【特集】『商品が爆発した』嘘の“下げレビュー”でライバルを営業停止に

2020年02月09日 16時55分43秒 | 社会・文化・政治・経済

...書き込んだ男を直撃取材

2/9(日) MBSニュース

ネット通販サイトで、自社製品を売るための「ヤラセ」の高評価レビューがはびこっている“ヤラセレビュー”問題。現状を取材すると、高評価の「上げ」レビューだけでなく、低評価のヤラセ「下げ」レビューも存在することが分かった。

SNSで書き手を募集 「罪悪感はない。ラッキーって感じ」

インターネット通販で問題となっている“ヤラセ”のレビュー。大手通販サイトAmazonなどで、実際には商品を使っていないのに最高評価の星5つや高い評価のコメントが横行している。ヤラセの理由は、出品業者が自社商品の売り上げを増やすためだ。

仕組みはこうだ。中国の出品業者などがSNSで、全額返金する条件で星5つのレビューを書いてくれる人を募集。実際に一旦は購入してもらい、高いレビューと引き換えに商品代金を全額返金する。

実際にヤラセレビューを書いている人は…

「罪悪感は無いですね。ラッキーっていう感じ。セールとかの100%割引版みたいな。」(ヤラセレビューを書いている女性)

一方、業者側も…

「いけないことだとは私達も知っていますが、知っての通り、実は多くの人がやっています。だからうちも。」(ヤラセレビューを募集する中国の業者 ※電話取材に回答)

ヤラセレビューを集める業者、その依頼に応じて書く人、双方が罪悪感無く行っている実態がある。

レビューがきっかけで販売停止に…返品された商品を見てみると

さらに、ヤラセレビューには、商品の評価を上げる「上げ」レビューだけでなく、故意に評価を下げる「下げ」レビューもあるという。取材班が話を聞いたのは、富山市にある電機メーカー「トモスメイカー」の社長・松田大輔さん。松田さんはヘッドライトなどをAmazonで販売していて、明るさが自慢の夜釣り用ヘッドライトは月に売り上げ300万円のヒット商品だ。しかし、去年7月、こんなレビューが書き込まれた。

【書き込まれたレビュー】
「敷地に使うとき、爆発しまた!ありえないです!弁償を求めるのに無視されました!最悪です!」

ぎこちない日本語で書かれた星1つのレビュー。この書き込みがきっかけで、松田さんは商品の安全性が確認されるまでAmazonでの販売を停止させられた。

そして、約10日後に返品されてきた商品を見てみると…。

「全く使われていない未開封品、未使用品でした。そのまま商品も使えましたし、特に何事もなく。(販売停止の期間が)10日間ですね。まるまる100万円くらい損している計算ですね。」(トモスメイカー 松田大輔さん)

松田さんはこの客にメールを送ったが返信が来ず、住所も分からなかったため、結局、真意を確かめることができなかった。松田さんは偽計業務妨害の疑いで警察に被害相談をしている。

ヤラセ判別のツールも登場…星4.2の商品に“サクラ”が!?

消費者がヤラセレビューを判別するためのツールも登場している。経歴書の添削など転職希望者を支援するサイト「ぶっちゃけ面接官」を運営するユウさんは去年7月、新たにAmazonのレビューの信頼性を診断するサイト『サクラチェッカー』(https://sakura-checker.jp/)を立ち上げた。

「最近ここ1~2年くらいで買った商品がすぐ壊れたとか、レビューに書かれていることと全然違うなと思うようなことがあったので。」(サクラチェッカー開発者 ユウさん)

サクラチェッカーは、レビューの文言や点数の分布、書き込まれた日付の偏りなどを総合的に分析し、その商品にヤラセレビューがある確率(=「サクラ度数」)が分かるという。

例えば、口コミ件数83件、星の平均が4.0のイヤホンを調べてもらうと…

「99%の確率でこの商品にサクラがいるとサクラチェッカーは断定している。怪しい日本語のサクラのレビューが異常に多いと。その『怪しい日本語のサクラレビュー』も見られます。」(サクラチェッカー開発者 ユウさん)

【サクラチェッカーが“怪しい”と判断したレビューより抜粋】
「私が試した他の耳付きヘッドセットとは違って、とても快適で耳に残っています。」

「これは一般的な日本人の方が使う言葉ではないと思います。」(サクラチェッカー開発者 ユウさん)

また、口コミ件数879件、星の平均が4.2点のモバイルバッテリーは…

「こちらはサクラ度が99%と出ていて、サクラチェッカーは星1.67と判断しAmazonよりかなりスコアが低い。レビュー分布を見ると、良い商品だと、星5・星4・星3・星2・星1とちょっとずつレビュー数が少なくなりますけど、この商品は星5の次に星1のレビューが多く、分布としてはやや不自然なところがみられる。」(サクラチェッカー開発者 ユウさん)

サクラチェッカー公開から約半年、これまでに検索された商品のうち2割程度がサクラ度60%以上の商品だという。

「(消費者は)何を信じていいのかが分からなくなる。そういう方が減るように、本当に良い商品が選べるように提供したいなと思って作りました。」(サクラチェッカー開発者 ユウさん)

「本当に爆発した?」記者が直撃!

Amazonでヘッドライトを販売し、去年7月に“下げレビュー”を書き込まれた松田大輔さん。去年11月にもまた、「商品が爆発した」という連絡がAmazonに入り、再び販売停止に追い込まれた。

「全く同じ商品です。完全に狙われている感じですね。こういうのが続くと撤退しようかなと、ここ最近思えてくるようになってきました。」(トモスメイカー 松田大輔さん)

取材班は“爆発の通報”をした人物を割り出すことに成功し、去年12月に横浜市内で直撃した。

 (Q本当に爆発しましたか?)
 「爆発していません。あの、その件は…。私は“彼”とインターネットで知り合ったのです。」(爆発の通報をした男)

男は台湾出身の20代で、日本語を話すことはできないという。この男はSNSで知り合った中国人の男から、「全額返金するので松田さんのヘッドライトを買わないか?」と持ち掛けられ、返金の条件として次の文章をAmazonへ送るように指示されたという。

【中国人の男から爆発の通報をした男に送られたメッセージ】
「製品に爆発が発生し、あともう少しで私の傍の労働者に怪我を生じさせるところでした。非常に危険であり、貴社におかれましては、商品の安全性について調査をお願いいたします。」

 「中国人の男に『この報告をAmazonにしないと返金はしないよ』と脅されました。ごめんなさい、申し訳ないです。」(爆発の通報をした男)

中国人の男が下げレビューを募集

取材班は男に、下げレビューを依頼してきた中国人の男について知っていることを尋ねた。

(Q彼は中国メーカーの担当者ですか?)
「いえ、仲介業者です。彼は色々な中国メーカーと提携しているのです。」(爆発の通報をした男)

台湾出身のこの男によると、中国人の男は商品の出品業者ではなく、レビューを集める仲介業者。複数の中国の出品業者から依頼を受けて、レビュー集めをしていて、この内の1つが松田さんと競合するヘッドライトの出品業者なのだという。確かに男のSNSのアカウントを見ると、別のヘッドライトについて宣伝をしていることが分かる。競合する松田さんの商品を貶めようとしたのだろうか。後日、取材班はこの中国人の男に電話をしてみたが…

「この電話番号は現在使われていません。」(中国語の音声)

時に他者に損害まで及ぼすヤラセレビュー。ネット通販への信頼が失われる前に対策が求められている。

(2月6日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

 

 

 


 【ボート】兵庫のトップレーサーがレース中の事故で死亡 松本勝也選手

2020年02月09日 16時55分43秒 | 社会・文化・政治・経済

 尼崎ボートで9日、第9Rに6号艇で出走した松本勝也(まつもと・かつや)選手が1周2マーク旋回時に転覆、その後に後続艇と接触して負傷。その後、西宮市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。48歳だった。レース場での死亡事故は31件目で、尼崎ボートでは2件目。

【写真】無残 尼崎ボートレース、天井の鉄骨はがれ落ち選手宿舎も停電

 松本選手は68期生として1991年5月に尼崎でデビュー。現在のクラスは最高位のA1級で、この日はG1レースの近畿地区選手権に出場していた。2000年にはボートレース界最高峰のSGレース・グランドチャンピオンで優勝戦に進出するなど、兵庫を代表する選手として活躍していた。

 




 読書感想文コンクール 言葉の力知るきっかけに

2020年02月09日 16時55分43秒 | 社会・文化・政治・経済

社説   毎日新聞<time>2020年2月7日</time>

言葉の豊かさは想像力の豊かさにつながるとともに、自分の思いや感動を他人の心に響かせる。

 第65回青少年読書感想文全国コンクール(公益社団法人全国学校図書館協議会、毎日新聞社主催)の入賞者が決まった。中学校の部では、言葉の持つ力をテーマとした2作品が上位の賞に輝いた。

 内閣総理大臣賞の秋田県・十文字中1年、高橋英佑さんは詩人、まど・みちおさんの「いわずにおれない」(集英社)を読み、詩の力について考えた。生き物や自然を探究し、その本質を言葉で伝えようとした著者に触発され、自分も「僕の中にどんどん言葉を蓄えていく」と誓った。

 文部科学大臣賞の宮城県・階上(はしかみ)中3年、佐藤くるみさんは、辞書作りに取り組む編集者を描いた三浦しをんさんの「舟を編む」(光文社)から、人と人をつなぐ言葉の大切さを知った。

 日本の子どもは、自分の考えを言葉で表現して相手に伝えるのが苦手といわれる。経済協力開発機構の2018年国際学習到達度調査(PISA)でも、自由記述形式で読解力を測る問題の正答率が低かった。

 子どもの言葉を豊かにし、表現する力を育むのが読書習慣であることは言うまでもなかろう。

 では、どうすれば子どもに多くの本に触れてもらえるのか。ヒントになるのは昨年の学校読書調査だ。小中高校とも「家の人と読んだ本の話をする」という層が「しない」層に比べて読書意欲が高いという結果が出た。さらに、「学校で先生や司書に本をすすめられることがある」のも読書量の多さにつながっていた。

 身近な大人の働きかけが、いかに大事かを表している。また、語り合える相手がそばにいることで、読書の喜びは広がっていく。大人は自信を持って自分の「おすすめ本」を子どもに示してほしい。

 

 

 


中国「新型肺炎、飛沫・接触のほかエアロゾル通じた感染可能」

2020年02月09日 16時55分43秒 | 社会・文化・政治・経済

新型コロナウイルによる肺炎が飛沫や接触だけでなくエアロゾル(空気中に浮遊する微粒子)形態でも感染するという主張が中国から出た。

中国メディアの澎湃によると上海市民政局の曽群副局長は8日の記者会見で衛生防疫専門家の意見として「現在の確定的な新型肺炎感染主要経路は『直接感染』『エアロゾル感染』『接触を通じた感染』と判断される」と明らかにした。

特に曽副局長は「エアロゾル感染は飛沫が空気中で混ざり合ってエアロゾルを形成し、これを吸入して感染するもの」と説明した。

続けて予防と関連し、「一切の社会活動関連の会合を取り消すべき。新型肺炎状況が激しい地域の知人や友人が訪ねてこようとする場合には止めるべきで、窓を開け頻繁に換気すべき」と話した。

また「ドアノブや机とイス、便座などを75%のエタノールなどでふいて消毒すべき。手をきれいに洗い、せきをする時に口と鼻をふさぐなど個人衛生も徹底しなければならない」と呼び掛けた。

その上で、「空気・接触を通じた感染を避けなければならない。疑われる患者の分泌物との接触を避け、個人生活用品を一緒に使ってはならない。握手やハグなども避けるべき」と付け加えた。

現在まで中国では3万人を超える患者と700人を超える死亡者が発生している。

 




ペットボトルに自分の体液 同僚女性に飲ませる 

2020年02月09日 16時55分43秒 | 事件・事故

49歳男を逮捕 北海道岩見沢市(北海道)

2/6(木) STVニュース北海道

警察は6日、北海道岩見沢市に住むパート従業員の49歳の男を暴行容疑で逮捕しました。男は去年10月、美唄市内の会社内で30代の女性のペットボトル入り飲料水に、自分の体液を混入させ飲ませた疑いが持たれています。警察によりますと、男と女性は同じ会社に勤めていて、飲料水は会社内の冷蔵庫に保管されていたということです。

男は容疑をおおむね認めています。女性はこれまで同様の被害が何度かあっているということで、警察は男の余罪を追及する方針です。

 




女子高生2人が線路転落の女性「救助」

2020年02月09日 16時51分12秒 | 事件・事故

 若松商高2年の佐藤茉奈さんと佐藤那奈さんは6日、駅のホームから線路に転落した30代女性を助けたとして、JR東日本会津若松地区から感謝状を受けた。
 2人は1月11日午後1時すぎ、帰宅しようと会津若松市の西若松駅ホームで列車を待っていたところ「誰か(列車を)止めて」との声を聞いた。女性が転落しているのを見つけると、茉奈さんは駅職員に知らせに走り、那奈さんは列車が止まったことを確認後、女性を助け出した。
 同校での贈呈式では、我妻秀比古会津若松駅長が「日ごろから命の大切さを知った2人だからこその行動。人の命を守る会社にならなければならないと改めて思った」とたたえた。

 




神戸市教委係長が自殺か 教員間暴行に対応 

2020年02月09日 16時28分13秒 | 事件・事故

 9日午前6時15分ごろ、兵庫県芦屋市陽光町の「東灘芦屋大橋」から男性が飛び降り、搬送先の病院で死亡が確認された。芦屋署などによると、神戸市教育委員会総務課の男性係長(39)。同署は自殺とみて調べている。

【写真】男性係長が飛び降りた橋周辺

 関係者によると、男性係長は教育委員が集まる会議の調整を担当。2019年10月に発覚した神戸市立東須磨小の教諭間暴行・暴言問題が会議で取り上げられることもあったという。

 同署によると、同日午前4時10分ごろ、男性係長の家族から「家に置き手紙をして、いなくなっている」と110番があった。

 その後、捜索中の同署員2人が橋の上を歩く男性係長を発見。署員がパトカーから名前を呼んでも反応がなかったため、下車しようとすると、男性係長は突然走りだし、橋の側壁(高さ1・1メートル)を乗り越えて飛び降りたという。同署は「現場での対応に問題はなかった」としている。

 自宅に置かれていた手紙には自殺をほのめかす内容があったという。

 




輪子の競輪日記 あ~あ 先入観はダメ!

2020年02月09日 11時37分17秒 | 未来予測研究会の掲示板

 

アフロヘアーのケント(山崎賢人)が失格以来、4か月ぶりに出走した「G1  読売新聞社杯全日本選抜競輪」は、豊橋競輪 で始まった。
12レース 輪子はケントのファンなので、久しぶりの走りを期待した。
悔しい思いをしたのは、その前の7レース、1番岩本 俊介選手を軸に、1-7の本命は外して、流しで2車単の車券を買ったのに、6番宮本 隼輔選手を外してしまう。
「逃げなので、3着にも残れないかもね」と決め込む。
6レースの2車単5-2 1500円を500円ゲット。
そこで1番を軸に7番小原 太樹選手と6番500円宮本選手を外して6点買う。
まさか!6番が逃げ粘るとはね!
6番のラインの3番柏野 智典選手、5番池田 憲昭選手がともにゴール前でまったく伸びない。
1-6を押さえていないことが、悔やまれた。

さらに、8レースは2番和田 圭選手を軸にして、8番山口 富選手を外した。
理由は、<山口 選手が50際だったから>。
まさか山口 選手が、ラインの3番手から伸びて2着に食い込むとは。

<これが競輪のアヤ!>というもの。

2-8は2車単で2万8940円(47番人気)の配当。
「あ~あ 先入観はダメ!」と唇を噛む。

レース評
ダッシュ鋭い岩本が節目達成の快速捲り。復帰2戦目の小原は差し切りも。宮本が本線に抵抗なら坂本に乗る櫻井の強襲。

2車単 1-6 6270円(22番人気)
3連単 1-6-7 3万2200円(84番人気)

予想担当記者:
赤競 小山 裕哉
並び提供:1-7-8 4-9-2 6-3-5



選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 1 岩本 俊介   11.7 S 後方3角捲
  2 6 宮本 隼輔 タイヤ差 12.4 B 併走叩き粘
3 7 小原 太樹 1/8車輪 11.6     岩本続くも
4 3 柏野 智典 1/2車身 12.4     外振り一息
× 5 9 櫻井 正孝 1車身 12.2     切替踏上も
6 2 大森 慶一 1/4車輪 12.1     櫻井を追い
  7 5 池田 憲昭 1/2車輪 12.4     流込み一杯
  8 8 萩原 孝之 1車身 11.9     前だけ届き
9 4 坂本 貴史 3車身 12.6     叩れ動けず

 レース後記

レース後記写真

 赤板で坂本貴史が押さえると、前受けの岩本俊介は中団まで引くが、宮本隼輔も追い上げて中団併走になる。宮本は打鐘後4コーナーまで執拗にフタをした後、絶妙なタイミングで叩きに出ると岩本は7番手に置かれた。

1周逃げとなった宮本がペースをつかむが、態勢を立て直した岩本が3コーナーからショートまくりを放ちゴール寸前で宮本を捕まえた。
 岩本はこの勝利でメモリアルとなる通算300勝を達成。
 「レースはショボイ内容でしたね。200勝のときも自分らしくない勝ち方だったので、そういうサイクルなのかな(苦笑)。かなり警戒されて、外をどかすような動きもしたけど、上手くできなくて。その後はもうジタバタしても仕方がないので、割り切って車の伸びるタイミングとコースを踏んだ。以前なら慌ててしまい不発になるパターンだけど、そこで気持ちを切り替えて戦えるようになった点は成長した部分かもしれない」
 岩本をギリギリまで内に封じ込めてから、残り1周で先行した宮本が2着に粘る。
 「G1の舞台で先行して結果が出たことはう良かったと思う。今日は踏む距離が短かったし、外併走でも前がペースを落としてくれたので。バックの風はやっぱりきつかったです」
 







選手名
府県/年齢/期別


ギヤ
倍数
直近4ヶ月の成績
競走得点 S B 1
2
3


2連
対率
3連
対率
  7 1 1 岩本 俊介
千 葉/35/94
S1 3.93 111.00 3 16 5 7 1 1 10 4 3 13 33.3 46.6 56.6
  13 2 2 大森 慶一
北海道/38/88
S1 3.86 110.13 2 0 0 1 6 0 3 4 1 8 18.7 43.7 50.0
  14 3 3 柏野 智典
岡 山/41/88
S1 3.93 111.04 0 0 0 0 4 4 1 7 4 10 4.5 36.3 54.5
  13 4 4 坂本 貴史
青 森/30/94
S1 3.92 107.16 0 2 1 4 2 0 6 1 2 16 24.0 28.0 36.0
    16 5 池田 憲昭
香 川/37/90
S1 3.92 107.88 3 0 0 0 4 6 4 6 3 15 14.2 35.7 46.4
    14 5 6 宮本 隼輔
山 口/25/113
S1 3.92 104.50 0 8 1 4 0 0 5 0 1 12 27.7 27.7 33.3
  12 7 小原 太樹
神奈川/31/95
S1 3.92 110.50 1 0 0 0 1 0 0 1 0 4 0.0 20.0 20.0
    15 6 8 萩原 孝之
静 岡/42/80
S1 3.92 106.23 0 0 0 0 5 2 1 6 2 12 4.7 33.3 42.8
×   12 9 櫻井 正孝
宮 城/32/100
S1 3.92 109.43 1 0 0 9 1 0 8 2 1 6 47.0 58.8 64.7
【誘導員】愛敬 博之 S2

老~い、どん! あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくる

2020年02月09日 11時22分38秒 | 社会・文化・政治・経済

老〜い、どん! 70〜90代あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくる

樋口 恵子 (著)

内容紹介

健康寿命と平均寿命の間のおよそ10年を「ヨタヘロ期」という87歳の著者。
「老~い、どん! 」の号砲が鳴った自らの生活や、心と体の変化をユーモラスに語ります。
また、老いてなお自立して生きるための提言も。
大笑いしながら、人生後半の生き方を考えずにはいられない、著者渾身のエッセイです。


■目次

はじめに― 私、ヨタヘロ期真っ最中
・人生後半の安心生活 してよかった25のこと

第1章 84歳の建て替え引越し大冒険
・耐震性欠如が建て替えの決め手
・捨てられる物の哀れ
・悩ましき住宅費
・金欠から貧血へ
コラム BB―貧乏ばあさん増加中

第2章 おひとり高齢者の食生活
・中流型栄養失調症
・「ごはん友だち」増加作戦
・買い物は人生の自由、自立、そして快楽
コラム 80歳は、調理定年?

第3章 老いて歩けば
・街角にベンチが欲しい
・トイレやいずこ
・ 安心パッドとの再びの出会い
コラム 私の室内ウォーキング

第4章 「人生100年丸」に乗って
・倍にのびた夫婦芝居の幕ひき
・もう男性は、介護から逃げられません
・介護離職ゼロ作戦ー君、辞め給うことなかれ
・ケアされ上手でありたい
コラム 「ヘルプ・ミー」と言えますか

第5章 大介護時代をどう生きる?
・時よ止まれ、老いた私が遅すぎるから
・認知症 みんなで支えりゃこわくない
・認知症を世の光に
・老いて迎える誕生日
コラム 幸せに生きる人の共通点

第6章 老いての自立と支え合い
・災害を超えて老いを生きる1
・災害を超えて老いを生きる2
・ペットロスではないけれど
・「このおばあちゃん」と呼ばれて

おわりに

著者について

1932年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、時事通信社、学習研究社、
キヤノン株式会社を経て、評論活動に入る。東京家政大学名誉教授。
NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長。
隔月刊誌『明日の友』の特集記事で、暮らしの工夫をたびたび公開。
連載中の「人生百年学のすすめ」で自身のヨタヘロぶりを綴り、
老いの現実と覚悟を伝え続ける。

 

 


いわずにおれない

2020年02月09日 11時03分56秒 | 社会・文化・政治・経済

いわずにおれない (be文庫)

まど・みちお (著)

内容紹介

ぞうさんのおはなはなぜ長いの?
一世紀近くを生きてきた詩人から、こんこんと湧き出る詩。そのほとんどは、ひらがなで書かれた短いものだが、驚くほどの生命力にあふれ、読む人の渇きを潤してくれる。詩人が語った“今のボク”を収録。

内容(「BOOK」データベースより)

童謡『ぞうさん』でおなじみの詩人がいのちの輝きを語りかける。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

まど/みちお
1909年11月16日、山口県生まれ。詩人。道路、橋梁工事の測量・設計・施工、工業学校教師、工場の守衛、子どもの雑誌や本の編集などの仕事をしながら、童謡や詩を発表。52年、「ぞうさん」(團伊玖磨・曲)がNHKで初放送され、広く愛されるようになる。

59年に国民図書刊行会を退社後、創作に専念。92年刊行の『まど・みちお全詩集』で芸術選奨文部大臣賞など数々の賞を受賞。94年には、日本人で初めて国際アンデルセン賞作家賞に輝いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

1歩、1歩、一瞬、一瞬のまなざしを感じました。それは、とても静かで愛情深いものでした。
違う題名だったら、もっと早く読んだと思います。素晴らしいです。

 

まどさんってあまりにも有名な詩人なのに、私はまどさんのことも童謡以外の作品も知らなすぎた
ようでした。
書店で手にした『いわずにおれない』、ページを繰るうちに飛び込んできた詩が「もうひとつの目」、

はたらきとおして
こんなに小さくなった せっけんが
あたしの目には どうしても
せっけんの
おばあさんのようには 見えない (以下略)

どうして、そしてどのように心惹かれたのかは、ごめんなさい、うまく説明できません。
ただただ、読んでみたくなりました。
良かったです。
生きているものにも生きていないものにも「いのち」はありますね。
いとおしんで暮らしたいと、ひしひしと感じました。
まどさん、ありがとうございました。

 

「ぞうさん」や「やぎさん ゆうびん」などの童謡の作詞者として知られるまど・みちお。「蚊のオナラ」から遙かな宇宙まで……96歳の詩人の眼差しは、あらゆるものに向けられる。

一粒の豆も、一匹のノミも、ゾウも、人間も、タンポポも、石けんも、星々も、いのちあるものもないものすべてを同じ重さで謳う。それが、そこに存在することの尊さを、静かに語りかけてくる。その詩は、ほとんどひらがなだけを使った簡単かつ短いものなのに、豊かで、深くて、広がりがあって……。

帯に推薦文を寄せている谷川俊太郎さんも脱帽する素晴らしい詩を未だに書き続けているご本人はといえば、一世紀近くも生きているというのに、とことん謙虚で真摯。

「もともと劣等な石頭のところへ、もうろくが加速度的にひどくなってきておりますから」などと言いつつも、「人のマネでもなく、昨日の自分でも、明日の自分でもなく、常に今の自分で書いていかなければ」などとサラリと口にする。

まど・みちおという詩人の人柄が伝わる語りを中心に、代表作と新作、まどさん自身の手になる絵(これがまたいい!)を収録した贅沢な一冊。心がささくれだっているとき、寂しくてたまらないとき、自分がちっぽけで取るに足りない存在に思えて泣きそうなとき、何度も繰り返し読み返すだろう。

 

『まどさんは頭がいい人だ!』
と本人に向かって言うと
恐らく拒否されることだろう

インタビューで伝えたいことを述べた後に必ず
『頭の悪い私なんかが、、』
『インチキな私なんかが、、』
と添えるほど、謙虚なまどさんなのだから

それにしても
本になることで、もう木の姿に戻れなくなった頁の気持ち
までも謳うまどさんは、どれほど謙虚なんだろうか

僕にはやっぱり、まどさんは頭がいい人に見える

知識や権力を得て、人を見下すような
傲慢な人間に比べたら、よっぽど

 

本書はインタビューを元に
書き起こされたものだそうです。
タイトルから受けるものより
数十段も控えめな印象です。

まどさんのぶれない穏やかな世界の中にストンと入って
気持ちのよい空気に包まれました。

詩は「つくる」というより「生まれる」という感じ、
全ての存在はそこにあるだけで尊い、
「ものの本質に近づきたい、ほんとの声を読みとりたい」、
『ぞうさん』の詩は
「ゾウに生まれてうれしいゾウの歌」と思われたがっている
など頷くことしきり。

かつて紡がれた詩を、満足するものに近づけたいと
改稿されるというエピソードには、
偉大な詩人というよりも、とても近い存在のように感じました。

新百合ヶ丘駅近くの豆腐やさんが経営しているという
まどさんいきつけの喫茶店に行って、
片隅に座らせていただいる自分がいました。
心が休まりました。

 

ゆっくりゆっくり まどさんのテンポでインタビューを重ね
まどさんから でてくることばを拾いながら
まどさんの詩を はさんで この書はすすみます。

まどさんは
太古からの人類が進化の道程で体験したさまざまなことをもとにして
今生きている人々の感受性や美意識が組み立てられているのでは・・と
述べています。 だから はるかな祖先が磨き育てあげてくれた
そのアンテナは素晴らしいと。

まどさんは 詩よりも 抽象画の方が好きだそうです。
抽象画は 名前と読みと意味から自由になれる 唯一の世界だから。

そして まどさんは 多分抽象画のように すべてのものの
側(がわ)から そのものになって 詩を書いているのだと
思います。 

 

最初に書名を見たとき、誰に、何を「いわずにおれない」のだろうと思いました。自分の怒りや主張を「言わずにいられない」と出される本も数ありますが、これはそういう本ではありません。

ゾウがぞうであり、ノミがノミである喜び、リンゴも、豆も、湯のみも、唯一の存在として守られている尊さ、生きているものも生きていないものも、何かが存在するということの不思議さと愛しさが、詩の中に流れています。

それぞれのものがそのような色、形、匂いで存在することを、当然のことではなく不思議なこととして見る目をこどもの目と呼ぶのなら、まどさんの詩はこどもの目がこどもだけのものでないことを教えてくれます。

帰れない林を思い出す紙、ページの間で花になる蚊、火花のような蟻の命、「ことばではいいきれない」と言いながら、それを美しい言葉で語ることができるのが詩人なのだと思いました。

 

素敵な詩をたくさん書いてるまど・みちおさん。しなやかな感受性を持ち続けているまどさんの人間的な魅力、そのあたたかみが、この一冊のあらゆる頁から照射され、伝わってくる気がしました。
 まどさんへのインタビューと、代表的な詩をメイン・ディッシュとして取り上げながら、まどさんが描いた絵画(パウル・クレーの絵に似てるかな。ファンタジックな色合いが素敵)や、95歳くらい(?)の写真を掲載するという、誠に贅沢な作りになっています。インタビューを通して、まどさんの人柄が春の日差しのような感じで伝わってくるところが、とってもよかった!
 全部で七つある章のタイトルもいいんですよ。「ぼくがボクでいられる喜び」「一匹のアリ、一輪のタンポポにも個性がある」「身近にある物たちも、いのちのお母さん」「宇宙の永遠の中、みんな【今ここ】を生きている」「言葉で遊ぶと心が自由になる」「体って不思議。老いだって面白い」「生かされていることに感謝」。この章の言葉を読んだだけで、まどさんの人生哲学に触れる気持ちがします。

 

 

 

 


映画 船を編む

2020年02月09日 10時35分44秒 | 社会・文化・政治・経済

ポスター画像

解説

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出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描き、2012年本屋大賞で第1位を獲得した三浦しをんの同名小説を映画化。

玄武書房の営業部に勤める馬締光也は、独特の視点で言葉を捉える能力を買われ、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に迎えられる。

個性的な編集部の面々に囲まれ、辞書づくりに没頭する馬締は、ある日、林香具矢という女性に出会い、心ひかれる。言葉を扱う仕事をしながらも、香具矢に気持ちを伝える言葉が見つからない馬締だったが……。

馬締役で松田龍平、香具矢役で宮崎あおいが出演。監督は「川の底からこんにちは」「ハラがコレなんで」の俊英・石井裕也。第86回アカデミー外国語映画賞の日本代表作品に選出。第37回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか6冠。

2013年製作/133分/G/日本
配給:松竹、アスミック・エース

オフィシャルサイト</section> <section id="staff-cast" class="hide">

スタッフ・キャスト

監督
石井裕也
プロデューサー
土井智生
五箇公貴
池田史嗣
岩浪泰幸
原作
三浦しをん

キャスト[編集]

受賞歴

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映画評論

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フォトギャラリー

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あらすじ(映画)[編集]

「1995年」。玄武書房で38年辞書一筋の編集者・荒木公平小林薫)が定年を迎えようとしていた。荒木の仕事ぶりに惚れ込む辞書監修者の松本朋佑教授加藤剛)は引き留めようとするが、「病気の妻を介護するため」という荒木の意志は堅い。

急遽、社内で荒木の後任探しが始まる。なかなかめぼしい人材が見当たらない中、荒木の部下・西岡正志オダギリジョー)が密かに社内恋愛で同棲中の三好麗美池脇千鶴)から言語学部の院卒で変人と噂される馬締光也松田龍平)の情報を仕入れる。

名字の通り性格は生真面目だがコミュニケーション能力に著しく欠ける馬締は社内でも浮いていた。一方で言葉に対する卓越したセンスを持ち合わせ、「右」を定義せよという荒木の質問に合格。松本が熱意を燃やす新しい辞書『大渡海『(だいとかい)』の編纂を進める辞書編集部に異動となる。

「ら抜き」や「憮然」のように日々変化を遂げる日本語を解説する「今を生きる辞書」を目指す『大渡海』。見出し語が24万語という大規模なものだった。

編集に10年以上を要するのが当たり前という新辞書編纂作業は西岡にとっても初めてのことだったが、馬締は逆に情熱を燃やす。

辞書編集部の仕事は気の遠くなるような地味な作業を続ける一方で、新たに産まれる日本語を集めるため様々な場所で用いられる言葉の用例をメモするというものだった。

松本は合コンに出席して若い女の子たちの使う言葉の用例を集めるなど率先して取り組んでおり、馬締はその姿勢に心打たれつつも、仕事に対する畏れから膨大な言葉の海で溺れる悪夢を見る。

同僚の西岡ですら持て余す馬締だったが、十年以上も下宿している大家のタケ渡辺美佐子)は数少ない理解者で、馬締を「みっちゃん」と呼んで可愛がり趣味の書籍収集に協力して空き部屋を書庫として利用させていた。

また、タケの飼い猫「トラ」は馬締に懐いており、持ち帰りの仕事をする馬締の足元で眠るのが日課となっていた。

ある満月の夜、トラが上の部屋で鳴くのを耳にした馬締はタケの部屋を訪ね、そこで絶世の美女・林香具矢宮﨑あおい)と出会い一目惚れしてしまう。香具矢はタケの孫で板前修業のため京都から東京に出てきて同居を始めたのだった。

初めての恋に動揺し、仕事が手につかなくなった馬締を見かねた辞書編集部の面々は、契約社員・佐々木薫伊佐山ひろ子)の機転で、揃って香具矢の働く料亭を訪れる。香具矢を一目見た西岡は「あの容姿なら彼氏の一人や二人居てもおかしくない」と馬締をからかう。松本は「恋」という言葉の語釈を馬締に担当させる。

ある夜、帰宅した香具矢が包丁を研ぐ様に見とれていた馬締はかかってきた電話に応対する。それは香具矢の別れた恋人からのものだった。

数日後、日曜日だというのに部屋に籠もって仕事をする馬締のところに、香具矢の作った煮物を手にしたタケがやってくる。そして、合羽橋に買い物に行きたいという香具矢を馬締に案内させる。熱心に包丁の説明をする香具矢の言葉を馬締は用例集にメモする。

買い物を終えた香具矢は「遊園地に行こう」と馬締を誘う。観覧車の中で寂しそうに外を見ていた香具矢は「板前を目指す女っておかしいかな?」とつぶやく。いつもは返答に窮し、もぞもぞする馬締だがこのときばかりは「そんなことはない」と即答。「あなたの作る料理は好きです」と答える。やがて、荒木が退社していく。

香具矢への告白を促されていた馬締は「恋文」を書き上げ、西岡に意見を求めるが、西岡は一目見るなり唖然とする。よりによって毛筆による行書体で書かれていた。「戦国武将じゃあるまいし」と呆れる西岡は三好からの電話で飛び出して行く。

社内で『大渡海』の出版中止が取り沙汰されており、その中心となっていたのは村越局長鶴見辰吾)だった。「恋文」どころではなくなった西岡は「インパクトがあるし、お前に興味があれば読もうとするだろう」と「恋文」を馬締に返した。下宿に戻った馬締は夕食の席で香具矢に「恋文」を渡す。

辞書編集部は「外部発注の既成事実により出版中止を撤回させる」という西岡の策により発注先の学者文化人に電話攻勢をかけて『大渡海』を喧伝。出版中止は社のメンツに関わる状態にした上で村越に談判しに行く西岡に馬締も同行を申し出る。

村越は辞書編集部の赤字体質に苦言を呈し、「出版の頃には電子辞書にとってかわられている」と語り、『大渡海』の編纂を継続するなら、今後、辞書・辞典と名のつく仕事は全て辞書編集部が担当せよと無理難題をふっかけるが、馬締は「やります」と即答する。村越は折れたものの、その後西岡だけが呼ばれ、夜半に編集部に戻った西岡は村越からの話をはぐらかす。

下宿に戻った馬締は帰宅する香具矢からの返答を待っていたが香具矢はひどく怒った様子で帰宅する。「恋文」を差し出し「これがあたしに読めると思う?」と馬締を詰る。内容が気になった香具矢は店の大将の協力で「恋文」を読んで貰ったもののその気恥ずかしさに腹を立てていたのだった。

「大事なことだからちゃんと言葉にして」という香具矢に馬締は勇気を振り絞り「好きです」と伝える。香具矢は「あたしもよ」と答えるのだった。

馬締が語釈を任された「こい【恋】」は「ある人を好きになってしまい、寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他のことが手につかなくなり、身悶えしたくなるような心の状態。 / 成就すれば、天にものぼる気持ちになる。」となる。

一方、西岡は人知れず煩悶していた。仕事帰りに西岡は村越の出版中止撤回の条件として「予算縮小のため二人のうちどちらかを人事異動させる」と伝えられ、「自分が宣伝部に異動する」と馬締に打ち明ける。

西岡の対外交渉力など自分にない力を認める馬締は「それは困る」と伝えるが、「お前から『大渡海』を取り上げられない」と胸中を明かす。もとは嫌々だった西岡も『大渡海』に情熱を持ち、馬締に友情も感じるようになっていたのだ。

そんな西岡を心配する三好からの電話を取り上げた馬締は西岡と三好を下宿に招く。その席で酔った西岡は三好との結婚を宣言し、酔い潰れて馬締の部屋に泊まるのだった。

それから12年後。馬締と香具矢は入籍。二人を結びつけたタケとトラは他界していた。馬締が主任となった編集部には妻を喪った荒木が嘱託として戻っていた。いよいよ出版を翌年に控えて忙しくなる辞書編集部に岸辺みどり黒木華)が異動してくる。

元はファッション誌の編集者だった岸辺は5度目の校正に入ろうという『大渡海』編集の仕事と曲者揃いの編集部に辟易していた。

それでも仕事熱心な岸辺が残業していると宣伝部の西岡が訪ねてくる。西岡は岸辺がチェック中の原稿から「ダサい」という単語を引っ張り出す。そこには用例として「酔った勢いでプロポーズするのはダサい」と書かれていた。

西岡はそれが自分の書いた解釈で「用例は実体験に基づく」と打ち明ける。自分の言葉が辞書に載るという醍醐味を知った岸辺は辞書編集者としての自覚に目覚め、熱意を燃やすようになる。校正作業の合間にも日本語は増え続けている。

馬締と松本はファーストフードで女子高生たちの会話にも耳を澄ませるなど用例収集を続けていた。辞書編集部は多くの大学生をアルバイトに雇い入れ、連日詰めの校正作業に追われていた。陣中見舞いにやってきた村越は「『大渡海』の出版が翌年3月に正式決定した」と伝える。西岡もその宣伝に奔走していた。

夏が過ぎ、松本と共に香具矢の店を訪れた馬締は松本の体調が思わしくないことを知る。その一方、編集部では学生からの指摘で単語の欠落が発覚する。急遽、校正作業は一時中断となり、他にも単語抜けがないかのチェック作業をすることになる。泊まり込み作業のため帰宅した馬締のもとに松本が入院したという連絡が入る。

 

馬締の代理で見舞いに出向いた香具矢は松本の妻千恵八千草薫)と交流を深める。検査入院という名目だったが、馬締は荒木と共に退院した松本を訪ね、体調は芳しくないと悟る。

余命が尽きようとしている松本のためにも『大渡海』の完成を急ぐ馬締は正月もないほど仕事に没頭するが、雪の降る日、版の完成を待たず松本は他界する。

馬締と荒木の最終チェックが完了し、『大渡海』の原稿は完成。疲労困憊だった学生たちも大事業を為し得た悦びにわきかえる。3月、『大渡海』出版を祝う華々しい披露パーティが協力者たちを招いて催される。

だが、馬締の表情は晴れない。最大の功労者である松本は遺影となって宴席の片隅に居た。馬締と同じ思いの荒木は1通の封書を差し出す。

それは死の間際の松本が荒木に宛てた手紙だった。そこには荒木と馬締への感謝の言葉、仕事を完結できなかった無念さ、辞書の編纂という仕事に携われたことに対する喜びが書かれていた。翌日からは『大渡海』の改定作業が始まる。

馬締と荒木のポケットには用例集の束が詰め込まれていた。後日、馬締と香具矢は松本の墓前に報告するため千恵を訪ねる。東京に帰る二人はタクシーを止め、しばし松本の愛した海に見入る。「これからもよろしくお願いします」と感謝を表す馬締に香具矢は苦笑するのだった。

 
 
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辞書を作る人々とその周りの人々の熱さや暖かさに胸が打たれました。言葉で伝えられること、言葉以外で伝えられること、伝え方には様々な手段がありますが、大切な人々に想いを伝えたくなる愛溢れる映画でした。仕事に対する姿勢もすごく素敵だなと思いました。原作の三浦しをんさんも石井監督もすごい。本でも読んでみようと思います。

 

それらしく見せているが、それらしいということでしかない。
松田龍平が、なぜ、よく使われているのか理解に苦しむ、いつも棒読みで無表情棒立ちの俳優です。

 
テーマがいい。辞書の大切さが分かった。どうやって作ってるかなんて考えもしなかった。用例採集とか、校閲とか、紙質とか、表紙とか、当たり前だけど作ってるひとがいるわけで。でもよく読むと面白かったりするんだよな。右、の解説はなるほどと思わず唸ってしまった。適材適所ってこういうことだな、と。黒木華にはもう少し辞書作りに向いてる感を出して欲しかったけど。
 
いつこ

 

 
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舟を編む 三浦しをん/著

2020年02月09日 10時06分30秒 | 社会・文化・政治・経済

書籍|詳細

舟を編む

言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを
謳いあげる三浦しをん最新長編小説。

【辞書】言葉という大海原を航海するための船。
【辞書編集部】言葉の海を照らす灯台の明かり。
【辞書編集者】普通の人間。食べて、泣いて、笑って、恋をして。
ただ少し人より言葉の海で遊ぶのがすきなだけ。

玄武書房に勤める馬締光也。
営業部では変人として持て余されていたが、
人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、
辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。

定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、
徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。

個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。
言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく――。

しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか――。

三浦 しをん(女性、本名同じ、1976年昭和51年)9月23日 - )は、日本小説家随筆家である。

東京都出身。父は上代文学伝承文学研究者で千葉大学名誉教授三浦佑之

横浜雙葉中学校・高等学校を卒業し、1995年4月に早稲田大学第一文学部に入学。翌年、同学部文学科演劇専修に進む。当初、三浦は編集者として出版社に就職することを志望しており、大学4年となった1998年には、出版各社に対して就職活動を行っていた

その活動中、早川書房の入社試験で、三浦の作文を読んだ担当面接官の編集者・村上達朗が、三浦に執筆の才を見出した。村上の勧めを受けて三浦は、同年11月から、「Boiled Eggs Online」のサイトにおいて、ウィークリー読書エッセイ『しをんのしおり』の連載を始めた。

舟を編む』(2011年)
主な受賞歴 直木三十五賞(2006年)
本屋大賞(2012年)
織田作之助賞(2015年)
島清恋愛文学賞(2018年)
デビュー作 『格闘する者に○』(2000年)

 

温かく愛おしい気持ちにさせてくれる小説でした。

仕事とは地道で一躍飛びには進まない、進んでは戻りを繰り返して少しずつの進歩の故に完成があり、でも完成の後もまだまだ仕事はある。そんな全ての仕事がそうであり、辞書作りは、さらなる地道に、長きに渡り作り上げて行く作業なのだと初めて知りました。

登場人物の心理や発言も、登場人物のキャラクター通りで、どの登場人物にも感情移入できました。

辞書作りた対しても登場人物に対しても、どれだけの事を調べ綿密に計画し、作り上げて来たのかと思うほどに、とても濃く人間味あふれるステキな小説でした!!

 

つまらない。文学的なセンスがない。登場人物や文章に味がなく、ストーリーを綴ってるだけ。それも恋愛とか死別とか、売れる要素をてんこ盛りにして。脚本家になれば金儲けはできるでしょう。

 

面白かったです。辞書はどのように作られているのか? 考えてもいなかった事でしたが、なるほど・・・そうね!?大変な月日と編集者、研究者やその周りの人達も絡んで作られたものなのだなあ~と少しだけだと思いますが解りました。 +辞書の用紙の事なども垣間見ることが出来ました。内容も堅苦しくなくほのぼのと。本屋大賞という事に惹かれましたが面白く、楽しく読ませて頂きました。

 

国語辞典を作るというテーマが、「言葉」や「文字」が好きな人には、たまらなく面白いと思います。
そして、登場人物全員がとても魅力的。
優しい優しい読後感に浸れる作品です。

 

これを読んで自分には人生を掛ける物が有るだろうかと自問したが、何もない。
好きな事は有るしこれまでやり続けているが没頭迄ではない。
もっともっと自分と向き合う事を教えられた素晴らしい本です。

 

温かく愛おしい気持ちにさせてくれる小説でした。

仕事とは地道で一躍飛びには進まない、進んでは戻りを繰り返して少しずつの進歩の故に完成があり、でも完成の後もまだまだ仕事はある。そんな全ての仕事がそうであり、辞書作りは、さらなる地道に、長きに渡り作り上げて行く作業なのだと初めて知りました。

登場人物の心理や発言も、登場人物のキャラクター通りで、どの登場人物にも感情移入できました。

辞書作りた対しても登場人物に対しても、どれだけの事を調べ綿密に計画し、作り上げて来たのかと思うほどに、とても濃く人間味あふれるステキな小説でした!!


SNS利用による性被害等から子供を守るには

2020年02月09日 09時27分06秒 | 社会・文化・政治・経済

令和元年(2019年)5月15日

<section>

児童買春、児童ポルノの製造等、児童に性的な被害を与える犯罪行為や、児童の性に着目した形態の営業に関連して行われる違反行為は、「児童の性的搾取」と呼ばれています。子供への性犯罪は、子供の人権を著しく侵害する極めて悪質な行為です。SNS利用による性被害等から子供を守ることについて考えてみましょう。

</section> <section id="section1">

1.子供の性被害はどのくらい発生しているの?

SNS利用による被害が増えています

子供の性被害をめぐる現状は、平成30年中の統計では、児童買春等の被害児童数が減少していますが、若干の減少に過ぎず、児童ポルノの被害児童数も、平成29年に一旦は減少しましたが、平成30年は再び増加しており、深刻な状況にあります。

児童買春事件等

(警察庁資料)

児童ポルノ事件

(警察庁資料)

児童ポルノ被害の約4割が、「児童が自らを撮影した画像に伴う被害」で、児童がだまされたり、脅されたりして自分の裸体を撮影させられた上、メール等で送らされる被害が増加し、平成30年中、中学生の被害は前年に比べ減少していますが、小学生と高校生は増加しています。

【児童ポルノ事件】児童が自ら撮影した画像に伴う被害に遭った児童の推移

近年、中学生や高校生だけでなく、低年齢層の児童にもインターネットの利用が広まり、SNS利用による被害は、大半が児童買春や児童ポルノ等の性被害ですが、殺人や誘拐等の重要犯罪も発生しています。
30年中、SNS利用による被害は、5割強を高校生が占めています。また、被害児童のうち、約5割だけが学校で指導を受けていたと回答したほか、フィルタリング利用の有無が判明した被害児童のうち、約9割が被害時にフィルタリングを利用していませんでした。

【SNS】罪種別の被害児童数の推移

(警察庁資料)

【SNS】被害児童の状況

(警察庁資料)

こんな被害が起きています

  • 女子中学生は、SNSで知り合った男性モデルになりすました男に、言葉巧みに誘導され、自分の裸の画像を送信させられた。
  • 女子高校生は、SNSで知り合った男性に誘い出され、わいせつな行為をされて撮影された上で、「画像をインターネットに流す。」などと脅された。

参考)別ウインドウで開きます警察庁「STOP! ネット犯罪――知っていますか?ネットにまつわる犯罪」[PDF]

</section> <section id="section2">

2.子供を性被害から守るには

インターネットを安全に利用するための家庭のルールを

お子さんが被害に遭わないように、保護者がお子さんのインターネット利用をきちんと見守っていく必要があります。
お子さんがインターネットを安全に使えるようにフィルタリングを利用するとともに、インターネットの危険な面についてもお子さんに教えることや、一緒にスマートフォンの使い方について家庭のルールをつくりましょう。

●フィルタリングを利用しましょう

「青少年インターネット環境整備法」で、携帯電話販売店などには、新規契約時や機種・名義変更時、青少年確認・フィルタリング説明の義務があります。しっかり説明を受けて、年齢や利用に応じたフィルタリングを設定しましょう。

※フィルタリングとは、インターネット上のウェブサイト等を一定の基準に基づき選別し、青少年に有害な情報を閲覧できなくするプログラムやサービスをいいます。

●家庭のルールは親子で話し合って

スマートフォンやインターネットを適切に使うために、次のようなことについて親子で話し合い、ルールを決めましょう。

  • 接続するサイトやダウンロードするアプリは保護者に確認する
  • 個人が特定される情報を書き込まない
  • 知らない人と電話やメール、メッセージの交換をしない
  • 他人のID、パスワードを勝手に使わない
  • 下着姿や裸の写真は撮らない、撮らせない
  • 利用料金や利用時間を決める
  • 困ったことがあれば必ず保護者にすぐに相談する
  • ルールを守れなかったときのルールを決める

インターネットの危険性を理解したり、安全に使ったりするために、下記のウェブサイトの情報もぜひ活用してください。

</section> <section id="section3">

3.もしも被害に遭ってしまったら?

警察や人権擁護機関などの各相談窓口に相談を

都道府県警察の少年相談窓口「ヤングテレホンコーナー」等、各相談窓口では、それぞれの専門家があなたの話を聞いてくれて、適切なアドバイスをしてくれたり、対処方法を一緒に考えてくれたりします。一人で悩まず、まずは相談してください。

また、児童ポルノは児童の人権にかかわる問題でもあります。法務省の人権擁護機関では以下のような相談窓口を設けています。

  • 子どもの人権110番(全国共通フリーダイヤル0120-007-110)
  • みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル0570-003-110)
  • インターネット人権相談受付窓口(24時間受付)
    パソコンや携帯電話からインターネットを利用して、いつでもアクセスでき、相談を行うことができます。
    別ウインドウで開きます(パソコン)
    (携帯電話)http://www.moj.go.jp/k/SOUDAN/JINKEN/index_k15.html

囲み記事

子供の性被害に対する取組~子供の未来を守る社会のために

子供の性被害防止に向け、政府の総力を挙げて取り組むべく、平成29年4月に「子供の性被害防止プラン(児童の性的搾取等に係る対策の基本計画)」を策定し、関係省庁が様々な対策を推進しています。

●官民が連携した取組
子供の性被害を撲滅するためには官民の連携が欠かせないことから、「子供の性被害撲滅対策推進協議会」を開催しています。
ここでは、政府と教育機関・自治体・NGO・事業者の団体等が一同に会し、子供の性被害の現状の認識を共有するとともに、課題の解決やより良い施策を実施するためにそれぞれの立場から多様な意見を出し合い、その取組の充実と強化を図っています。

●子供への性犯罪を許さない
18歳に満たない子供に対する性犯罪は、仮に子供の同意があったとしても重い刑罰が科されます。児童ポルノは、製造、提供、所持はもちろん、児童ポルノを求める行為や入手した児童ポルノを転送する行為も処罰の対象となります。

<取材協力:法務省/警察庁 文責:政府広報オンライン>

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政府広報

政府インターネットテレビ

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<form action="https://www.gov-online.go.jp/questionnaire/confirm.php" method="post">
 
</form>
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米国でインフルエンザ猛威 死者1万2000人

2020年02月09日 09時13分24秒 | 医科・歯科・介護

2/8(土) 産経新聞

【ロサンゼルス=上塚真由】中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスが猛威を振るう中、米国ではインフルエンザが流行している。米疫病対策センター(CDC)は7日、最新の推計値を発表。2019~20年のシーズンで患者数は2200万人に上ったとし、さらに拡大する恐れが指摘されている。

CDCの推計値では、1日までの1週間で患者数は300万人増加し、昨年10月以降の累計で2200万人となった。インフルエンザのために21万人が入院し、死者数は1万2千人に達したとしている。今年は子供の症状が深刻化するケースが多く、すでに小児の死者数は78人となった。

 米国ではインフルエンザが原因で毎年少なくとも1万2千人以上が死亡。とりわけ感染が深刻だった17~18年のシーズンには患者数は4500万人に上り、6万1千人が死亡した。インフルエンザ感染は例年10月ごろに始まり、5月ごろまで続く。米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は、19~20年は過去10年で最悪規模になる可能性があると予測している。

 

新型肺炎、くすぶる「兵器用ウイルス説」 当局に不信感 中国

2020年02月09日 09時02分16秒 | 社会・文化・政治・経済

2/9(日) 時事通信

 【北京時事】中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者は8日、700人を超え依然猛威を振るっている。

【写真】マスクの出品についてメルカリが発表したコメント

 感染源について、中国当局は「海鮮市場で売られていた野生動物」としているが「生物兵器用ウイルスが流出した」という見方もくすぶる。背景には情報を隠そうとする当局への不信感もある。

 「流出説」の根拠は、海鮮市場から約30キロ離れた武漢市内の研究施設。この施設は、国際基準で危険度が最も高い病原体を扱える「バイオセーフティーレベル(BSL)4」に位置付けられるが、英科学誌ネイチャーが2017年2月に「病原体が流出する恐れ」を警告していた。

 米紙ワシントン・タイムズ(電子版)は今年1月26日、この施設は中国の生物兵器計画に関係し「新型コロナウイルスが流出した可能性がある」というイスラエル軍元関係者の分析を伝えた。中国メディアによると、インドの研究者も「人がウイルスをつくった」という推論をネット上に投稿した。中国内でも「施設の実験用動物の管理はずさん」と批判されている。

 これに対し、2月4日付の共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版は2ページにわたる長文で「コロナウイルスを人為的につくることはできない」と反論。問題となっている施設の研究者、石正麗氏は「新型コロナウイルスは(施設と)関係がないと命を懸けて保証する」と訴えている。

 「流出説」には具体的な根拠が示されていない。武漢の施設に懸念を示したネイチャーの記事には今年1月に「感染源は海鮮市場の可能性が最も高いとみられている」という注釈が加えられた。

 一方でネイチャーは、施設の安全性を保つためには高度な技術だけでなく「自由にものが言える組織や情報公開が重要だ」と指摘している。しかし、新型肺炎発生の公表前に警鐘を鳴らした医師が警察に「デマを流した」として処分されるなど、中国当局は自由な問題提起や情報公開に消極的だ。