Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

まだまだ以前の作業ですが、、、、

2015-09-04 10:15:45 | 日記
当方ケミカル類はWAKO’Sを多用しています。

今の日本製のケミカル類は良い物が多いのでどれを使うか悩むところですが、デモンストレーションによる商品説明や、他ブランドとの違いを数値、グラフ等で比較説明してくれるので納得して使用することができるのもWAKO’Sを使う理由の一つです。

当方を担当してくれています、Y氏のノア、車検です。



走行も多くないので確認、調整で終わらせます。

もちろん油脂類はオールWAKO’Sです。


続いてはI氏所有のプレマシー、エアコン修理です。



調子がいい時は冷えるのですが、時々冷えなくなってしまいます。

エアコンの不調がおきるとすぐガスが漏れていると思われがちですがそうではありません。

ガス漏れ、コンプレッサーの圧縮不良、コンデンサーの冷却不良、エキスパンションバルブの不良などが主な原因ではありますが、不具合箇所を特定するためにゲージマニホールドをつないで圧力の変化を確認します。

今回のケースは圧縮圧力は問題ないのですが、高圧と低圧のバランスがおかしいです。

この場合エキスパンションバルブの作動不良が疑えるので、部品交換をしていきます。

この車のエキスパンションバルブはグローブボックス奥のエアコンユニット内にありますのでそれを取り出します。



丸ごと取り出すとこのような部品です。




ケースを分解して中からエバポレーターを取り出します。

ここについているのがエキスパンションバルブです。



エキスパンションバルブとは絞り弁のことです。

エアコンの冷える原理は気化熱の原理ですのでこの部品は霧吹きの役目をしています。

コンプレッサーで高圧にしたガスをコンデンサーで冷やすとガスは液体になります。

液体になったガスをエキスパンションバルブで霧吹きのように再び気体にする際に気化熱が周りの温度を下げるというのが簡単なエアコンの仕組みです。

ですからここのバルブは重要な役割をしています。


バルブを付け替えたら元戻しで組み立てます。

真空引きしてガスチャージ。



メーカー指定のガス量をゲージ見ながらチャージしていきます。


吹き出し口温度を計りながら、各部漏れがないか確認して終了です。

ゲージの値も正常に戻りました。

国産車のエアコンは比較的やりやすいので助かります。