人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

藝大モーニングコンサートでクーセヴィツキ-「コントラバス協奏曲」(Kb:皆川直輝)、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」(Pf:青島周平)を聴く

2019年05月10日 07時19分21秒 | 日記

10日(金)。昨日午後、当ブログの読者Nさんと池袋のNで生ビールを飲んで歓談しました 実は6月2日の「クス・クァルテット」と「バッハ・コレギウム・ジャパン」のコンサートが重なってしまったので、お会いしてB.C.Jのチケットをお譲りすることにしたのです Nさんとお会いするのは、たしか2年ほど前に「タリス・スコラーズ」のチケットを譲っていただいた時以来なので、ほぼ2年ぶりです

Nさんも「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」を2公演聴きに行かれたとのことで、その話や、この日 私が聴いてきた東京藝大の「モーニング・コンサート」の感想などについてお話しました 「ラ・フォル・ジュルネ」について 私が「現在のラ・フォル・ジュルネの標準的な演奏時間は1公演45分で、入場料はS席3000円となっている 一見安そうに見えるが、在京オケの定期演奏会などは1公演約2時間(休憩20分を除くと正味100分)でS席は6000円から8000円くらいだ。それを考えると45分で3000円は決して安くない」と指摘すると、Nさんは「数字のマジックみたいで、幻惑されますね」と話されていました。また、藝大のモーニング・コンサートについて私が「今の若い人はテクニックは素晴らしいのだが、他の演奏者との差別化を図るためにはどう個性を発揮すれば良いのか、と疑問に思うことがある」と言うと、Nさんは「最近、日本人が世界のバレエ・コンクールで入賞するケースが増えているけれど、入賞はするが、その後が伸びないという話を聞く」と話されていました。この辺に日本人共通の問題点があるような気がしますが、どうでしょう

Nさんから「最近、あのおじさんはどうですか?」と訊かれたので、サスペンダー爺さんについて「どのコンサートに行っても、相変わらずオケのメンバーが入場するくらいのタイミングで堂々と会場入りして一番前のど真ん中の席に着いている 目障りなことこの上ない 先日、ネットである人のブログを見たら、『演奏が始まってから堂々と入場して前方の席に着いていた。ここまでくると呆れてものが言えない』と書かれていた それにしても不思議なのは、あの爺さんはいつでもどこでも、一番前のど真ん中の席を確保していることだ 知り合いに有力なコネがあるのか、昔から複数のオケの前方席の定期会員になっていて同じ席を継続しているのか、そのどちらかしか考えられない」と答えました

約1時間という短い時間でしたが、久しぶりにお会いして楽しい会話ができました 帰りがけにお土産のお菓子までいただいてしまいました お互い新年度の読響アンサンブルの会員であることが分かったので、休憩時間にでもお話ししましょうということでお別れしました Nさん、ありがとうございました


     

 

ということで、わが家に来てから今日で1680日目を迎え、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は7日、トランプ大統領が実業家時代の1985~94年の10年間で、不動産ビジネスによって計11億7千万ドル(約1300億円)の巨額損失を出し 損失が続いたため、10年間のうち8年分の所得税を収めなくとも済んでいたと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      トランプが納税申告書の公開を拒む理由がはっきりしたね  経営者失格だったんだ

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」「モヤシ豚汁」「冷奴」を作りました 「冷奴」の季節になりましたね。ミョウガと削り節を載せました

 

     

 

         

 

昨日、上野の東京藝大奏楽堂で「第1回  藝大モーニングコンサート」を聴きました プログラムと出演者は①クーセヴィツキ-「コントラバス協奏曲」(Kb:皆川直輝)、②ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」(Pf:青島周平)で、管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、指揮=高関健です

 

     

 

全席自由です。1階12列12番、左ブロック右通路側を押さえました

1曲目はクーセヴィツキ-「コントラバス協奏曲」です この曲は1874年ロシア生まれのセルゲイ・クーセヴィツキ-が28歳の時に作曲した作品で、3つの楽章から成りま

クーセヴィツキ-はもともとコントラバス奏者で、1894年に20歳でボリショイ劇場管弦楽団のコントラバス奏者となり、1901年には首席奏者となっています その後指揮者に転身し、1924年から約25年間、ボストン交響楽団の指揮者として活躍し、同楽団を世界のトップレヴェルまで引き上げました その間、ストラヴィンスキーの「管弦楽のための協奏曲」を初演(1921年)したり、モーリス・ラヴェルにムソルグスキー「展覧会の絵」の管弦楽曲への編曲を依頼し、自ら初演したりしています

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。コンミスは澤亜樹さん(東京藝大・澤学長のお嬢さん)です

コントラバス独奏の藝大4年生・皆川直輝君が高関健氏とともに登場、ステージ中央でスタンバイします 高関氏の指揮で第1楽章が開始され、ホルンの力強い動機の演奏に続いてコントラバスのカデンツァが演奏されます この演奏を聴いて 真っ先に思ったのは、音程がしっかりと取られているということでした    コントラバスはプロの奏者でも時に音程が不安定になるケースがありますが、その点、皆川君は最後まできちんと正しい音程を保っていました また、コントラバスはチェロほど軽快かつ悠然と演奏することが出来ないので、演奏が難しいと思うのですが、皆川君は第2楽章の緩徐楽章を中心に流れの良い演奏を繰り広げていました

この曲は、皆川君が「大学1年生の頃から勉強してきた作品で大変想い入れのある曲」だということですが、これからも重要なレパートリーとして演奏に取り組んでほしいと思います


     


プログラム後半はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)がアメリカ、カナダ演奏旅行中の1909年に作曲し、同年ニューヨークでラフマニノフ自身のピアノ独奏により初演されました 彼はこの曲を「アメリカのために作曲した」と語っています。第1楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」、第2楽章「インテルメッツォ:アダージョ」、第3楽章「フィナーレ:アラ・ブレ―ヴ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏の藝大4年生・青島周平君が高関氏とともに登場、ピアノに向かいます 高関氏の指揮で演奏に入りますが、最初から最後まで超絶技巧曲をいとも簡単に(見えるように)弾き切ります 演奏テクニックはかなりのレヴェルだと思います それだけに、他の演奏者との差別化を図るためにはどう個性を発揮すれば良いのだろうか、と他人事ながら心配になってきます このことは、なにも青島君に限ったことではなく、すべてのモーニング・コンサート出場者について言えることで


     

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