KOfyの「倍行く」人生

バイクで人生を“2倍”楽しみたい。勝手気ままな日記代わりの備忘録。

CAS冷凍(セルアライブシステム冷凍)

2010年10月28日 | 世の中あれこれ
テレビを観ていてはじめて知った、我が国のユニークな技術。
眉唾とのコメントも目にしたが、実際に効果を上げて、生産者が喜んでいるので、
間違いがないのでしょう。

※「CAS」の語源
Cells Alive System (細胞が生きている)という意味。
凍結しても細胞が破壊されず、解凍後に鮮度が生き生きとよみがえることから。

従来の冷凍方法では食品が周辺部位から冷凍されることにより水が徐々に氷に変わるため、
氷が結晶することによる体積の膨張により食品の細胞膜に傷をつけてしまう。
解凍時に、この傷からいわゆるドリップと呼ばれる細胞内の栄養や水分が流れ出し、
食品の味を落としていた。

CAS冷凍の場合、水を瞬時に凍らせることで氷晶化を防ぎ、
細胞膜を無傷に保つことを可能としている。
食品を冷却しながら磁場環境の中におき微弱エネルギーを与えることで
細胞中の水分子を振動させることにより過冷却状態に保ち、
その後瞬時に同時に冷凍させることにより水分の氷結晶化を抑える。

細胞を傷つけずに冷凍が可能なため、ティースバンクなどの
医療の移植技術の分野でも応用されつつある。

1997年に、株式会社アビーによって開発された。
CAS冷凍は鮮魚の冷凍保存だけでなく、生鮮食品やショートケーキなど
従来冷凍困難だったものへの新鮮冷凍で、すでに実用化されている。
さらに、昨年、CAS冷凍技術を利用した家庭用冷蔵庫まで発売されている。
CAS冷凍冷蔵庫をつくったのは三菱電機です。

■参考サイト
ABI CAS とは?

CAS冷凍の可能性

冷凍技術CASって?|ギモンの科学(仮題)

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