旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション266 「東北祭り弁当」(米沢駅)

2022-09-27 10:35:32 | 駅弁コレクション
【東北祭り弁当】(米沢駅)
                            2022.9.27投稿

2018年(平成30年)12月1日 米沢駅で購入 価格1,200円
                      [製造元](株)松川弁当店

 駅弁名を象徴する東北各県の代表する祭りの写真に県章をデザインした掛紙がゴム止めされています。




 上段右から青森県・岩手県・秋田県。下段右から宮城県・福島県・山形県のおかずです。


 青森県のおかずは「魚介類のもと焼」。「もと焼」とは、卵のもと(卵黄・味噌・砂糖・塩・コショウを合わせたマヨネーズのような物)をかけ焼いた物。今日はホタテと玉葱にマヨネーズを掛けて焼いた、ホタテのもと焼風です。「イガメンチ」は津軽の郷土料理「イカメンチ」のことです。
 岩手県のおかずは「鮭の西京焼」の上に「わらびの1本漬」と甘酢に漬けた「花れんこん」です。なぜ岩手県のおかずに蓮根が入っているのか分かりません。
 秋田県のおかずは「ハムカツ」。秋田県本荘市民のソールフードは「ハムフライ」と呼ぶそうです。「いぶりがっこ」は秋田の名物です。
 宮城県のおかず「炭火焼き牛タン」「ミニ笹かまぼこ」は、説明いりませんね。
 福島県のおかずは、鶏肉・高野豆腐・玉蒟蒻・人参・竹の子の「若鶏と野菜の煮物」です。
山形県のおかずは、牛肉・蒟蒻・ゴボウ・椎茸に入った「米沢牛のすき焼き」にキヌサヤが添えられています。
 御飯は、山形県のブランド米「つや姫」。散らした黒ごまも山形産です。
 この駅弁は、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の鎮魂と復興を願い、同年から2016年(平成28年)まで東北6県都で持ち回り開催された、6県都の代表的な6つの夏祭りを一同に集めた「東北六魂祭」の第4回目に当たる「東北六魂祭2014山形」の開催に合わせて発売されたものです。
 東北六県の自慢の食材で、煮物・焼き物・揚げ物、海の物・山の物をそろえた、よく出来た幕の内弁当だと思います。
 なお、仙台駅で(株)こばやしが販売している「東北六県 夏まつり弁当」と類似していて、そのパクりだと言う人も居ますが、2011年(平成23年)7月16・17日に仙台市で開催された第1回目の東北六魂祭を記念してつくられたのが、こばやしの「東北六県 夏まつり弁当」ですから、コンセプトが同じく、兄弟関係にあると言って良いお弁当だと思います。
 『米坂線・男鹿線の旅』の途中、米沢駅で購入しました。
製造・販売の松川弁当店は、1899年(明治32年)5月、奥羽本線米沢駅開業とともに、松川弁当部として駅構内立売業をめたそうですが、当初は駅弁ではなく雑貨や自家製アイスクリームなどを販売していたと言います。

 松川弁当店と言えば、牛肉を材料に数多くの駅弁を販売していますが、現在まで100年以上販売され続けているのが『鯉弁当』(1,300円)です。
 当初は三段重ねの重箱で、じゃがいもやにんじんなどの煮つけもたくさん入った豪華な物だったそうです。


 最初の牛肉弁当は1964年(昭和39年)発売の『米沢牛肉 すきやき弁当』だったそうです。
 現在も「復刻版米沢牛肉すきやき弁当」(1,300円)という駅弁には、1964年(昭和39年)当時のデザインの掛け紙を復刻させています。


 『駅弁味の陣2013(平成25年)』では、『米沢牛炭火焼特上カルビ弁当』が味覚賞受賞。


 『駅弁味の陣2014(平成26年)』では、『米澤牛焼肉重松川辨當』が駅弁大将軍受賞。


 『駅弁味の陣2021(令和3年)』では、『黒毛和牛 炭火焼 焼肉重』が南東北エリア賞受賞。




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