このブログでは、アイスランドはレイキャビクでの生活模様のつづれ織りを、アイスランドのあれこれの紹介を交えながらお伝えしようとしています。「何だか知ったかぶって書いてるんだよなー」と思われる方もあるかもしれませんが、知ったかぶりをしているわけでもないのです。
実際、いざ書いてみようとすると、知っていたと思っていたことさえ確かでないことが分かり、慌てて本やウェッブで調べ直すことが年がら年中なのです。ブログに書くには多少は自分で調べなくてはなりません。これは思わぬブログ効果?で、新鮮な目で周囲を見回すようになってきました。
たとえ十年住んでいようが、二十年住んでいようが、気がつかずに通過してしまっているということは案外多いものですね。つい最近もそのようなものを発見しました。
こちらに姪がいるのですが、姪は料理が好きで色々な食材とメニューを日頃から研究しています。知人から貝のむき身の冷凍を沢山もらったので、それをお裾分けで持って行きました。というのはウソです。何の貝の身か分からないで不安だったので、全部姪にパスしたのです。(^-^;
その際に魚の話しになり、姪が「魚屋さんに売っている鳥の手羽先のような白いものは何なの?」と訊いてきました。手羽先??魚のカウンターをあまり見ることがない私は全くどのようなものか思いつかず、翌日スーパーへ行った際に注意して見てみました。
ありました。白くて鳥の手羽先状のブッタイ。店員さんに訊こうかと思いましたが、「魚関連語彙」が貧しいことに気づき、札に書いてある「新鮮なGellur」という言葉を頭に入れて帰りました。自宅で辞書を見ましたが「ギャルのこと」とかトンチンカンな説明。
何だこりゃ?グーグルしてみても出て来るのはやはりギャルの写真ばかり...それもかなりセクシーな格好??(Gellurはアイスランド語ではまず「女の子」を意味するスラングでした)
息子が冬に魚屋でバイトをしていたことを思い出し、Gellurとは何か知っているか尋ねると、「ああ、タラの口の下だよ」との回答。で、さらにしつこく調べてみると、ゲルーというのはタラの舌とそこに繋がる部分の身であることが分かりました。
まさに鳥の手羽先!の感があるゲルー
Myndin er úr fiska.is.2.hysir.net
日本で食されるタラは通常真ダラかスケトウダラで体長は80センチから1メートルなのだそうですが、こちらで獲れる大西洋ダラはガタが大きく2メートルにも達します。ですから舌とかもそれなりに大きいものになるようです。
「ゲルーは値段が高いんだよ、一匹にひとつしかないから」と息子。なるほど。高級食材系か。
グーグルで見るとノルウェーでもよく食されるようで、ブログにレシピを紹介しているものが二、三見つかりました。
そうなれば食べてみたくなるのが人情。翌日またスーパーへ。しかし新鮮なゲルーは既に売り切れ。それでも冷凍のものを見つけて買って帰りました。1キロで2.500クローネ。まあ、そんなにバカ高くもない。
その半分を解凍し、英国のフィッシュアンドチップスのレシピで揚げてみました。その味は...
味はそんなになかったです。淡白。舌ざわりはにぎり寿司で食べる貝のアオヤギによく似てる感じがしました。でも味がないのでこの仕方で食べるなら下味を付ける必要があります。レシピではグラタンとかが出ていましたが、そういう濃い目のソースのレシピなら素(す)で行けるかも。
ともあれ二十年間素通りして来た食材をようやく捕まえました。今の時点では美味しいかどうかは判断留保。食べ方を習わないと。また、加えてタラのほほ肉も珍味であるらしいということも知りました。「キンナール」(kynnar)といいます。
具体的にどうやってこの身を取るのか関心のある方はこちらのビデオを。
姪もすっかりゲルーとキンナールを食卓に上げるモードになっているようです。どういう風に調理してくれるか、楽しみです。
ちなみに先にお裾分けした正体不明の貝のむき身。「墨のようなものが出る部分を取り除かないとミドリ色の変な色になる。でも味はとってもいい」ということでした。
さらに「今度はムール貝を自分で採りに行くから」とのこと。聞けばフィヨルドでムール貝が採れるところがあるらしいとか。正体不明の貝は食べるは、フィヨルドで潮干狩りする気にはなるは。チャレンジ精神のある姪です。
実際、いざ書いてみようとすると、知っていたと思っていたことさえ確かでないことが分かり、慌てて本やウェッブで調べ直すことが年がら年中なのです。ブログに書くには多少は自分で調べなくてはなりません。これは思わぬブログ効果?で、新鮮な目で周囲を見回すようになってきました。
たとえ十年住んでいようが、二十年住んでいようが、気がつかずに通過してしまっているということは案外多いものですね。つい最近もそのようなものを発見しました。
こちらに姪がいるのですが、姪は料理が好きで色々な食材とメニューを日頃から研究しています。知人から貝のむき身の冷凍を沢山もらったので、それをお裾分けで持って行きました。というのはウソです。何の貝の身か分からないで不安だったので、全部姪にパスしたのです。(^-^;
その際に魚の話しになり、姪が「魚屋さんに売っている鳥の手羽先のような白いものは何なの?」と訊いてきました。手羽先??魚のカウンターをあまり見ることがない私は全くどのようなものか思いつかず、翌日スーパーへ行った際に注意して見てみました。
ありました。白くて鳥の手羽先状のブッタイ。店員さんに訊こうかと思いましたが、「魚関連語彙」が貧しいことに気づき、札に書いてある「新鮮なGellur」という言葉を頭に入れて帰りました。自宅で辞書を見ましたが「ギャルのこと」とかトンチンカンな説明。
何だこりゃ?グーグルしてみても出て来るのはやはりギャルの写真ばかり...それもかなりセクシーな格好??(Gellurはアイスランド語ではまず「女の子」を意味するスラングでした)
息子が冬に魚屋でバイトをしていたことを思い出し、Gellurとは何か知っているか尋ねると、「ああ、タラの口の下だよ」との回答。で、さらにしつこく調べてみると、ゲルーというのはタラの舌とそこに繋がる部分の身であることが分かりました。
まさに鳥の手羽先!の感があるゲルー
Myndin er úr fiska.is.2.hysir.net
日本で食されるタラは通常真ダラかスケトウダラで体長は80センチから1メートルなのだそうですが、こちらで獲れる大西洋ダラはガタが大きく2メートルにも達します。ですから舌とかもそれなりに大きいものになるようです。
「ゲルーは値段が高いんだよ、一匹にひとつしかないから」と息子。なるほど。高級食材系か。
グーグルで見るとノルウェーでもよく食されるようで、ブログにレシピを紹介しているものが二、三見つかりました。
そうなれば食べてみたくなるのが人情。翌日またスーパーへ。しかし新鮮なゲルーは既に売り切れ。それでも冷凍のものを見つけて買って帰りました。1キロで2.500クローネ。まあ、そんなにバカ高くもない。
その半分を解凍し、英国のフィッシュアンドチップスのレシピで揚げてみました。その味は...
味はそんなになかったです。淡白。舌ざわりはにぎり寿司で食べる貝のアオヤギによく似てる感じがしました。でも味がないのでこの仕方で食べるなら下味を付ける必要があります。レシピではグラタンとかが出ていましたが、そういう濃い目のソースのレシピなら素(す)で行けるかも。
ともあれ二十年間素通りして来た食材をようやく捕まえました。今の時点では美味しいかどうかは判断留保。食べ方を習わないと。また、加えてタラのほほ肉も珍味であるらしいということも知りました。「キンナール」(kynnar)といいます。
具体的にどうやってこの身を取るのか関心のある方はこちらのビデオを。
姪もすっかりゲルーとキンナールを食卓に上げるモードになっているようです。どういう風に調理してくれるか、楽しみです。
ちなみに先にお裾分けした正体不明の貝のむき身。「墨のようなものが出る部分を取り除かないとミドリ色の変な色になる。でも味はとってもいい」ということでした。
さらに「今度はムール貝を自分で採りに行くから」とのこと。聞けばフィヨルドでムール貝が採れるところがあるらしいとか。正体不明の貝は食べるは、フィヨルドで潮干狩りする気にはなるは。チャレンジ精神のある姪です。
コメント、ありがとうございます。
何か料理関係のお仕事をされているのでしょうか?六度とは少ない訪問ではありませんね。
個人的にはなかなかこちらの日本食系のお店に行くことはないのですが、機会をみてスシバリンにも寄ってみようと思います。
次回いらっしゃる際は是非お知らせ下さい。