我が家のミニスイセンが先週咲き始めました。最初の一輪は、花がやっと地面から顔を出したような短い花茎の状態で咲いていましたが、何日か経って茎も伸び他の花も咲きそろいました。
普通のスイセンの花茎が30cmを超すのに、ミニスイセンは、10cm程度にしかならない可愛いスイセンです。ポルトガルやスペインに分布する小型の原種の性質を引き継いでいるようです。
スイセンは地中海沿岸を起源とする植物ですが、シルクロードを辿って中国、日本に伝来し、すでに室町時代の書物には、漢名水仙華、和名雪中花と載っているそうです。これがニホンスイセンのルーツ。房総半島、三浦半島や越前崎に自生しているニホンスイセンは、1本の茎からいくつもの花を群がらせる「房咲き」のスイセンで、12月か1月には咲き始めるものが多く芳香がします。昨日(3月11日)に「増上寺花便り(1)」で紹介したスイセンも房咲きのニホンスイセン。
それに対して、ラッパスイセンは、1本の花茎に一つの花しか咲かない「単花」の種類で、ニホンスイセンよりも遅く、3,4月に咲くものが多いようです。
ミニスイセンは、1本の花茎に1つか2つの花を付けています。
我が家の地植えのラッパスイセンはつぼみが大きくなり、もうじき咲きそうです。