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レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

ワタシ的Facebookの「ガツガツ」使用法

2019-09-01 00:00:00 | 日記
深夜から朝にかけては、気温が4−6度にまで落ちるようになったレイキャビクです。公式にはアイスランドには「春」「秋」は存在しません。「夏」「冬」の二シ―ズン製です。

フォーマルな「冬入りの第一日」はまだ先で、今年は10月の26日になりますが、もっと大まかな意味で、九月に始まる新年度から来春の四月までを通して「冬」と呼ぶのが習わしになっています。

文化というか生活習慣的には「冬は活動期」「夏は休暇の時期」という図式ができあがっており、「冬」という言葉が「(仕事の)オン・シーズン」という意味を持っているといってよいでしょう。

やれやれ、仕事か... なんて、始めから言ってたらバチが当たりますね。張り切って仕事に向き合いましょう。




Facebook
Myndin er Facebook.com


今回はそれでも仕事ではなく、Facebookについて少し書いてみようと思います。皆さんの中にもFacebookにたしなんでいらっしゃる方は多いだろうと思います。ネット新聞で、日本では若い世代はすでにFacebookから離れている、という記事を読んだ覚えがあります。それも二、三年前に。本当なんでしょうか?

この夏に発表されたリサーチの結果によると、アイスランドではFacebookに限りませんが、16歳から24歳までの年齢層でのSNSの利用者が、国民の98%になりこれはEU諸国の中でトップだそうです(アイスランドはそれでもEUの加盟国ではありません、念のため)。

デンマーク、チェコ、バルカン諸国が97%でこれに続くのだそうです。

65歳から74歳までの高齢者グループを見ても65%という高さ。ちなみにEUでのこの年齢層の平均は19%だそうですから、アイスランドではかなりの割合のご老体がSNSを使っていることになるようです。

Facebookでは、基本的な利用方法として「実際の知り合い同士が、ネットでも繋がる」という方針を持っていたようです。今ではどうか知りませんが。いずれにしても、実際に「本当の友達だけしかFacebookフレンドとして受け入れない」という方もあるようです。

その逆で、知らない人とでガツガツ積極的にフレンドになる! という方もかなりいるのではないかと想像します。アイスランドのFBをざっと見ても、やはり多くのコネクションを求める政治関係の人などは、このガツガツ系が多いように思います。

私自身、ある時期はこのガツガツ系でした。FBを始めたのが正確に何年のことだったのか覚えていませんが、始めはどのように使うのか、何が面白いのかさっぱり理解できず、アカウントを作ったものの、そのまま放置しておいた時期があります。

十年ちょっと前くらいから、やっと利用法がわかり始め、それと同時に自分の考えていることで、新聞とかに投稿するほどの価値もないことをツラツラ並べるには良い場だ、と気がついたようです。




文中紹介とは別のリサーチ結果 それでも高いユーザー割合
Myndin er ur Naporeoncat.com


その延長で思いついたことが「アイスランドで生活するアジアからの移民として、毎日何を考え、何をして生活しているのかを知ってもらおう」ということでした。

その当時 -2007年前後だと思うのですが- 移民に関する議論はかなりあったものの、「じゃあ、移民の生活を知ってる?」と問われたら「なんも知らない」という人の方が普通だったのではないだろうかと思います。

で、自分自身を出汁にして、かなりプライバシーの公開になる部分もあったのですが、生活事情をせっせとFBにアップするようになりました。例えば「今日、スーパーの店員が見下したような態度を見せてアタマにきた」「子供がピアノの発表会でうまく弾けて嬉しかった」「今夜のオムレツはうまく焼けた」とかそんなようなことです。

なんでもないことですが、そういうのを読んでいくうちに「なんだ、移民も私らと同じように感じ,同じように生きているんだ」ということが伝わるのではないかと考えたわけです。

そういう動機があったので、ワタシ的にはこれは半分くらいは公的目的、というか移民牧師としての仕事の延長線上にあるものでした。

で、当然「多くの人に伝えたい」と思い、ガツガツ系になったわけです。

もっともガツガツする中にも基準があり、まずはアイスランド人の友達を作ること、でした。動機からしてもアイスランド人の人とコミュニケートしたかったからです。

ついでFBは原則としてアイスランド語ですることとしました。これは「移民=アイスランド語はダメ」という偏見を壊すためと、アジアからの移民でも社会に適応できるのだ、ということを示すためにも大切なことでした。

ですから、たまに混じっているアイスランド人ではないフレンドから「なぜ、英語で書いてくれないのか?」というクレームをもらったことも何度もあります。ですが、これはこちらの動機が優先しました。悪しからず。

後日、日本人のフレンドも多くなってきてからは、アイスランド語と、その要約的な日本語を加えるようになっていきました。

ただ、話題がアイスランド限定のローカルなものである場合は、日本語ははしょってしまいます。そのローカルな話題そのものを説明しないと、通じませんし、そうすると大層な仕事になってしまいますから。

そのようにして、市議会議員候補のようにせっせとFB友達作りに励んだ結果、それなりのフレンド数になりました。もちろん、非常識な申請はしないように努めましたが、それでも一、二度Facebookの管理部?から「あなたのやっていることはAgressiveな行動に相当します」とか警告を受けたこともあります。




すべて監視されているそうですよー
Myndin er ur Facobook.com


「そうかもしれないけど、アジア系移民が白人社会で生き残るには、そのくらい必要なんだよ!」

その頃、私は頻繁に新聞の投稿とかで、社会問題の議論に参加していましたので、結構名前そのものは知っていてくれたアイスランド人も多く、それ故かこの「警告」以上のレッドカードを受けるようなトラブルもなく済みました。

「老境」に入った今は、もはやそのような「ガツガツ」はありません。

これはあくまで、私が選んだFacebookの使用法ですので、それ以上のものではありません。「実際の友達しか受け入れないことにしています」という人も何人も知っていますし、それはそれでその人の楽しみ方でしょうし、というか。そっちの方が健全な楽しみ方なのではないかと思います。

ガツガツと友達数を増やすと、それに伴った弊害というか、問題も起こったりします。それについては次回書いてみたいと思います。

ちなみに日本の方のための私のFBアカウントはToma Toshikiです。ブログを読んでくださっている方の中で、「FB付き合いをしてやろう」とお思いの方がありましたら、リクエストしてください。

その際に「ブログ、読んでます」と一言添えていただければ間違いなく「ヨロコンデー」アクセプトさせていただきます。オッと、またガツガツしてしまった... (^-^;


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is


コメント
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