こんにちは/こんばんは。
この一週間は、めっきり春となり気温も七、八度まで上がっています。暖かく、ユニクロのダウンを着ていると暑くさえ感じられます。ウルトラ・ライト・ダウンですが真冬用のやつで、春用のものはまだスタンバイ状態です。
このまま春になると良いのですが、週間予報では次の水曜から木曜日にかけてはまたマイナスに戻り、雪が降るとのこと。
まあいいや。いずれにしても「パースカ(イースター)には雪が降る」という都市伝説があるので、もう一降りはあることでしょう。
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キーウ 聖アンドレア教会
Myndin er eftir Iurie_Ciala@unsplash.com
さて四月となり、日本では新年度の始まりですね。この時期、私個人はどうしても教会のビッグ・イベントである「復活祭」の方に気を取られてしまい、なんとなく四月入りしてしまうこともあります。ズレッ!
それでも、今年は十分に意識しながらこの時期を迎えました。というのは、この三月末から四月始めには、結構色々な変化が身近であったからなんです。
あらかじめ意識していたのですから、「変化」というのも、突然不意にやってきたものではなく、すでに承知されていた変化、つまり退職とか何かの記念日という方での変化です。
まずは三月末日。この日にはおふたりの身近にいた方々が「引退・退職」されました。ひとりは、私の居候する教会にオフィスを持つ、「レイキャビク東」という地区の長を務める牧師さんです。その地区の牧師さんらをまとめる牧師さん、という感じでしょうか?
ゲオルグさんといいますが、この方はこの「長」を約三十年の長きに渡って勤めてきました。三月の最後の土曜日に七十歳の誕生日を迎えたのですが、ここの教会の規則で七十歳定年が定められており、その月の末で引退となったのです。
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清涼感アップ用ピック レイキャビク ランドゥス病院からハットゥルグリムス教会方面を展望
Myndin er eftir Einar_H_Reynis@unsplash.com
悪性の癌で、奥様が五年前に五十代の若さで亡くなってしまったり、近年自身もMNDという神経システムを壊してしまう難病に見舞われており、決して楽とはいえない生活でした。
「ジュラシック・パーク」のジョン・ハモンドさんによく似た風貌だと私は思っているのですが、色々な意味で私の仕事をサポートしてくれいました。
なんだかんだいっても、私のような外国人は組織の中では疎んじられたり、ないがしろにされることがよくあります。そういう中で、ゲオルグさんのような長老的な人が後ろ盾になってくれたことは、実質的にも、精神的にもありがたいことです。
「相棒」のシリーズ前半で、右京さんたちが小野田官房長に守られていたじゃないですか?ちょっとあんな感じ。
そういうわけなので、私としては喪失感もあり、最後は涙してしまいました。これからも生きがいを見失わずに元気で過ごしていただきたいものです。
引退されたもうひと方は、Iさんという日本人男性。この方は、在アイスランド日本大使館の現地スタッフとして勤務されていたのですが、三月末をもって定年退職されました。
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清涼感アップ用ピック2 ハルパ・コンサートホール
Laila_Gebhard_@unsplash.com
Iさんはもともと柔道の先生で、七段だか八段の高段者です。息子さんが最後の最後まで、アイスランドのオリンピック代表をかけて活躍し、その関係で日本のメディアでも「父子鷹」として紹介されていたので、ご存知の方もあるかもしれません。
Iさん、2001年の大使館の運営開始当初より、ローカルスタッフとして大使館勤務を始められました。だから、勤続二十年以上ですね。
アイスランドは小国ですので、普通の在留邦人の皆さんと大使館の距離もそんなに遠くはありません。それでも、自然に距離が縮まるというものでもありません。Iさんは「橋渡し」役を上手に受け持ってくださり、私たち庶民邦人はずいぶんと恩恵をいただきました。
まだまだお若いので、これからも活躍していただきたいのですが、Iさんの場合は柔道がありますので、急に老け込むような心配は無用なのでしょう。きっと、ますます活躍されるはずです。ちなみに、国際大会での審判役とかで、年中世界を駆け回ってこられています。
Iさん、長い間の大使館勤務、お疲れ様、そしてありがとうございました。これからもお世話になりますので、よろしく。m(_ _)m
そして新年度(アイスランドでは別に新年度ではありあませぬ)の4月1日。
私の仲の良い同僚牧師さんが、引退したゲオルグ牧師の後任として地区長に就任しました。「昇格」というシステムがほとんどない教会の中での数少ない「昇格」です。おめでとう、がんばって!
そして、その翌日。4月2日。実は、今、これを書いているのが2日なのですが、この日はなんでしょうか?
なんでもありません、私以外には。実は今日は私がアイスランドへ移住した三十周年の記念日なのでーす!! ワーイ!! (⌒▽⌒)
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30周年です
Myndin er ur Freepik.com
だからなんだ?とお思いでしょうが、さすがに三十年となると、個人的には感慨深いものがあります。いや、「感慨」ではないかな?辞書で見ると「感慨」とは「物事に感じてしみじみとした気持になること。身にしみて感ずること」だそうで。
そこまで「しみじみ」ではないのですが、変なことを覚えていたりします。こちらへ移る日の前日は、成田のレストハウスに宿泊したのですが、それが4月1日。ニュースで新入社員の式典の様子を流していました。それをよく覚えています。
で、その後の十数年ほどは、当時の通信事情とかもあり、日本の様子は私の生活史の中では「ブラックアウト」となりました。野球の優勝チーム知らず。ヒット曲知らず。人気アイドル知らず。この点は、いまだに後遺症があります。
今は三十周年ですが、あと三年すると、今度は「人生の半分は日本、半分はアイスランドで!」記念日を迎えます。六十六歳にして、三十三年間の日本での生活と、三十三年間のアイスランドでの生活、ということになるわけです。予定ですが。
それまでこのブログが続いているか?まあ、そうあって欲しいですけどね。でもこれから先は「未来がある」ことを当たり前とせず、現在手にできるものを、まずもって大切にしていかないといけないですね。
もちろん、予定とか計画は必要なのですが、プランBとかプランCも懐に入れておかないと...
で、本日のプランA。のんびりして、美味しいものを食べます。
やれやれ。自分史が伸びるほど、創造性は困窮化していくようです。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
この一週間は、めっきり春となり気温も七、八度まで上がっています。暖かく、ユニクロのダウンを着ていると暑くさえ感じられます。ウルトラ・ライト・ダウンですが真冬用のやつで、春用のものはまだスタンバイ状態です。
このまま春になると良いのですが、週間予報では次の水曜から木曜日にかけてはまたマイナスに戻り、雪が降るとのこと。
まあいいや。いずれにしても「パースカ(イースター)には雪が降る」という都市伝説があるので、もう一降りはあることでしょう。
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キーウ 聖アンドレア教会
Myndin er eftir Iurie_Ciala@unsplash.com
さて四月となり、日本では新年度の始まりですね。この時期、私個人はどうしても教会のビッグ・イベントである「復活祭」の方に気を取られてしまい、なんとなく四月入りしてしまうこともあります。ズレッ!
それでも、今年は十分に意識しながらこの時期を迎えました。というのは、この三月末から四月始めには、結構色々な変化が身近であったからなんです。
あらかじめ意識していたのですから、「変化」というのも、突然不意にやってきたものではなく、すでに承知されていた変化、つまり退職とか何かの記念日という方での変化です。
まずは三月末日。この日にはおふたりの身近にいた方々が「引退・退職」されました。ひとりは、私の居候する教会にオフィスを持つ、「レイキャビク東」という地区の長を務める牧師さんです。その地区の牧師さんらをまとめる牧師さん、という感じでしょうか?
ゲオルグさんといいますが、この方はこの「長」を約三十年の長きに渡って勤めてきました。三月の最後の土曜日に七十歳の誕生日を迎えたのですが、ここの教会の規則で七十歳定年が定められており、その月の末で引退となったのです。
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清涼感アップ用ピック レイキャビク ランドゥス病院からハットゥルグリムス教会方面を展望
Myndin er eftir Einar_H_Reynis@unsplash.com
悪性の癌で、奥様が五年前に五十代の若さで亡くなってしまったり、近年自身もMNDという神経システムを壊してしまう難病に見舞われており、決して楽とはいえない生活でした。
「ジュラシック・パーク」のジョン・ハモンドさんによく似た風貌だと私は思っているのですが、色々な意味で私の仕事をサポートしてくれいました。
なんだかんだいっても、私のような外国人は組織の中では疎んじられたり、ないがしろにされることがよくあります。そういう中で、ゲオルグさんのような長老的な人が後ろ盾になってくれたことは、実質的にも、精神的にもありがたいことです。
「相棒」のシリーズ前半で、右京さんたちが小野田官房長に守られていたじゃないですか?ちょっとあんな感じ。
そういうわけなので、私としては喪失感もあり、最後は涙してしまいました。これからも生きがいを見失わずに元気で過ごしていただきたいものです。
引退されたもうひと方は、Iさんという日本人男性。この方は、在アイスランド日本大使館の現地スタッフとして勤務されていたのですが、三月末をもって定年退職されました。
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清涼感アップ用ピック2 ハルパ・コンサートホール
Laila_Gebhard_@unsplash.com
Iさんはもともと柔道の先生で、七段だか八段の高段者です。息子さんが最後の最後まで、アイスランドのオリンピック代表をかけて活躍し、その関係で日本のメディアでも「父子鷹」として紹介されていたので、ご存知の方もあるかもしれません。
Iさん、2001年の大使館の運営開始当初より、ローカルスタッフとして大使館勤務を始められました。だから、勤続二十年以上ですね。
アイスランドは小国ですので、普通の在留邦人の皆さんと大使館の距離もそんなに遠くはありません。それでも、自然に距離が縮まるというものでもありません。Iさんは「橋渡し」役を上手に受け持ってくださり、私たち庶民邦人はずいぶんと恩恵をいただきました。
まだまだお若いので、これからも活躍していただきたいのですが、Iさんの場合は柔道がありますので、急に老け込むような心配は無用なのでしょう。きっと、ますます活躍されるはずです。ちなみに、国際大会での審判役とかで、年中世界を駆け回ってこられています。
Iさん、長い間の大使館勤務、お疲れ様、そしてありがとうございました。これからもお世話になりますので、よろしく。m(_ _)m
そして新年度(アイスランドでは別に新年度ではありあませぬ)の4月1日。
私の仲の良い同僚牧師さんが、引退したゲオルグ牧師の後任として地区長に就任しました。「昇格」というシステムがほとんどない教会の中での数少ない「昇格」です。おめでとう、がんばって!
そして、その翌日。4月2日。実は、今、これを書いているのが2日なのですが、この日はなんでしょうか?
なんでもありません、私以外には。実は今日は私がアイスランドへ移住した三十周年の記念日なのでーす!! ワーイ!! (⌒▽⌒)
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30周年です
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だからなんだ?とお思いでしょうが、さすがに三十年となると、個人的には感慨深いものがあります。いや、「感慨」ではないかな?辞書で見ると「感慨」とは「物事に感じてしみじみとした気持になること。身にしみて感ずること」だそうで。
そこまで「しみじみ」ではないのですが、変なことを覚えていたりします。こちらへ移る日の前日は、成田のレストハウスに宿泊したのですが、それが4月1日。ニュースで新入社員の式典の様子を流していました。それをよく覚えています。
で、その後の十数年ほどは、当時の通信事情とかもあり、日本の様子は私の生活史の中では「ブラックアウト」となりました。野球の優勝チーム知らず。ヒット曲知らず。人気アイドル知らず。この点は、いまだに後遺症があります。
今は三十周年ですが、あと三年すると、今度は「人生の半分は日本、半分はアイスランドで!」記念日を迎えます。六十六歳にして、三十三年間の日本での生活と、三十三年間のアイスランドでの生活、ということになるわけです。予定ですが。
それまでこのブログが続いているか?まあ、そうあって欲しいですけどね。でもこれから先は「未来がある」ことを当たり前とせず、現在手にできるものを、まずもって大切にしていかないといけないですね。
もちろん、予定とか計画は必要なのですが、プランBとかプランCも懐に入れておかないと...
で、本日のプランA。のんびりして、美味しいものを食べます。
やれやれ。自分史が伸びるほど、創造性は困窮化していくようです。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
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