自分が妊娠中に性行為をしても大丈夫なのか? 彩音は懸念する。
性行為が直接的にお腹の赤ちゃんの成長に影響を及ぼすことはほとんどないとされているが、妊娠中の相手への身体は妊娠前と大きく異なっており、性行為によって流産や早産などさまざま危険があるのも確かである。
性行為はデリケートな問題であり、1番大切なのは母体内の赤ちゃんの安全を優先することだ
また、妊娠中の身体は免疫力が低下していて、妊娠していない時に比べ感染症にかかりやすくなっているのも事実。
クラミジア・梅毒・淋菌感染症などの性感染症も例外ではない。
感染症の中には、母胎が感染することでお腹の赤ちゃんに障害や奇形を起こしたり、命に関わる危険なものもあるそうだ。
感染のきっかけとなる性行為を避けることで、感染のリスクを抑えることにつながる。
妊娠した彩音は、昭との性交を次第に拒絶するようになるのだ。
それは女としての本能的な防衛行為そのものであっのだろう。
だが、昭は愚かにも性の激しい欲望のはけ口として、アンナの体を求め、彼女との性行為に段々と依存していったのだ。
アンナは、昭と同棲する彩音とい女の存在を知ってしまったので、ますます女としての異常なまでの対抗意識を募らせていくのだ。
彩音は北朝鮮の2世の女であり、アンナは韓国2世の女であった。
参考
● 性行為の刺激が流産・早産を誘発
ペニスの挿入やピストン運動は、膣や子宮頸部・赤ちゃんの通り道(産道)に刺激を与えます。その結果、子宮筋を収縮させる働きが作用し、切迫流産や切迫早産になるリスクが上がるといわれています。乳頭への刺激も子宮を収縮させる働きがあるので、注意が必要です。
● 精液が及ぼす影響
精液にはさまざまな細菌が含まれており、精子にも細菌を頸管のなかへ運び込んでしまう働きがあります。これらの細菌の中には、早産や破水の原因となる絨毛膜羊膜炎を引き起こす作用を持つもの、子宮を収縮させる作用をもつもの、卵膜をもろくして破水の原因となる炎症を起こす作用をもつものなど、妊娠中の身体にとって良くないものが多くあります。これら細菌や化学物質を含む精液を腟内にいれることは避けましょう。
妊娠時期ごとの危険性
● 妊娠初期(~4カ月)
妊娠初期は妊娠期間の中でも性行為が特に危険な時期です。もともと妊娠初期は流産のリスクが高く、そこに性行為によって子宮を刺激することで、お腹の張りや出血が起こる可能性があります。また、もしも感染症にかかってしまった場合は、流産や早産の原因になる恐れもあります。赤ちゃんとお母さんの安全を考え、この時期に性行為をすることは避けましょう。
● 妊娠中期(5~7カ月)
安定期に入ると、体調も良くなり流産のリスクも初期よりは落ち着きます。少しずつお腹が大きくなってくるので、お腹を圧迫しないよう注意してください。もしも性行為中におなかが張ってきたら、その時点で性行為を中断しましょう。
● 妊娠後期(8~10カ月)
お腹が大きくなっているため、体位によっては胃や肺が圧迫されて苦しくなることがあります。また、分娩に備えて徐々に子宮口や腟がやわらかくなり、これまで特に異常がなかった人でも出血しやすくなったり、破水や早産につながったりするリスクがあります。
性行為をするなら守って欲しい4つのこと
妊娠中の性行為の危険因子をお伝えしてきましたが、過度の禁欲は反対にストレスとなり妊娠経過に影響を及ぼすこともあります。性行為をする場合は、上で述べたリスクなどを予防するため気をつけて欲しいポイントがあります。パートナーと一緒に気をつけてください。
● コンドームを必ず着用する
● 激しい行為は避け、ソフトな接触を心がける
● お腹に負担のかからない体位を心がける
● 無理はしない
・医師から安静を指示されている
・お腹が張っている、または張り止めを飲んでいる
・不正出血がある
・お腹が張っている
・コンドームがない
他にも、多胎(双子や三つ子の妊娠)や前置胎盤などが指摘されている場合や、つわりがひどいときなども性行為を行うことは避けてください。お母さんと赤ちゃんと守るため、また、心地よいと思える性行為をするため、少しでも性行為に対して不安があれば医者や助産師に相談してみましょう。
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