旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

青い森鉄道全駅下車の旅4~諏訪ノ平駅

2016-10-01 13:52:45 | 青い森鉄道全駅下車の...
 普通 盛岡行に乗って諏訪ノ平駅に向かいます。




北高岩  11:18着 11:18発
 IGRいわて銀河鉄道の車両の整理券は白の無地でしたが、青い森鉄道の車両の整理券は青の地紋が着いています。


  
 外観は同じに見える電車ですが、オールロングシートではなく、1両目が4分の1ボックスシート、2両目が2分の1交互にボックスシートの車両です。




苫米地  11:21着 11:22発   
剣吉   11:25着 11:25発   
 この列車で有人駅の売上金を回収するのか、全自動売上金回収機が積み込まれていました。


諏訪ノ平 11:30着


 ホームがカーブしているため、電車が傾いて停車します。これは、「カント」と言って、曲線部分では遠心力が働くため、外側のレールを内側のレールより高くして、傾きをつけて列車が脱線する事を防いでいます。


単式ホーム2面2線の無人駅です。以前はは中線のある2面3線でしたが、現在は架線も線路も撤去されていました。

(剣吉駅方面)


(三戸駅方面)


 駅舎に向かって右側には「諏訪ノ平ツリーハウス」作られてありました。




 駅前は多くの駅と同じように結構な広さです。


 黒柳徹子さんのお母さん、黒柳朝さんの自伝『チョッちゃんが行くわよ』が原作の昭和62年のNHK朝の連続テレビ小説『チョッちゃん』。
 黒柳徹子さんが、第二次世界大戦中に現在の南部町に疎開していたことから、南部町もロケ地の一つになりました。
 疎開先に一番近い駅の諏訪ノ平駅の待合室には、『チョッちゃん』に関する写真が1枚展示されていました。その写真には、由紀さおりさん、伊奈かっぺいさんが写っています。


 青い森鉄道利用支援事業として、地元南部町立南部小学校の児童が作った「モク(木)レールマップ」が今でも展示されていました。


 駅事務室があったところは改造され、使われているかどうか分かりませんがシャッターが付いていました。


売店があった時期もあり、その跡が分かります。


今でも老人クラブの方がお世話なさっているのでしょうか、花壇が整備されていました。




 次は、苫米地駅で下車します。
 
つづく

青い森鉄道全駅下車の旅3~北高岩駅

2016-09-30 16:39:57 | 青い森鉄道全駅下車の...
 普通 八戸行に乗り北高岩駅に向かいます。


三戸   10:36着 10:37発
 「りんご移出問屋」の文字に歴史を感じます。

   
諏訪ノ平 10:40着 10:41発   
 この地域では、長ネギの栽培も盛んなようです。


 陽広寺と諏訪神社。お寺と神社が隣り合っているところは今まで見たことがありません。




剣吉   10:45着 10:46発   
苫米地  10:49着 10:49発   
北高岩  10:52着


 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームのある無人駅です。
(八戸駅方面)


(苫米地駅方面)


 駅の北側には東北新幹線の高架が有り、この時間帯は新幹線が通過するのを見ることができます。
 はやて352号東京行が、今日ははやぶさ編成で3分ほど遅れて11時1分頃通過していきました。


 続いて11時9分頃、はやぶさ16号東京行が通過していきました。


 こんもりとした木が印象的な駅舎です。


 かつては貨物も取り扱っていただけあって広い駅前です。


 半鐘のかわりに何か機械が付いた望楼のような物が駅前にありました。


 駅前には、平日の朝1本だけ停まるバス停がありました。


 待合室は、ホームの北側にある跨線橋を渡って国道104号にある「高岩」のバス停の案内が貼ってあります。


 待合室の椅子には、地域の方が作ったのでしょうか、座布団がつけてあります。


 通常、定期列車は3番線を通るので、北側の跨線橋へは2番線側を通るように通路が舗装されて整備されています。
 八戸駅の線路が空いていないのか、貨物列車が停車していました。


 通常通過列車や停車する電車が使う3番線は、かろうじて乗車口付近の草は刈られていますが、その先跨線橋方面は白線の内側を歩けないほど草が伸びています。


 次は、諏訪ノ平駅で下車します。

 つづく

青い森鉄道全駅下車の旅2~三戸駅

2016-09-29 14:31:44 | 青い森鉄道全駅下車の...
 普通 盛岡行に乗り、三戸駅に向かいます。


 ホームには3社の列車が並んでいます。


八戸   08:53発
 この先、左にカーブします。


北高岩  08:58着 08:58発   
苫米地  09:01着 09:02発   
 この辺りはまだ水田を多く見ます。


剣吉   09:05着 09:05発   
諏訪ノ平 09:10着 09:10発   
 「ボートピアなんぶ」が見えてくると、間もなく三戸駅に到着します。


三戸   09:14着




 三戸駅の住所は、三戸町ではなく三戸郡南部町です。
 駅が開業したときにはすでに三戸町が存在いていたためなのか、開業当時の駅名は「三ノ戸駅」でした。


 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームのある有人駅です。


(目時駅方面)


(諏訪ノ平駅方面)


 有人駅でありながら、跨線橋には何も掲示物がなく殺風景です。


 駅舎にはJR時代からの出札窓口もあります。


 国鉄時代からの駅舎です。


 駅前通りには数軒の旅館が有り、かつては交通の要衝だったようです。


 駅を出た右手に「南部町ふれあい交流プラザ」があり、そこには「南部藩発祥の地」の文字が見えます。
 南部氏が奥州にいつ入ったのかは定かではありませんが、鎌倉時代の末頃から南北朝時代初頭にかけてと言われています。
 室町時代になると三戸南部氏は南部町の聖寿寺館(聖寿寺館はもとは三戸城と呼ばれていましたたが、南部家の菩提寺である聖寿寺がそばにあり、聖寿寺館と呼ばれるようになりました。その後、三戸城(留ヶ崎城)築城とともに「本三戸城」と呼ばれようになりました。)を中心として糠部を治め、室町室町時代後半から戦国時代にかけては、津軽や岩手県中部・秋田県鹿角地方へも勢力を伸ばしていきます。
南への領土拡張に伴い聖寿寺館から三戸城(三戸町)、さらに福岡城(二戸市)へと移り、最終的には盛岡城(盛岡市)を築いて居城としました。


 駅待合室には、青い森鉄道作成の「駅周辺散策マップ」が置いてありました。




 時間があるので三戸町出身の漫画家馬場のぼるさんの記念館があるアップルドームまで行ってみます。
 駅通りの廃業した店先には、こんなものが。保存しておいて状態が良ければ「お宝」でした。


 駅通りを進み左に曲がると、馬淵川に架かる住谷橋が見えます。ここが南部町と三戸町の境界です。


三戸町にも駒踊りがあるのでしょうか。民家の障子に駒踊りのすかしを見つけました。


 太子食品は、三戸町に本社があります。


 10分ほどで、リンゴの形にも見えなくはない「アップルドーム」に着きました。
 三戸町スポーツ文化福祉複合施設で、ドーム内はメインとなるアリーナ、三戸町のことなら何でもわかる「ふるさと館」、馬場のぼるさんの記念館である「ほのぼの館 馬場のぼるの部屋」、世界中のおもちゃを集めた「ほのぼの館 世界のおもちゃの部屋」、トレーニング室、などで構成されていました。






 「とらねこたいしょう」が出迎えてくれます。


 曲面ガラスなので見えづらいのが玉に瑕。




 廊下・階段にも11ぴきのねこ。






 2回にほのぼの館があります。










 町の施設なためか、グッズ類はここでは販売していないということです。




 帰り道、ナンバーの付いたセリカを見ました。


 一瞬置物かなと思いましたが、シートでした。


 名久井岳がきれいに見えます。


 ■■イ■■ンドボックス。■に入る文字はなんでしょうか。


南部町の「三戸ガラス店」です。


 おせんべいを焼いている香ばしいにおいに誘われて入りました。




 種を伸ばして型に入れます。




 型で押さえて窯の中で回転させながら焼きます。


 昔は炭でしたが今はガスなので、窯の中にはセラミックを入れて、遠赤外線を出して焼いているそうです。








 駅通りに、登録有形文化財の「村井家住宅母屋」が建っています。解説には「県道に面して建つ,木造2階建,モルタル仕上げ,建築面積144㎡。玄関庇を幾何学模様で飾り,その上部の軒線に起りをつけ,ドーマー窓を載せる。正面妻壁は柱形を見せ3連アーチ窓とするなど,全体はセセッション風の意匠で,街路で際立つ存在である」とあります。


 電車から見えるように、南部町にある「ボートピアなんぶの」宣伝のために、ボートも飾られています。


 1時間22分の滞在でした。
 次の下車駅、北高岩駅に向かいます。

 つづく

青い森鉄道全駅下車の旅1~目時駅

2016-09-28 17:21:17 | 青い森鉄道全駅下車の...
 平成28年9月17日と24日の2回に分けて、青い森鉄道全駅下車の旅に行ってきました。
 青い森鉄道株式会社は、青森県青森市に本社を置く、第三セクター方式の鉄道事業者です。
 線路などの施設は青森県が第三種鉄道事業者として保有し、青い森鉄道は第二種鉄道事業者として、その線路を使用して鉄道事業を営む「上下分離方式」を日本で初めて採用した第三セクター鉄道です。
 平成14年東北新幹線八戸駅開業の際にJR東日本から当時東北本線の一部であった、目時駅・八戸駅間が譲渡され、平成22年の東北新幹線新青森駅開業の際に八戸駅・青森駅間も譲渡され、営業距離が合計121.9kmの日本最長の第三セクター鉄道路線です。
 なお、盛岡駅・目時駅間はIGRいわて銀河鉄道が経営しています。


 平成28年9月17日、フリー切符と「青い森鉄道FREEツアーBOOK」を手に出発しました。




 まずは、IGRいわて銀河鉄道との境界駅、目時駅に向かいます。そこが実質の出発駅になります。


快速 八戸行


野辺地  06:23着 06:23発   
千曳   06:28着 06:28発   
乙供   06:33着 06:34発   
上北町  06:39着 06:39発   
小川原  06:42着 06:43発   
三沢   06:48着 06:48発   
向山   06:52着 06:53発   
下田   06:57着 06:57発   
陸奥市川 07:01着 07:01発   
八戸   07:09着

 八戸駅で乗り換えです。表示上はIGRの標示になっています。


 普通 盛岡行に乗ります。相互乗り入れをしているため、両社の車両で運行されています。


八戸   07:11着 07:13発   
北高岩  07:18着 07:18発   
苫米地  07:21着 07:22発   
剣吉   07:25着 07:25発   
諏訪ノ平 07:30着 07:30発   
三戸   07:34着 07:34発   
目時   07:39着



 築堤上に2面2線の相対式ホームがあり、駅舎へは上下線ともそれぞれ階段を下ります。
(金田一温泉駅方面)


(三戸方面)


 上り線ホームには 、屋根付き待合室がありますが、下り線ホームには、階段を昇ったところにいすが4席分あるのみでです。


 駅舎から下り線ホームへは、地下通路を通って行きます。


 無人駅の待合室には、地域の方々による「目時駅ふるさとギャラリー」がありました。






 駅舎正面。かつては有人駅だったので、比較的大きい駅舎です。


 平日は、三戸町のコミュニティーバスが運行されているようです。


 駅出口には、コンビニもあるように書かれていますが、距離が書かれていないので土地勘の無い者にとっては親切とは言えません。


 駅前の通りは、人家があるだけです。だいぶ遠くにコンビニの看板が見えるような気がします。




 道端には、馬頭観音と文字が刻まれた、石があります。


 駅舎と反対側には、地下通路の突き当たりに出入り口があります。


 ホームからは、大正12年に運転を始めた東北電力舌崎発電所がみえます。
 川は県境になるので、発電所の所在地は岩手県二戸市になります。


 境界駅だけあって、業務用電話も両社の物があります。


 次は三戸駅で下車します。
 三戸駅は隣の駅ですが、その後の時間的な計画もあって、一度八戸駅へ戻り乗り継いで三戸駅に向かいます。
 普通 八戸行。IGRいわて銀河鉄道の車両が来ました。


目時   08:07着 08:07発


 目時駅を出るとすぐに2つのトンネルをくぐります。


 トンネルを抜けると馬淵川を渡ります。


 この辺は青森県でも果物の産地。






三戸   08:12着 08:12発   
22分後に出る、八戸線鮫行の車両が見えます。JRからの乗り入れの車両は、JRの乗務員によって運行されています。


 先日の台風の被害の復旧作業でしょうか。


 三戸町から名川町に入りました。


諏訪ノ平 08:16着 08:16発   
剣吉   08:21着 08:21発   
IGRいわて銀河鉄道の車両なので、路線図の駅名の文字の大きさにも差があります。


苫米地  08:24着 08:25発   
 北高岩駅の手前で、東北新幹線の高架が見えてきます。


北高岩  08:28着 08:29発   
 東北新幹線の高架を見ながら右に大きくカーブすると八戸駅に着きます。


八戸   08:35着
 今乗ってきた車両の折り返しとなる列車で、2番目の下車駅三戸駅に向かいます。

 
 つづく