人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

インキネン ✕ ヴォロディン ✕ 日本フィルでベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」「交響曲第1番」、ドヴォルザーク「交響曲第8番」を聴く

2019年10月28日 07時14分52秒 | 日記

28日(月)。わが家に来てから今日で1855日目を迎え、米財務省が25日に発表した2019会計年度(18年10月~19年9月)の財政赤字は9840億ドル(約107兆円)と7年ぶりの水準に悪化した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプが世界を相手にアメリカ・ファースト主義を取った結果がこれだからね

 

         

 

昨日、サントリーホールで日本フィルの第382回名曲コンサートを聴きました このコンサートのチケットは知人のS氏から譲り受けたものです。プログラムは①ベートーヴェン「交響曲 第1番 ハ長調 作品21」、②同「ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15」、③ドヴォルザーク「交響曲第8番 ト長調 作品88」です 演奏は、②のピアノ独奏=アレクセイ・ヴォロディン、指揮=ピエタリ・インキネンです

フィンランド出身のインキネンは、現在 プラハ交響楽団、日本フィルの首席指揮者を務めており、来年夏にバイロイト音楽祭にデビューすることが決まっています

 

     

 

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置。コンマスは新たに就任した田野倉雅秋氏です

 1曲目はベートーヴェン「交響曲 第1番 ハ長調 作品21」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1799年から1800年にかけて作曲、同年ウィーンで初演された最初の交響曲です 第1楽章「アダージョ・モルト~アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ・コン・モト」、第3楽章「メヌエット:アレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アダージョ~アレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

日本フィルは定期会員ではないので、楽員がほとんど分からないのですが、フルートとオーボエが凄くいい演奏を展開していました インキンネンは、エポックメイキングな第3番「エロイカ」の前の古典的性格の濃い第1番を、肩の力を抜いて軽快に指揮し、若きベートーヴェンの溌剌とした精神を表出しました

2曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15」です この曲は1794年から翌95年にかけて作曲され、その後1800年に改訂されました 第2番より後に作曲されましたが、楽譜の出版が8か月早かったため第1番とされています 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「ロンド:アレグロ・スケルツァンド」の3楽章からなります

ピアノ独奏のヴォロディンは1977年、レニングラード生まれ。モスクワ音楽院でヴィルサラーゼに師事し、2003年のゲザ・アンダ国際コンクールで優勝を果たしています

ヴォロディンはインキネン ✕ 日本フィルの確かなサポートのもと、ベートーヴェンが20代の若さで作曲した第1ピアノ協奏曲をテンポ感良く軽快に演奏し、満場の拍手を浴びました レパートリーの広いヴォロディンにとって第1番は物足りなかったかも知れません アンコールにシューベルト「即興曲変ト長調」を叙情的に演奏、聴衆のクールダウンを図りました


     


プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第8番 ト長調 作品88」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1889年に作曲、1890年2月2日にプラハで作曲者の指揮により初演されました

第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ」、第4楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります

全楽章を通じて、フルート、オーボエをはじめとする木管楽器群、トランペット、トロンボーン、ホルン(読響の日橋氏が古巣に客員)をはじめとする金管楽器群、そして渾身の演奏を見せた弦楽器群、それに加えて ここぞ!というティンパニの演奏が見事に噛みあって 素晴らしいアンサンブルを奏でていました また、新たにコンマスに就任した田野倉氏は第2楽章におけるヴァイオリン・ソロをはじめ、終始 身体を張った熱演を展開しました オケ総動員による渾身の演奏を聴いて、メロディー・メーカーとしてのドヴォルザークの魅力を再認識しました

日本フィルの演奏を聴く機会はあまり多くないのですが、楽員がかなり若返っているように思います オーケストラに限らず、組織が前進するためには新陳代謝が必要なのでしょう

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