旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション267 「山形のおもてなし弁当」(米沢駅)

2022-09-28 10:59:01 | 駅弁コレクション
【山形のおもてなし弁当】(米沢駅)
                              2022.9.28投稿

2018年(平成30年)12月1日 米沢駅で購入 価格1,300円
                      [製造元](株)松川弁当店

 山形県の名所や名物の写真を山型にレイアウトした掛紙が紐掛けされています。


 容器は二段重ねです。
 

 お品書きの裏には、掛紙の写真の解説が載っています。


 折の一つは御飯中心で、左上から時計回りに弁慶飯、煮物、つや姫、押し寿司です。


 もう一つはおかずで、左上から時計回りに山の幸、米沢牛、和え物、煮物、揚げ物・焼き物、漬物です。


<弁慶飯>焼いた味噌おにぎりを青菜漬けで包んだものと、青菜漬けで包んだ味噌おにぎりをあぶったものと2種類あるようですが、庄内地方に伝わる郷土料理です。
 「弁慶めし」の名前の由来は「袈裟で顔を覆い隠した弁慶の姿に似ている」「弁慶の握りこぶしに似ている」「青菜で包んだ味噌おにぎりが弁慶の赤ら顔に似ている」など諸説あるそうです。
<煮物>こちらの煮物は、黒毛和牛とゴボウ・人参・椎茸・糸コンニャクのすき焼き風煮物です。
<つや姫>山形県のブランド米「つや姫」の白飯です。
<押し寿司>酢飯を使った塩紅鮭の押し寿司です。生姜酢漬と醤油が添えられています。
<山の幸>くらげに似たコリコリとした食感の「山くらげ」の塩ゆで。山菜とおもいきや中国原産の「茎レタス」です。「キノコの味噌和え」は初めて食べましたが美味しく頂きました。
<米沢牛>日本三大和牛のひとつ米沢牛。米沢牛にこだわった駅弁を数多く販売している松川弁当店。焼肉ではなく刻んだ玉葱と一緒に肉団子にしています。柔らかい食感がなんとも言えません。
<和え物>日本料理の和え物かと思ったら、豚肉の立田揚げに甘酢をからませものものです。これを和え物というのかとビックリ。
<煮物>山形名物玉こんにゃくと鶏肉・竹の子・キヌサヤの煮物です。
<揚げ物・焼き物>磯風味のいかフライと、黒毛和牛の焼肉です。
<漬物>山形県特産の青菜と大根・人参を細かく刻み漬けた、山形の郷土料理おも漬けと赤カブの酢漬けです。サクランボのシロップ漬けが添えられています。
 2014年(平成26年)6月14日から9月13日まで開催された6回目となる『山形デスティネーションキャンペーン』に合わせて期間限定で販売された駅弁ですが、キャンペーン終了後も長い間販売されていましたが、2020年(令和2年)頃に終売したようで、製造元の公式ホームページには載っていません。
 最近の駅弁は「肉系」「海鮮系」の種類が豊富ですが、旅の楽しみとしては地域の食材を使った「幕の内系」が好みです。
この駅弁は『米坂線・男鹿線の旅』の途中、米沢駅で購入しました。
 普通列車で、車窓を楽しみながら食べる駅弁としては大変満足しました。
 購入当時、松川弁当店ではインターネットで駅弁の予約を受け付けていました。
 予約フォームから予約したことで茶のサービスがありました。 


 製造・販売の松川弁当店は、1899年(明治32年)5月、奥羽本線米沢駅開業とともに、松川弁当部として駅構内立売業をめたそうですが、当初は駅弁ではなく雑貨や自家製アイスクリームなどを販売していたと言います。
 松川弁当店と言えば、牛肉を材料に数多くの駅弁を販売していますが、現在まで100年以上販売され続けているのが『鯉弁当』(1,300円)です。
 当初は三段重ねの重箱で、じゃがいもやにんじんなどの煮つけもたくさん入った豪華な物だったそうです。


 最初の牛肉弁当は1964年(昭和39年)発売の『米沢牛肉 すきやき弁当』だったそうです。
 現在も「復刻版米沢牛肉すきやき弁当」(1,300円)という駅弁には、1964年(昭和39年)当時のデザインの掛け紙を復刻させています。


 『駅弁味の陣2013(平成25年)』では、『米沢牛炭火焼特上カルビ弁当』が味覚賞受賞。


 『駅弁味の陣2014(平成26年)』では、『米澤牛焼肉重松川辨當』が駅弁大将軍受賞。


 『駅弁味の陣2021(令和3年)』では、『黒毛和牛 炭火焼 焼肉重』が南東北エリア賞受賞。



『駒饅頭』 閑雲野鶴日記2022年(令和4年)9月27日(火)

2022-09-27 19:30:12 | 閑雲野鶴日記

 今日も爽やかな一日でした。


 そして今日は、私の本籍地である青森県七戸町(しちのへまち)にある『お菓子のみやきん』さんの代表的な和菓子『駒饅頭(こままんじゅう)』の誕生日です。
 今日が誕生日となったのは、1908年(明治41年)の今日、9月27日に当時は皇太子であった後の大正天皇が七戸町の種馬牧場を訪問された際に、小豆餡を入れた白い酒蒸し饅頭を御下命になり、その後侍従を通じ『駒饅頭』と命名されたことに由来します。
 昔は白い酒蒸し饅頭「白駒(しろこま)」のみだったが、現在では黒糖を使った「黒駒(くろこま)」と2種類になっています。


 こちらは、今朝『日比谷花壇』さんから届いた『デジタル祝花』です。
 「デジタル献花」ではありません!


 おまけ。
 今夜の肴。
 「ちくわと長芋の煮物、ウインナーと千切りキャベツの炒め物、チキンと胡瓜のレモン風味サラダ、胡瓜とキムチの和え物、牛蒡のマスタード和え」「葉付き小蕪のビーフシチュー」
 ※太字は、格外で廃棄する物や頂き物。斜体は自宅で採れた野菜。



駅弁コレクション266 「東北祭り弁当」(米沢駅)

2022-09-27 10:35:32 | 駅弁コレクション
【東北祭り弁当】(米沢駅)
                            2022.9.27投稿

2018年(平成30年)12月1日 米沢駅で購入 価格1,200円
                      [製造元](株)松川弁当店

 駅弁名を象徴する東北各県の代表する祭りの写真に県章をデザインした掛紙がゴム止めされています。




 上段右から青森県・岩手県・秋田県。下段右から宮城県・福島県・山形県のおかずです。


 青森県のおかずは「魚介類のもと焼」。「もと焼」とは、卵のもと(卵黄・味噌・砂糖・塩・コショウを合わせたマヨネーズのような物)をかけ焼いた物。今日はホタテと玉葱にマヨネーズを掛けて焼いた、ホタテのもと焼風です。「イガメンチ」は津軽の郷土料理「イカメンチ」のことです。
 岩手県のおかずは「鮭の西京焼」の上に「わらびの1本漬」と甘酢に漬けた「花れんこん」です。なぜ岩手県のおかずに蓮根が入っているのか分かりません。
 秋田県のおかずは「ハムカツ」。秋田県本荘市民のソールフードは「ハムフライ」と呼ぶそうです。「いぶりがっこ」は秋田の名物です。
 宮城県のおかず「炭火焼き牛タン」「ミニ笹かまぼこ」は、説明いりませんね。
 福島県のおかずは、鶏肉・高野豆腐・玉蒟蒻・人参・竹の子の「若鶏と野菜の煮物」です。
山形県のおかずは、牛肉・蒟蒻・ゴボウ・椎茸に入った「米沢牛のすき焼き」にキヌサヤが添えられています。
 御飯は、山形県のブランド米「つや姫」。散らした黒ごまも山形産です。
 この駅弁は、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の鎮魂と復興を願い、同年から2016年(平成28年)まで東北6県都で持ち回り開催された、6県都の代表的な6つの夏祭りを一同に集めた「東北六魂祭」の第4回目に当たる「東北六魂祭2014山形」の開催に合わせて発売されたものです。
 東北六県の自慢の食材で、煮物・焼き物・揚げ物、海の物・山の物をそろえた、よく出来た幕の内弁当だと思います。
 なお、仙台駅で(株)こばやしが販売している「東北六県 夏まつり弁当」と類似していて、そのパクりだと言う人も居ますが、2011年(平成23年)7月16・17日に仙台市で開催された第1回目の東北六魂祭を記念してつくられたのが、こばやしの「東北六県 夏まつり弁当」ですから、コンセプトが同じく、兄弟関係にあると言って良いお弁当だと思います。
 『米坂線・男鹿線の旅』の途中、米沢駅で購入しました。
製造・販売の松川弁当店は、1899年(明治32年)5月、奥羽本線米沢駅開業とともに、松川弁当部として駅構内立売業をめたそうですが、当初は駅弁ではなく雑貨や自家製アイスクリームなどを販売していたと言います。

 松川弁当店と言えば、牛肉を材料に数多くの駅弁を販売していますが、現在まで100年以上販売され続けているのが『鯉弁当』(1,300円)です。
 当初は三段重ねの重箱で、じゃがいもやにんじんなどの煮つけもたくさん入った豪華な物だったそうです。


 最初の牛肉弁当は1964年(昭和39年)発売の『米沢牛肉 すきやき弁当』だったそうです。
 現在も「復刻版米沢牛肉すきやき弁当」(1,300円)という駅弁には、1964年(昭和39年)当時のデザインの掛け紙を復刻させています。


 『駅弁味の陣2013(平成25年)』では、『米沢牛炭火焼特上カルビ弁当』が味覚賞受賞。


 『駅弁味の陣2014(平成26年)』では、『米澤牛焼肉重松川辨當』が駅弁大将軍受賞。


 『駅弁味の陣2021(令和3年)』では、『黒毛和牛 炭火焼 焼肉重』が南東北エリア賞受賞。



の~んびり 閑雲野鶴日記2022年(令和4年)9月26日(月)

2022-09-26 23:59:59 | 閑雲野鶴日記

 お天気が良いですね。


 ここ2週間、札幌・彼岸・晋山式と、お出かけの機会が多くちょっと疲れて、今日は一日の~んびり。
 今日届いた雑誌です。このままだと、日本の鉄道がどんどん消えていきそうです!


 おまけ。
 今夜の肴。
 「トルコナスの煮浸し(大根下ろし・生姜添え)」「ピリ辛メンマ、ちくわと長芋の煮物、胡瓜とキムチの和え物、胡瓜の辛子漬け」「シシトウの豚肉炒め、チキンと胡瓜のレモン風味サラダ、鯖カツ、千切りキャベツ
 ※太字は、格外で廃棄する物や頂き物。斜体は自宅で採れた野菜。



駅弁コレクション265 「津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ」(弘前駅)

2022-09-26 10:12:59 | 駅弁コレクション
【津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ】(弘前駅)
                            2022.9.26投稿

2018年(平成30年)11月30日 盛岡駅で購入 価格1,350円
                         [製造元]つがる惣菜

 駅弁名だけのシンプルな掛紙です。
 

 「めんこい」(小さいものや、幼いものを可愛い褒めるときに使う、北海道から北東北にかけての方言)の名の通り、主に青森県津軽地方に伝わる一口大の御飯と料理24品のお弁当です。


 手前の1列目左から。
<若生おにぎり>薄く柔らかい1年昆布の若生(わかおい)昆布で包んだシンプルなおにぎりです。昆布の繊維に沿ってかみ切るように食べるのがこつです。形も津軽半島沿岸では半月の形、五所川原など内陸では包み込む形と 地域によって違いがあるとか。作家、太宰治が夜食として好んだそうです。
<牛源たれ焼>今では東京でも手に入るようになった「スタミナ源たれ」。これで牛バラ肉を味付けしたものです。
<きゅうり漬>最近好まれる辛子漬けです。
<菊 おひたし>青森県は食用菊の出荷量全国第3位。「阿房宮」は八戸市特産の品種です。
<鶏肉塩焼>青森県横浜町に本社のあるニッポンハムグループの日本ホワイトファーム(株)で生産を行っている国産鶏「桜姫」を「スタミナ源塩焼きのたれ」で味付けした物です。
<イカメンチ>青森県津軽途方の郷土料理。イカのげそ(足)をメンチと言っても余り細かくなりすぎないようにぶつ切りにしたものと、玉ネギと人参のみじん切りを混ぜ合わせ、油で揚げた物です。
2列目左から。
<しじみ御飯>十三湖は2011年(平成23年)にしじみ水揚げ日本一になった吃水湖。そこの大和しじみを使った炊き込み御飯です。
<豚みそ漬>青森県の豚の飼養頭数は2018年(平成30年)現在で全国第9位。しかし、1戸当たり飼育頭数は全国第1位と基幹産業の一つになっています。特に、にんにくの粉末を飼料に使った「ガーリック豚」は、脂身までおいしいと人気です。その味噌漬けです。
<赤カブ漬>優しい自然の色に染まった赤カブの漬物です。
<たまご焼>「殻が堅く、黄身が盛り上がっている」「一度食べたら、また食べたくなる」と評判の、水・エサ・鮮度保持にこだわった「きみちゃんのもっこりたまご」。青森県東津軽郡蓬田村にある坂本養鶏株式会社の高級卵を使っています。
<ホタテ唐揚げ>青森県と言えば「ホタテ」。甘辛いタレがよく合います
<酢ホタテ>ホタテを酢で味付けしたものです。
 3列目左から。
<イナリ寿司>津軽地方のいなり寿司は、酢飯の中に刻んだ紅生姜を混ぜたもので、ピンク色しているのが大きな特徴です。これは赤飯と同じく赤くすることは、晴れの日によく食べられたことからと言います。多少多めの砂糖を入れて味付けするのも、砂糖が贅沢品だった時代に砂糖をふんだんに使うことによっておもてなしの一品としての名残と言えます。
<牛バラ焼>十和田市のB級グルメ、B-1グランプリに輝いた「十和田バラ焼き」です。
<紅鮭寿司>所謂、飯寿司です。紅鮭を、麹と餅米で発酵させ魚本来の味を活かした保存食で、野菜を入れるのが特徴です。紅鮭は貴重で正月などにお客様をおもてなしする料理でした。
<煮物4点>竹の子・人参・椎茸・大根を天然だしで煮た物です。
<なすしそ巻>赤しそで、茄子とお味噌を巻き込んで焼いた津軽途方の夏の日常食です。赤しそで巻くか、青しそで巻くかによって味が変わるため、それぞれの家庭によって使うしそが分かれます。
<黒石焼そば>黒石市のB級グルメ。太平麺と甘辛いソースが特徴です。この焼きそばを器に入れ、和風だしのつゆをかけて、最後にたっぷりの揚げ玉とネギを盛りつけると「つゆやきそば」になります。
4列目左から。
<ほたて飯>青森県産ホタテの炊き込み御飯です。
<くわ焼>その昔、農作業の合間に野鳥をとり、鍬(くわ)の上で焼いたのが始まりという「鍬焼き」。タレに漬けた鶏肉を焼いたものにゴボウが添えられ胡麻がかけられています。
<すしこ>津軽地方でも日本海沿岸部の郷土料理です。「ごはんの漬物」と言う別名もあるとおり、蒸したもち米に、浅漬けした赤紫蘇、キャベツ等の野菜を入れ乳酸発酵させたものです。サラダ感覚の物など各家庭によって様々です。こちらは少しとろみのある物です。
<味噌おでん>戦後、青森駅周辺の闇市で、青函連絡船の乗客の体が温まるようにとおでんにつけて食べる味噌だれへおろした生姜を入れたところ、評判になり広まった「青森生姜味噌おでん」です。
<煮ホタテ>青森県産ホタテの煮物です。
<カボチャ餅>津軽地方伝統のスイーツ。煮たカボチャをつぶし、もち米粉と砂糖・塩を加え混ぜ合わせたものを油で揚げた物です。




 『ヒルナンデス』で、東京駅「駅弁屋 祭」で本当に売れる駅弁として紹介されたお弁当です。
 19時頃に入荷し、数も限られているのでたった1時間で完売してしまうことから「幻の駅弁」とも呼ばれています。
 一つ一つは小さいですが、食べていて楽しくなるお弁当です。
青森県内では弘前駅と新青森駅で販売していますが、今までお目に掛かることはありませんでした。
 今回、『山田線の旅』の途中で盛岡駅で購入しました。購入した盛岡駅には、結構在庫もありました。1ヶ月半後に再び盛岡駅に行ったときにも在庫がありましたから、手に入れるんだったら盛岡駅ですね。
 なお、確実に購入したい場合は、「つがる惣菜」へ前日昼までに予約し、弘前駅で受け取る方法があります。

 製造元は、地元スーパー「主婦の店」の惣菜工場として1990年(平成2年)に設立されましたが、1999年(平成11年)に「主婦の店」整理と同時に個人会社として創業いたしました。
 その後、新青森駅・弘前駅・盛岡駅での駅弁販売に進出しました。
『駅弁味の陣2019』でこの『津軽めんこい懐石弁当ひとくちだらけ』が「盛付賞」・「Ekiben Icniban賞」を受賞。
 現在も1,350円で販売されていて、公式ホームページで次のように紹介されています。
 津軽地方の郷土料理、名産を中心に青森県の味をひとくちづつ24種類集めた、欲張りでワガママなお弁当です。ご飯は4種類入っていて小さいおにぎり一個分くらいはあるので食事としても、お酒のお供にも最適です。使用食材も可能な限り県産品を使用しています。
 ※季節によって内容が変更になる場合がございます。


『駅弁味の陣2020』で『青森小川原湖牛 焼しゃぶ弁当』が「掛け紙賞」を受賞。
 五所川原「立佞武多」のポストカードが掛け紙となっています。原画は立佞武多制作者の福士裕朗さんが、2018年の大型立佞武多「稽古照今・神武天皇、金の鵄を得る」を基に、掛け紙用に改めて描き下ろしたデザインです。
 現在は販売されていないようです。


 『駅弁味の陣2021』で『ふつうの津軽の幕の内弁当』が「そそられ将軍」を受賞。
 現在も1,100円で販売されていて、公式ホームページで次のように紹介されています。
その名の通り津軽の一般的な家庭料理を並べてみました。ホタテの唐揚げ、茄子の味噌焼き、いがめんち、すしこ、など津軽を楽しめる駅弁です。あえてご飯は少なめです。お酒のお供に是非どうぞ。
 ※季節によって内容が変更になる場合がございます