旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

青い森鉄道全駅下車の旅12~小湊駅

2016-10-08 14:43:31 | 青い森鉄道全駅下車の...
 普通 八戸行で小湊駅に向かいます。


浅虫温泉 08:15着 08:15発   
西平内  08:20着 08:21発   
 稲刈りも始まっています。


乗車時間9分です。
小湊   08:24着  




 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線の有人駅です。
(西平内駅方面)


(清水川駅方面)


 小湊駅には、保線作業を請け負っているユニオン建設の作業車が留置されていました。
 長い方の作業車はマルチプルタイタンパー(略してマルタイ、MTTとも呼ばれます。)で、レールの左右、高低の歪みを矯正するため、バラスト(採石)を突き固めたりする作業を行います。
 短い方の作業車は、バラストレギュレーター(道床整理車とも呼ばれています。)で、
マルチプルタイタンパーとペアで作業する車両です。マルタイが突き固めたバラストを整えてさらに振動発生装置を使って道床を締固めて、仕上げにレール内外に残ったバラストなどをブラシできれいに掃き飛ばします。
 乗り心地が良く、安全な高速運転には欠くことのできない作業です。特に、長大貨物列車が多く通る青い森鉄道では、作業頻度も多くなります。


 跨線橋には、旧県立平内高等学校美術部が製作した壁画と、その壁画を現県立青森東高等学校平内校舎美術部が修復した壁画が飾られています。


 駅舎は、国鉄時代の建物がそのまま使われています。


 駅を出て、右側の坂道を登ったところに初代・高橋竹山の記念碑があります。


 高橋竹山はここ小湊の生まれで、3歳の時に麻疹をこじらせて半失明すし。その後近所のボサマ(盲目の門付芸人)であった戸田重次郎から三味線と唄を習い、17歳頃から東北北部・北海道を門付けしたという津軽三味線の名人で、一地方の芸であった津軽三味線を全国に広めた第一人者として知られています。
 「竹山」の芸名は、津軽民謡の神様とも呼ばれた成田雲竹の伴奏者として各地を興行した際に雲竹より受けた名前です。




 小湊駅は夏泊半島の付け根に位置し、最寄り駅でもありますが、交通アクセスは「平内町民バス」だけで、観光には適したダイヤにはなっていません。


 夏泊半島突端には椿山があり、その名のとおり大正11年に「ツバキ自生北限地帯」として国の天然記念物に指定されています。
 ここで謎です。同時に、夏泊半島から200kmも離れた秋田県男鹿半島の南にある能登山も「ツバキ自生北限地帯」として国の天然記念物に指定されたのです。
 緯度からみても夏泊半島が北にあることは明白ですが、なぜこのような指定になったのでしょうか。未だ謎のままです。


 次は、矢田前駅で下車します。

 つづく

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