旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

本州一周普通列車の旅9~5日目(2)天橋立駅から東舞鶴駅まで

2016-05-02 11:48:42 | 本州一周普通列車の旅
 天橋立は、幅は約20~170m、全長約3.6kmの砂嘴で地形が天に架かる橋のように見えることから『天橋立』の名が付きました。松島・宮島とともに日本三景のひとつです。




 歩いて渡ると片道約1時間、自転車だと約20分だそうですが、時間が無いので内ので、観光船を利用して笠松公園を目指します。




 桟橋の後方に見えるのが、天橋立の大橋立と小橋立を結ぶ廻旋橋です。大型の遊覧船を通すために橋の中央部分が90度回転する可動橋です。


 観光船は、天橋立によって日本海の宮津湾と仕切られてできた内海である阿蘇海を進みます。


 砂浜には約8000本の松が茂っています。






 12分で一の宮の観光船降り場に着きました。
 ここには、丹後一ノ宮の籠神社(このじんじゃ)があります。一ノ宮とは、地域の中で最も社格の高いとされる神社のことですから、丹後で一番格式の高い神社ということになります。




 笠松公園へはケーブルカーとリフトの2通りあります。行きは待ち時間おなりリフトにします。




 笠松公園のキャラクター「かさぼう」の石像です。


 6月7日生まれ、年齢不詳の男性だそうです。
 生い立ちは、天橋立の創造とともに生まれてきた妖精。天に架かっていた橋が倒れて天橋立ができた時、その一部が落ちる途中で妖精となり、人里離れた山の上(現在の傘松)へ舞い降りた。以来、ずっと傘松に住み、天橋立を見守っているそうです。 


 笠松公園は「股のぞき」発祥の地だそうです。




 天橋立は『丹後国風土記』にイザナギが天へ通うために作ったものとあるように、股のぞきをすることで、天地が逆転し、細長く延びた松林が天にかかるように見えるということです。


 北側の傘松公園から斜め一文字に見えることから、この眺めを「斜め一文字」と言うそうです。



 帰りはケーブルカーで降ります。




 帰りは、モーターボートに乗りました。


 丁度観光船が入ってきて、廻旋橋が回転しているところを見ることができました。


 次に向かったのが、南側にある文珠山の山頂にある天橋立ビューランドです。






こちらはリフトとモノレールの2通りです。


 上りは待ち時間のないにリフトにします。


 南側の文珠山の山頂にある天橋立ビューランドから見る眺めは、龍が天に登る姿に見えることから飛龍観と言われています。






 こちらでも股のぞき。


 下りはモノレールに乗りました。


 駆け足での天橋立観光を終えて、天橋立駅に戻ってきました。
 駅には、智恵の輪灯籠のレプリカがありました。本物は智恩寺の横にたてられていて、江戸時代には、輪の中に明かりがともされ、文珠水道(天橋立水路)を行き来する船の安全を願って建てられたと言われています。また、天橋立の伝説に出てくる龍神を呼び寄せるため、明かりを灯していたとも言われています。
 この灯籠、古くから知恵を授かる文殊信仰の知恩寺の境内にあることから、輪を3回くぐり抜けると知恵が授けられると言い伝えがあるそうです。


 予定より1本遅らせて、11時02分発 北近畿タンゴ鉄道 普通 西舞鶴行に乗ります。


天橋立  11:02着 11:02発   
宮津   11:08着 11:21発   
栗田   11:27着 11:27発   
丹後由良 11:34着 11:34発   
丹後神崎 11:37着 11:37発   
東雲   11:42着 11:42発   
四所   11:51着 11:51発   
西舞鶴  11:57着

 隣の宮津駅で列車待ち合わせのため、13分停車します。


 京都発天橋立行特急はしだて1号と宮津発豊岡行たんごリレー81号を待っての発車です。




 宮津駅を出ると、宮津湾と別れて峠を越えます。


 「栗田」駅は難読駅名の一つで、「くんだ」と読みます。地名は、南北朝から戦国期にあった荘園名に由来するそうですが、現在は栗田という地名はないそうです。


 栗田湾を挟んで、関西電力宮津エネルギー研究所の煙突が見えますが、火力発電所は運転を取りやめているそうです。


 しばらくは、栗田湾をみながら進みます。


 丹後由良海水浴場が見えてくると、丹後由良駅に着きます。


 ここは、森鴎外の「山椒大夫」の基になった説話、「さんせう太夫」はここが舞台とされているそうです。


 丹後由良駅を出ると、由良川橋梁を渡ります。長さ約550メートル、水面からわずかに3メートルの高さを列車が走る風景は、鉄道写真の絶景ポイントとして知られています。 大正13年にできた当時から車が発達するまでは、由良川を挟む由良地区と神崎地区を結ぶ、徒歩で渡れる重要な生活路でもあったそうです。




 由良川橋梁を渡り終わると、右に大きく曲がり列車は丹後神崎駅に着きます。その後しばらくは、由良川に沿って南下します。
 振り返ると、今渡ってきた由良川橋梁が遠くに見えます。


 東雲駅、四所駅を過ぎると終着、西舞鶴駅に到着します。


 次は、舞鶴線 東舞鶴行 普通 リレー号に乗り、一駅先の東舞鶴駅に行きます。  




西舞鶴 12:56着 12:57発   
東舞鶴 13:04着

 7分で終着東舞鶴駅に着きました。


つづく

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