8月の末にもなると、レイキャビクは秋の気配が急速に近づいてきます。「残暑」というものはあまりありませんね。急に気候が変わっていくので私などは肉体的にも精神的にも追いつくのが大変です。
ここでは8月はスケジュール化された行事が結構沢山入っています。第一の週末はヴェルスルマンナヘルギ(Verslumannahelgi)といって、もともとは週末も店を開けることの多い商店で働く人たちのための祝日でした。現在では島や野原に家族総出で集まって、飲めや歌えやのキャンプを楽しむようになってきました。個人的には何が楽しいのか分からないのですが(特に天気が良くない時とか)、「すごく楽しいもん!」と風雨の中でさえ言い張る人も大勢います。(ウソつけ!)
第2週の土曜日はゲイ ・プライド。これも人がワンサカ出てくるパレードがあり,その後も盛り上がります。アイスランドは同性愛に関して寛容な国です。このことに関してはは考えるべき内容が濃いのでまたの機会に。
第3週の土曜日は「文化の夕辺」という、市が主催するお祭りです。一日中、町中いたるところで出し物があり、誰でも何かしら自分にとって面白いものを見つけることができるようです。夜11時の花火で〆るのが恒例です。
第4週からはそろそろ小中高校の新学年が始まり、夏よさらばの感になっていきます。
この他に特筆したいのは、毎年8月の6日もしくは9日に広島 ・長崎の原爆犠牲者の方々を偲ぶ灯籠流しが持たれていることです。正確には丸い受け皿に入った屋外用のキャンドルなのですが、これを市中心部にある池に流します。まだ陽がそう早くは沈まないので、夜の10時半に集まり始め(まだ明るい)、短い平和を祈るスピーチの後、ゆっくり目に点灯し流します(ほの暗くなってくる)。
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この催しは反戦平和グループを中心として1986年に初めて行われました。今では教会や仏教者のグループなども主催者に加わり今年28回目を迎えるまで継続されています。もう特にアナウンスメントはしなくても、市民の人たちは承知していて三々五々集まってきます。
正確な年は覚えていないのですが、何年か前には広島の市長から被爆した瓦礫で作った石碑が送られ、池の片隅に建てられています。
さらに今年は、9日より市立図書館を中心として長崎原爆平和記念館の特別展示会が10月半ばまで開かれています。オープニング時には、記念館の方々と共に早崎さんという82歳の被爆体験者の方もおいでくださり貴重な体験談を語ってくださいました。日本育ちで、多少は分かったような気になっていた私ですが、その時その場にいた方の体験談には、やはり目を覚まされるような思いがしました。早崎さん、また準備に奔走された記念館の皆さん、ありがとうございました。
市内の小中学校(10学年制でひとつの学校システムですが)はこの機会を特に平和問題と核問題を考える機会とすることに賛同し、全学校の10学年生が広島 ・長崎の資料をあたり、話し合いをするなどの課題を準備しています。
関心のある方はここ。全部アイスランド語ですけどね。
http://www.samfelagsfr.is/grunnskoli.html
私自身はそこでは参加したことはありませんが、灯籠流しは、北の町アクレイリでも同じように行われています。 アイスランドの人々が、このような追悼と平和祈願の集いを長く続けてきてくれていることは、一日本人としてありがたく思います。
ここでは8月はスケジュール化された行事が結構沢山入っています。第一の週末はヴェルスルマンナヘルギ(Verslumannahelgi)といって、もともとは週末も店を開けることの多い商店で働く人たちのための祝日でした。現在では島や野原に家族総出で集まって、飲めや歌えやのキャンプを楽しむようになってきました。個人的には何が楽しいのか分からないのですが(特に天気が良くない時とか)、「すごく楽しいもん!」と風雨の中でさえ言い張る人も大勢います。(ウソつけ!)
第2週の土曜日はゲイ ・プライド。これも人がワンサカ出てくるパレードがあり,その後も盛り上がります。アイスランドは同性愛に関して寛容な国です。このことに関してはは考えるべき内容が濃いのでまたの機会に。
第3週の土曜日は「文化の夕辺」という、市が主催するお祭りです。一日中、町中いたるところで出し物があり、誰でも何かしら自分にとって面白いものを見つけることができるようです。夜11時の花火で〆るのが恒例です。
第4週からはそろそろ小中高校の新学年が始まり、夏よさらばの感になっていきます。
この他に特筆したいのは、毎年8月の6日もしくは9日に広島 ・長崎の原爆犠牲者の方々を偲ぶ灯籠流しが持たれていることです。正確には丸い受け皿に入った屋外用のキャンドルなのですが、これを市中心部にある池に流します。まだ陽がそう早くは沈まないので、夜の10時半に集まり始め(まだ明るい)、短い平和を祈るスピーチの後、ゆっくり目に点灯し流します(ほの暗くなってくる)。
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この催しは反戦平和グループを中心として1986年に初めて行われました。今では教会や仏教者のグループなども主催者に加わり今年28回目を迎えるまで継続されています。もう特にアナウンスメントはしなくても、市民の人たちは承知していて三々五々集まってきます。
正確な年は覚えていないのですが、何年か前には広島の市長から被爆した瓦礫で作った石碑が送られ、池の片隅に建てられています。
さらに今年は、9日より市立図書館を中心として長崎原爆平和記念館の特別展示会が10月半ばまで開かれています。オープニング時には、記念館の方々と共に早崎さんという82歳の被爆体験者の方もおいでくださり貴重な体験談を語ってくださいました。日本育ちで、多少は分かったような気になっていた私ですが、その時その場にいた方の体験談には、やはり目を覚まされるような思いがしました。早崎さん、また準備に奔走された記念館の皆さん、ありがとうございました。
市内の小中学校(10学年制でひとつの学校システムですが)はこの機会を特に平和問題と核問題を考える機会とすることに賛同し、全学校の10学年生が広島 ・長崎の資料をあたり、話し合いをするなどの課題を準備しています。
関心のある方はここ。全部アイスランド語ですけどね。
http://www.samfelagsfr.is/grunnskoli.html
私自身はそこでは参加したことはありませんが、灯籠流しは、北の町アクレイリでも同じように行われています。 アイスランドの人々が、このような追悼と平和祈願の集いを長く続けてきてくれていることは、一日本人としてありがたく思います。