私の所属する仙台市の俳句結社「澪」の 3 月号が届いた。
次は、 4 月号への投句( 7 句)だ。
今回は、我が家の狭い庭に題材を絞ることにした。
球椿垣根の蕾八重に咲く 雨曇子
「球椿(たまつばき)は、椿の美称です。歳時記に書いてありました。写真は園芸種の乙女椿で、八重に咲きます。
うすみどり短き房の土佐水木 雨曇子
隣家の T さんは四国の出身だからこの木について何か思い入れがあるのだろう。30 年前鉢植えを庭に放したところ大木になり、いささか持て余しの気味がないではない。しかし、毎年庭を明るく染めて春の到来を知らせてくれる。
沈丁花(じんちょうげ)は、赤い蕾の方が好きだが、芳香は開いたときの方が強い。集まって咲く花の数は 10 個前後だ。
沈丁花紅き蕾のみな開く 雨曇子
雪柳は柳の仲間だけに繁殖力が強い、これから晩春にかけ白い花を雪のようにたくさんつけていくが、葉を出し始めの今の時期はまだ、数えるほどだ。小さいがしっかりした花で、花びらは 5 枚、合弁である。あまり小さいのでルーペで見た。
雪柳ルーペの先に白い花 雨曇子
ギヤマンの花器に紅梅投げ入れぬ 雨曇子
(木瓜はまだ芽が固く小さい)
春の花ソーダガラスの窓越しに 雨曇子
我が家の窓ガラスはソーダガラスではないが、ガラス越しに春の到来を味わっている様子を句にしてみた。
あと 1 句、なんとかひねり出さねばならない。
たにしの選ぶこの一句は、ギヤマンの…です。
紅梅を生ける、のではなく、
ガラスの花器に投げ入れる素朴さがいいですね。
素人の勝手評でした。
谷氏を講師に得て「毎号ここでまず発表しよう」という気になっています。よろしくお願い致します。
花器がいろいろあるのに全然使っていないことに気づき、それこそ投げ入れるように、手当たり次第に活けてみたのです。