四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

最近のアオスジアゲハ

2006-06-25 20:50:00 | 
神谷町周辺では最近アオスジアゲハを見かけません。5月22日に愛宕山周辺で6匹を見かけ、その週は毎日のように飛んでいました。そのいくつかは、楠の周辺を飛ぶ姿でした。

梅雨時には飛ぶのを控えているのか。あるいは、花の咲く遠方へ旅行中なのでしょうか。
昨年の梅雨明け後の7月20日頃に、近くに楠の多い神谷町駅からスウェーデン大使館に向う遊歩道で多数の飛翔を見かけました。そのうち2度は、カップルでゆるやかに飛んでいました。多数見かけたのは8月の第1週まで。一番暑い盛りの季節です。
こうしてみると、楠の多い神谷町周辺で飛んでいるのは、多くの雌雄が結婚する時期、あるいは産卵する時期に当たるのかもしれません。
今は数が少ないですが、もうじき夏がやってきます。去年の実績からいうと、アオスジアゲハを観察するには、梅雨明けの2,3週間が絶好の季節です。

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さがみはら自然の声(2)アオスジアゲハ

2006-06-25 20:16:00 | 
アオスジアゲハ 
(英語名 Green-banded Swallowtail)

アオスジアゲハは岩手・秋田県以南に生息する南方系の蝶です。楠(クスノキ)などの新芽に産卵し年に3,4回羽化。4月下旬~11月上旬に見られ、蛹で越冬します。羽化したての筋模様は緑がかった淡いブルーで、次第に空色に変化します。黒地とのコントラストが鮮やかで美しいですね。

楠は樹形が整った常緑樹で、都心の神社仏閣や遊歩道・公園に好んで植えられているので、アオスジアゲハは都心で一番多く見かける蝶です。楠の葉は樟脳を含むのでほとんどの虫は寄り付きませんが、アオスジアゲハは、それが毒として作用しないように進化したのです。

  
マツバギクでの吸蜜姿(5月22日)

真昼にヤブガラシ、トベラや明るい色の花を訪れ吸蜜することが多いようです。明るいところを好み敏捷に飛び回り、水溜りなどで給水する習性があります。

相模大野駅南口ロータリー付近には楠が1本あり、真夏に飛ぶ姿を一度見かけました。麻溝公園グリーンタワー入口前に数本、相模原公園と当麻山無量光寺に大木が数本あります。楠は縦じわの幹が特徴。高いところを飛ぶので、楠の近くを通ったら、ぜひ見上げてみてください。

※ 相模原市民混声合唱団 ”ぽりふぉにぃ7月号”に掲載

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