どんな楽器で演奏しても名曲の価値は失われません。心のこもった素晴らしい演奏でした
結婚式に出席したのは何年振りだったろうか? 前回がいつで誰の結婚式だったのか思い出せないくらい昔のことです
(この挨拶でいいのかな?式おめでとう?)
いま、デキ婚というのも多いですが、私の若いころは勇気がいることでした。
友達のお母さんが
「結婚して責任を取る?男の子は誠実ですよ。」というのを聞いて、随分進んだ考えだと感心したものです。
日本で暮らしたことがあるという米国人男性で結婚式のにわか牧師のバイトをしたことがあるという人がかなりいて、驚きました。
さらに言えば、生演奏を担当している演奏者たちは、ほとんどが音楽大学のアルバイト学生で、”にわか楽師”ではないかと疑っています