“ひなまつり展”の館内でゴロゴロと音のする小部屋をのぞいてみた。
「えっ、石うすで蕎麦を挽いているんですか?見るのは初めてです」
と声をかけると、
「そうですよ。小さな美術館の館長は何でもやるんですよ」
と、中村勝館長はおっしゃる。
<中村勝(なかむら まさる) 1940 柏大井に生まれる。千葉大学文理学部(史学専攻)卒。県立高校社会科教師のかたわら、旭市史、海上町史、茨城県堺町史編纂にたずさわる。 千葉経済大学講師を経て、現在柏市史編纂委員。 中村順二美術館長。共著に 平凡社歴史地名体系「千葉県の地名」など>(「手賀沼開発の虚実」たけしま出版の奥付けより)
(篩にかける) (殻を取り除いてもう一度挽く)
次に音が聞こえた時は、もう麺打ちが終わって裁断の段階だった。
ここまできたら、味わうのみ。
予約外だったが、味わわせていただいた。
(美術館内 カフェ・アルテ)
つい先刻まで、殻を被った“蕎麦の実”が、“もりそば”になって眼前にある。これは、驚くべきべきことだ。おいしいにきまっている。
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