フジテレビ系列の『ホンマでっか!?TV』出演し、明石家さんまから「ネジ工場の社長」と言われている
鹿屋体育大学教授でスポーツ心理評論家の児玉光雄氏の講演を聴きました。
テレビではおちゃらけた感じですが、さすが著作数が130冊以上だけあって、聴き応えのある内容でした。
アメリカのスポーツ心理学の権威で、数多くの有名なスポーツ選手を育てているジム・レーヤー氏に師事されたそうです。
・児玉光雄公式ホームページ
プロフェッショナルに必要な5つの力。 持続力・没頭力・執着力・直感力・想像力
1.持続力「石の上にも最低10年」
イチロー、タイガーウッズは15年、バイオリンの上尾は17年。
目の前の仕事こそ天職だと思い、一点集中、ただひたすら、目の前の仕事に没頭しよう。
量を重ねなければ質は得られない。水泳柴田は毎日17Km泳ぐ。
「量質転化」アスリートでもビジネスマンでも場数を踏むことが大切。
2.没頭力「24時間考え続け、浮かんだことはメモに残す」
目標を設定する。やる気を最高にする。数値化する。1年後の自分の姿。
マクルランド理論→60%くらいの達成確率があるときモチベーションが最高。
仕事の中のモチベータ→1は裁量報酬(特に優秀な人ほど)、2は金銭報酬。
自己イメージこそが才能以上に大事→過小評価せず、目標を高く掲げて努力する。
成功とは夢を実現することではなく、自らのゴールに少しでも近づくように努力する行為。
挫折感は努力不可能になるので、完璧な自分に近づく努力が大事と納得。
3.執着力「スランプこそ絶好調」
打率0.220の時、凡打を打ってイチローはにやにやしていた。
ピンチは飛躍のチャンスを神が与えてくれたと考える。→克服する。ベストを続けていると神が助けてくれる。
ハンディをバネにする。→後一踏ん張り。
トークの下手なセールスマンほど何度も働きかけて新顧客を獲得する。5回以上は働きかける。
高橋尚子も35Kからの練習をたくさん積んでいる。マラソンは35Kからが本当の勝負!ここを練習。
4.直感力 論理力に頼らない「なんとなく」が当たる
トップに立つ人にはこれが大事。
「なんとなく」→文字化できない経験に基づくもの。五感(特に味覚・触覚・嗅覚)を磨く。
ワトソンが「なぜ君にだけ見えるんだ?」と言うと、ホームズは「みんな同じものを見ているのに、
気づくか気づかないかの差だ。」と言った。
常識を外すことが大切。→サッカーで、システマティックな日本より、直感で動くブラジルの方が強い。
5.創造力 直感力と似ている。
興味あるものには気づくように脳が働く。
講演会でいくつかの言葉が印象的でした。
■「量質転化」=量は質に転化する
何もしない人がいきなり成功することはありえないが、
地道に努力を続けている人は"ある日突然"成功します。
□3つのモチベーター
1.金銭報酬
2.肩書き報酬
3.裁量報酬 (自己実現要求)トップダウンでなく、やり方を任せる。
□目標設定
・数値化が大事
・マクルランド理論(成功率とモチベーション、輪投げ)
⇒達成確率60%が一番活き活き、グロスで成果が一番上がる
□自分のハンディを一つ見つけ、それを補う方法を導き出し、1年間実行すると飛躍的によくなる。
□ライオンとガゼル
⇒ガゼルはパニックでライオンに向かってくるのをしとめる。
□逆境に当たって、必死で戦うものを励ますのがリーダー
□非言語の出力⇒「直観力」、「想像力」
・1人の時、オフタイムに生まれる
・ルーティンワークに埋もれていては、出てこない。
<リーダーシップ>
「人望」 パーソナルコミュニケーションを重ねて、人望を高める。
人望とは、黙っていても部下が頑張る力
『理想の上司』
1位:43%、自分を成長させてくれる
2位:28%、仕事のプロ
3位:21%、リーダーシップ
4位: 4%、放任
いただいたレジメでの中で、思い付きで行動するどこかの総理大臣に見てほしいデータがありました。
※「量質転化」の考え方が面白いので、ネットで追加的に調べました。
■量質転化の法則活用法
「量的な変化が質的な変化をもたらし、また質的な変化が量的な変化をもたらすというのが『量質転化』の法則です」
この「量質転化の法則」というのは、元々は物理学で「相転移」と呼ばれる現象のことを指しており、
量的な変化が大きくなると質そのものが変化することを指しています。
例えば、温度が上がれば上がるほど、水は質的に氷→水→水蒸気というように変化するような現象のことです。
これは自然法則ですので私達の日常にもそのままあてはめることができます。
ある陶芸の素人さんが二人いたとします。一人の方は良い作品をつくるために
ひたすら作品を作り続け多くの失敗作も作りました。
もう一方の人は「どうすれば良い作品が作れるだろうか?」と考え続け、
実際に作品をつくるということは中々ありませんでした。
結果は「ひたすら作品を作り続けた素人」の人のほうが早い段階で
優れた作品をつくれるようになり師匠の元から巣立っていったようです。
ここから得られる教訓は失敗を繰り返すことにより、そこから多くのものを学び取り、
改善を繰り返すことによって最終的には質的な変化が訪れたということであると思います。
最初から考え続けた人は、質を追い求めて「頭でっかち」になってしまい、
改善を行う機会が得られるタイミングが遅れてしまいました。
実際に物事を進めてみると最初に想定していなかった問題、困難が発生するというのはよくあり、
そうした機会を失うことは非常に大きな損失となるでしょう。
もちろんバカのひとつ覚えみたいに、何も考えずに練習だけ繰り返すということでは
質的な変化は訪れないでしょう。しかし、考えているだけではダメだということです。
最初からうまくいくわけはないのですから、実際に行動を起こし、失敗を繰り返すことによって
質的な成果の訪れを獲得することができるのだと思います。
多くのひとはこの質的な変化が訪れるまで量をこなすことはできず、また量をこなした人達でも
質的な変化が訪れた時点で量をこなすことをやめてしまうことが多いみたいです。
そして、この質的な変化が訪れたあとでも量をこなし続けてる人が「天才」と呼ばれているようです。
■量質転化を狙った成功の5ステップ
1.出来るかどうかはともかくまずはやってみる。
↓
2.出来なかったら、「どうすれば出来るのか」方法を考える。
↓
3.その方法を試してまだ出来なければ「他に何が足りないのか」また考える。
足りないのは努力か?金か?時間か?能力か?運か?
↓
4.足りないものを今の自分が持っていなければ、それを手に入れる努力をする。
自分の手に入れられないものだったら人の助けを借りることも考える。
↓
5.目標を達成したら、さらに大きな目標を掲げて1に戻る。
鹿屋体育大学教授でスポーツ心理評論家の児玉光雄氏の講演を聴きました。
テレビではおちゃらけた感じですが、さすが著作数が130冊以上だけあって、聴き応えのある内容でした。
アメリカのスポーツ心理学の権威で、数多くの有名なスポーツ選手を育てているジム・レーヤー氏に師事されたそうです。
・児玉光雄公式ホームページ
プロフェッショナルに必要な5つの力。 持続力・没頭力・執着力・直感力・想像力
1.持続力「石の上にも最低10年」
イチロー、タイガーウッズは15年、バイオリンの上尾は17年。
目の前の仕事こそ天職だと思い、一点集中、ただひたすら、目の前の仕事に没頭しよう。
量を重ねなければ質は得られない。水泳柴田は毎日17Km泳ぐ。
「量質転化」アスリートでもビジネスマンでも場数を踏むことが大切。
2.没頭力「24時間考え続け、浮かんだことはメモに残す」
目標を設定する。やる気を最高にする。数値化する。1年後の自分の姿。
マクルランド理論→60%くらいの達成確率があるときモチベーションが最高。
仕事の中のモチベータ→1は裁量報酬(特に優秀な人ほど)、2は金銭報酬。
自己イメージこそが才能以上に大事→過小評価せず、目標を高く掲げて努力する。
成功とは夢を実現することではなく、自らのゴールに少しでも近づくように努力する行為。
挫折感は努力不可能になるので、完璧な自分に近づく努力が大事と納得。
3.執着力「スランプこそ絶好調」
打率0.220の時、凡打を打ってイチローはにやにやしていた。
ピンチは飛躍のチャンスを神が与えてくれたと考える。→克服する。ベストを続けていると神が助けてくれる。
ハンディをバネにする。→後一踏ん張り。
トークの下手なセールスマンほど何度も働きかけて新顧客を獲得する。5回以上は働きかける。
高橋尚子も35Kからの練習をたくさん積んでいる。マラソンは35Kからが本当の勝負!ここを練習。
4.直感力 論理力に頼らない「なんとなく」が当たる
トップに立つ人にはこれが大事。
「なんとなく」→文字化できない経験に基づくもの。五感(特に味覚・触覚・嗅覚)を磨く。
ワトソンが「なぜ君にだけ見えるんだ?」と言うと、ホームズは「みんな同じものを見ているのに、
気づくか気づかないかの差だ。」と言った。
常識を外すことが大切。→サッカーで、システマティックな日本より、直感で動くブラジルの方が強い。
5.創造力 直感力と似ている。
興味あるものには気づくように脳が働く。
講演会でいくつかの言葉が印象的でした。
■「量質転化」=量は質に転化する
何もしない人がいきなり成功することはありえないが、
地道に努力を続けている人は"ある日突然"成功します。
□3つのモチベーター
1.金銭報酬
2.肩書き報酬
3.裁量報酬 (自己実現要求)トップダウンでなく、やり方を任せる。
□目標設定
・数値化が大事
・マクルランド理論(成功率とモチベーション、輪投げ)
⇒達成確率60%が一番活き活き、グロスで成果が一番上がる
□自分のハンディを一つ見つけ、それを補う方法を導き出し、1年間実行すると飛躍的によくなる。
□ライオンとガゼル
⇒ガゼルはパニックでライオンに向かってくるのをしとめる。
□逆境に当たって、必死で戦うものを励ますのがリーダー
□非言語の出力⇒「直観力」、「想像力」
・1人の時、オフタイムに生まれる
・ルーティンワークに埋もれていては、出てこない。
<リーダーシップ>
「人望」 パーソナルコミュニケーションを重ねて、人望を高める。
人望とは、黙っていても部下が頑張る力
『理想の上司』
1位:43%、自分を成長させてくれる
2位:28%、仕事のプロ
3位:21%、リーダーシップ
4位: 4%、放任
いただいたレジメでの中で、思い付きで行動するどこかの総理大臣に見てほしいデータがありました。
※「量質転化」の考え方が面白いので、ネットで追加的に調べました。
■量質転化の法則活用法
「量的な変化が質的な変化をもたらし、また質的な変化が量的な変化をもたらすというのが『量質転化』の法則です」
この「量質転化の法則」というのは、元々は物理学で「相転移」と呼ばれる現象のことを指しており、
量的な変化が大きくなると質そのものが変化することを指しています。
例えば、温度が上がれば上がるほど、水は質的に氷→水→水蒸気というように変化するような現象のことです。
これは自然法則ですので私達の日常にもそのままあてはめることができます。
ある陶芸の素人さんが二人いたとします。一人の方は良い作品をつくるために
ひたすら作品を作り続け多くの失敗作も作りました。
もう一方の人は「どうすれば良い作品が作れるだろうか?」と考え続け、
実際に作品をつくるということは中々ありませんでした。
結果は「ひたすら作品を作り続けた素人」の人のほうが早い段階で
優れた作品をつくれるようになり師匠の元から巣立っていったようです。
ここから得られる教訓は失敗を繰り返すことにより、そこから多くのものを学び取り、
改善を繰り返すことによって最終的には質的な変化が訪れたということであると思います。
最初から考え続けた人は、質を追い求めて「頭でっかち」になってしまい、
改善を行う機会が得られるタイミングが遅れてしまいました。
実際に物事を進めてみると最初に想定していなかった問題、困難が発生するというのはよくあり、
そうした機会を失うことは非常に大きな損失となるでしょう。
もちろんバカのひとつ覚えみたいに、何も考えずに練習だけ繰り返すということでは
質的な変化は訪れないでしょう。しかし、考えているだけではダメだということです。
最初からうまくいくわけはないのですから、実際に行動を起こし、失敗を繰り返すことによって
質的な成果の訪れを獲得することができるのだと思います。
多くのひとはこの質的な変化が訪れるまで量をこなすことはできず、また量をこなした人達でも
質的な変化が訪れた時点で量をこなすことをやめてしまうことが多いみたいです。
そして、この質的な変化が訪れたあとでも量をこなし続けてる人が「天才」と呼ばれているようです。
■量質転化を狙った成功の5ステップ
1.出来るかどうかはともかくまずはやってみる。
↓
2.出来なかったら、「どうすれば出来るのか」方法を考える。
↓
3.その方法を試してまだ出来なければ「他に何が足りないのか」また考える。
足りないのは努力か?金か?時間か?能力か?運か?
↓
4.足りないものを今の自分が持っていなければ、それを手に入れる努力をする。
自分の手に入れられないものだったら人の助けを借りることも考える。
↓
5.目標を達成したら、さらに大きな目標を掲げて1に戻る。